答えは取り上げない方がいい
日ごろの学校のワークの答えは
取り上げないでください。
おうちの方が、子供が答えを写して宿題をしていると
あるあるの対処法ですが、
私の経験上、ほとんどの場合「害」にしかなりません。
理由をあげましょう・・・
①これにより成績が上がるということはまずないから
②子供には罰としてしか映らない
③親も罰として与える場合が多く、趣旨が本末転倒
④むしろ親子関係が長期的に悪化する
⑤取り上げられた子供は、やがて本気でうそをつくようになる
(友達に答えを借りたり、写させてもらうとか、やってないのにやったという)
⑥そもそも答えを写さなければ、期日に間に合わせられない子が多い
⑦ますます勉強への意欲はなくなる
⑧勉強だけでなく「自己決定力」「自己肯定感」の低い子になっていく
⑨常に親の機嫌をうかがうようになる
ですから、子供のレベルに合わせて
できるものは自力でやり、
無理なものは答えを見ながらやる、
もしくは写すのもあり、 です。
子供は、答えが手元にあることで
上記を自分で取捨選択するようことが大切なのです。
そして、わからないもので、本当に聞きたいものは
ちゃんと聞いてきます。
大人の方で、たとえば
自分がわからない分野の資格、
自分がやってこなかった言語を
答えがない状態で全て調べながら勉強する根気はありますか?
おそらく「Yes」と答えられる方は
ほとんどいないと思います。
とくに、発達障害グレーゾーンの子たちや凸凹の子にとって
答えのない5冊のワークは拷問でしかありません。
時には、答えを写すことすら超時間がかかる子だっています。
子供には、意識が高まるとき、伸び時があります。
それは、答えを取り上げることで
ますます遅くなるか、まったく訪れなくなる可能性もあります。
答えを見ないでやる(やれる)子は、
答えがあろうがなかろうが
初めから答えを見ません。
研究肌の子は、意地でも見ないときがあります(笑)
答えを見ないとできない子の
心情と現状を把握することの方がめちゃくちゃ大事です。
要は、その子の適正に合わせて
自分の立ち位置を示してあげればいいだけです。
そうすれば、時が来れば
子供は自分で「負荷」をかけて
色々と工夫し始めます。
間違ってはいけないのは「負荷」は
たとえ親であっても他者ですから、
その他者がかけるべきではないということです。
この世は自動詞・・・
子供自らの気づきと行動でしか
人生は奥深いものになっていかないのです。
theme : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
genre : 心と身体
tag : ワークの答え