帰ってきた悲しみの涙
よく雨が降ります。
しかし今年の梅雨は、比較的涼しい・・・
あのまとわりつくような湿気が
少し弱い感じがいたします。
有難いことです。
以前も書きましたが、
今降っている雨には、
巡り巡った80年前の人の涙が含まれている・・・
大地で暖められた空気中の水分が上昇し
冷やされ、雨となり、山や大地に再び降り注ぐ・・・
何万年も続くこの循環・・・
その壮大な歴史の中に我々がいる・・・
不思議な感じがいたします。
今から80年前というと1941年・・・
1941年と言えば、真珠湾攻撃をした年だ。
「帝国陸海軍ハ今8日未明
西太平洋ニオイテ米英軍ト戦闘状態ニ入レリ」
バカのように、いけいけどんどんと
戦争を喜んでいた時代だ。
その後日本は、連戦先勝していったが、
それもわずか6か月あまり・・・
(もちろん勝利の陰で敵味方亡くなっている人はいる)
1942年6月5日のミッドウェー海戦において、
思わぬ大敗を喫し、情勢は逆転し始める。
翌1943年2月には、ガダルカナル島で大敗を喫し、
その後ますます、戦況は悪化する・・・
どんな時も、国の一大事には、
国民の生活がまずは犠牲になる・・・
国が、どんなことをしようとしているのかは
このことをもってしてすべてがわかる。
このコロナ禍でのオリンピック、ワクチン・・・
あの時の兵隊も誰一人として戦争反対とは言えなかった。
そして、いま
誰一人としてオリンピックを止めようと訴える選手がいない・・・
まるでかん口令だ。
あの80年前と何ら変わることはない・・・
国というシステムは、もともと
国民を守るためのものではないことを
私たちは、過去の歴史で散々学んでいるのに
すこしも懲りていないようだ・・・
明日アップ予定の動画では、
ある生徒の質問をきっかけに感じた
国と個人の関係をぼやいている・・・
80年前、先の戦争で多くの涙が流れたが、
帰ってきたその悲しみの涙の雨音を聞きながら
見ていただけたらありがたいです。
よろしければ、ご覧ください・・・
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theme : いのちあるものが いのちあるように
genre : 政治・経済
マスコミプロパガンダの一例
真実になるわけではないし、
真実を、どんなに見ようとしなくても
真実でなくなるわけではない。
偽りが多数派であろうと真実にはならないし、
真実が少数派だろうが、真実は真実なのです。」
マハトマ・ガンディ
今の病は、
疾病問題ではなく、政治的問題であり、
医療だけにとどまらず
あらゆる分野と結びついての金の鶏です。
だから、オリンピック一つ止められないのです。
しかも、こんなプロパガンダまで繰り広げる・・・
➡1兆8000億円の経済損失に 東京五輪中止で試算
まずはこのタイトルがすでに開催への誘導だ。
損失の方に重きを置いたタイトルを
わざわざつけている。
オリンピックを中止した場合、経済損失は1兆8000億円に上ると試算しています。
野村総合研究所は、組織委員会が公表した予算などをもとに東京オリンピック・パラリンピックの経済効果について試算しました。
それによりますと、海外から観客を入れずに国内の観客だけで開催した場合、経済効果は1兆8108億円になりますが、大会が中止されれば、これがすべて失われるとしています。
一方で観客なしで開催した場合、チケット販売や観客が消費するはずだった支出などが減少しますが、損失は1468億円にとどまるとしています。
開催した方が、損失は少ないですよと
わざわざそちらを末尾に書いている。
明らかに誘導です。
元コラムをたどれば、ちゃんと
「経済損失よりも感染リスクの観点で判断を」と書いている。
➡東京オリンピック・パラリンピック中止の経済損失1兆8千億円、無観客開催では損失1,470億円

