【未来への発信】これからの塾
学校の補佐的なシステムとして育ってきました。
それが、高度成長期以降、
世の中の右肩上がりの経済状況に合わせて、
予習型
超予習型
英才教育型
と幅を広げました。
スタイルも
そろばん塾の延長の一斉指導
→少人数制
→個別指導
→マンツーマン
と進歩してきました。
その進化の理由は、学校のまねごとをしながら、
学校では行き届かない部分に
積極的に手を届かせるという考え方にあったように思えます。
その結果わが県では、
公立学校より塾のほうが
信頼できるというねじれが生じています。
これは嫌味ではなく、
38年間この業界にいて親御さんから届く
盛り込みなしの事実の声です。
学校の先生自らが
「これは塾でやってもらい(やってもらってください)」
と宣う始末・・・
私の大学の知り合いには、
自身が公立の教師であるにもかかわらず、
自分のお子さんは小学校から私立に・・・という
耳を疑う教育方針をとっている家庭もあります。
「成績を伸ばす」
この古典的な哲学が塾の生命線であり、
信念であったことは間違いないのでしょうし、
これからもその信念を受け継ぐ塾は多いかと思います。
しかし、その古典的信念を私は疑い始めています。
少なくともうちの塾では、そうでない子供もたくさんいます。
「その子に合った進学を」
この親御さんの声は何を意味するのでしょうか?
かの古典的哲学を尻目に、
新しいスペシャルニーズが生まれ始めています。
その中心にいるのがクラスの14%はいるといわれる
発達障害の子供たちです。
実はこの数は、
いわゆる県下のトップ進学校へ入る
子供たちの数と匹敵いたします。
今後、塾はどうあるべきか?
その問いに応えるには、
この古典的哲学(成績を伸ばす)よりも深刻なテーマがあります。
それは、いのち(自己肯定感)です。
子供の自殺数が、昨年より3割増加しています。
➡子どもの自殺大幅増加 コロナ禍で何が
そうだったではありませんか!
よく考えれば、
進学校に通おうが、
そうでなかろうが、
教育に携わる人間の超原則、超古典的哲学は、
「いのちあるものがいのちあるように」
これからの塾は、本来の原点に立ち戻り
この古くて新しいスペシャルニーズに
応える時が来たように思います。
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