特に、
開催後の感染拡大のために
さらに緊急事態宣言した場合の
経済的ダメージもきちんと書いてある。
緊急事態宣言による経済損失などと比べると、国内観客を制限して大会を開催、あるいは大会を中止する場合の経済損失は必ずしも大きくはない。大会開催をきっかけに、仮に感染が拡大して緊急事態宣言の再発令を余儀なくされる場合には、その経済損失の方が大きくなるのである。
ただ、それでも、
開催した場合の他の損失試算が足りない・・・
開催した場合の国民の健康被害、
(特にワクチンの半強制拡大による長期的健康被害は計り知れない)
それにかかる医療的費用、時間的費用
健康被害を受けたいのちが今後生み出したであろう価値の資産
その家族の身体的・精神的・経済的損害・・・
中止は一時期だが、
開催した場合の損害が
長期にわたって起こりうることは一切触れていない。
そういったもののマイナス試算がない・・・
こういった大きな試算に
われわれ個人の生活的損失は一切出てこない。
日ごろは国民の命と安全と言って
緊急事態宣言を出しているのに、
こういう時は、まったく出てこない・・・
しかし、私たちが本当に被る損害は
こういったところの方が甚大なのだ。
また、
声高に言っている開催しない場合の2兆円弱の損害など
とっとと刷って(国債発行して)
チャラにしてしまえばいいわけです。
何度も言いますが、
国の借金などないわけですから・・・
➡国に借金はない
久しぶりに上げておきましょう・・・
そういえば、ドラゴン桜2(たしか3話)でも
桜木先生が言っていましたね・・・
「国はお前らにバカでいてほしい」
「なぜ社会はこうなっているのか?
誰がどんな意図でこの仕組みを作ったのか
本質を見抜き自分なりに応える力を身に付けろ!」
女王の教室から16年・・・
この国は、まったく変わっていないどころか
ますますひどくなっているということです。
「誰がどんな意図でこの仕組みを作ったのか」
いい加減目覚めましょうよ。
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樹下石上 ㉒・・・国策=無策=国民は忍耐!?
退任のあいさつが話題になっている。
石井洋二郎理事の退任挨拶。「東大は「国立」大学であって、「国策」大学ではありません。そして本学が拠って立つところの「国」とは、あくまでも国民全体のことであるはずです。もし国策に疑問があれば、率直に議論を戦わせ、誤りがあれば毅然としてこれを糺すことが国立大学に託された本来の使命」 pic.twitter.com/kpU9ALQo4B
— 阿部公彦 (@jumping5555) May 23, 2019
「東大は「国立」大学であって、「国策」大学ではありません。
そして本学が拠って立つところの「国」とは、
あくまでも国民全体のことであるはずです。
もし国策に疑問があれば、率直に議論を戦わせ、
誤りがあれば毅然としてこれを糺すことが
国立大学に託された本来の使命」
昨日話題にしたチンドン祭りの駐車場で警備をしていたのは
どう見ても70歳を超えたおじいちゃんでした。
このおじいちゃんたちは、ひょっとして
喜んでなさていたのかもしれませんが、
ふと思い出したtweetがありました。
自動車免許は70歳超えたら機能が鈍るから返納考えろと言い、一方
— さらさら (@lMHrPNiBiJMFC6Q) May 22, 2019
70歳超えても働かせて年金は出さない、保険料は取ろうとする。
こんな矛盾ない。
認知機能が低下してるなら仕事だって同じ
過疎地では仕事に車は命綱。
老人は引きこもりになれば良いのか、それとも死ぬまで働けばいいのか、どっち?
国策って本当何なのでしょう・・・
年金の運用で15兆円も溶かしながら、
年を取ったら、これからは自分で働いて
生きていけるようにしてくださいって・・・
➡ついに年金不足を政府が明言、運用失敗で15兆円を溶かしながら国民に自助を求める非道さ=今市太郎
これが国策なら、もう政治自体必要ないじゃないですか・・・
年金には、「世代間格差」という問題が厳然と存在します。
➡社会保障費、世代間で大きな差 格差問題 2015年3月25日

それをこういうアニメでごまかすのが国策なんでしょうか・・・(厚労省)
➡厚労省のアニメ 世代間格差の正体~若者って本当に損なの?

要は、1960年以降に生まれた人は、
インフラや医療が充実した国にうまれたから
そこを差し引いて、年金がもらえなくても仕方ない・・・
バリバリ働いて、婚活して、子供を産んで
経済発展させなさい・・・
もっと端的に言えば、「だまって我慢しなさい」でしょうね。
これが国策と言えるのか・・・
もう情けなくなります。
オリンピックでも、大学生のボランティアを狙って
こんな通達が出ています。
➡平成32年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法及び平成31年ラグビーワールドカップ大会特別措置法の一部を改正する法律による国民の祝日に関する法律の特例措置等を踏まえた対応について(通知)
「学生が,オリンピック・パラリンピック競技大会等に参加することは,競技力の向上のみならず,責任感などの高い倫理性とともに,忍耐力,決断力,適応力,行動力,協調性などの涵養の観点からも意義があるものと考えられます。さらに,学生が,大学等での学修成果等を生かしたボランティア活動を行うことは,将来の社会の担い手となる学生の社会への円滑な移行促進の観点から意義があるものと考えられます。この観点から,平成32年度の学事暦を変更する予定の大学もあるところです。
各大学等において,例えば,学生の同大会等への参加や同大会に係るボランティア活動への参加のため,学事暦の変更等を行う場合は,下記の諸点にも留意していただくようお願いします。」
昨年来出ている、多くのスポーツ不祥事があってもなおのこと
「責任感などの高い倫理性」というのは、片腹痛し・・・
よくまあ、言えたものです。
要は、オリンピックに合わせて大学を休みにして、
学生がボランティアできるようにしなさい・・・
国民総出でタダ働きさせるように持って行ってね・・・
そういうことです。
個人的に、オリンピックは楽しみですが、
こういった最近の国策は、ある意味笑えない
本当に不気味な感じがいたします。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
秋、立秋のころ⑥・・・老人力と老害
話すと何となく周りがなごむ・・・
経験が豊かなので
ちょっとのことでは腹を立てない・・・
いつもニコニコしている・・・
私もそんな老人になりたい。
それが「老人力」・・・
老人力(ろうじんりょく)は、
赤瀬川原平が1997年に提唱した概念だ。
老人力は決して張り合わない。
頑張らない。
ボケはボケ、
もうろくはもうろく・・・
それでいい。
現役なんてこだわらない。
そうやって自分のもろさを笑い飛ばす・・・
しかし、この方は、あくまでも現役にこだわるらしい・・・
かつて、支持率が消費税(5%)といわれた元首相の森喜朗。

いま、この老人が
個人のチャレンジで国民を混乱に陥れようとしている。
「82歳までなんとしても頑張って、
もしオリンピックが開けるまで努力して
組織委員会やっておれるなら、
これは私にとって誠にありがたいことであり、
それが一つの可能性に対する挑戦」
この人の挑戦は、「挑戦」とは言わなくって
単なる「執着」だとだれか教えてあげてほしい・・・
実はこの方、東京五輪組織委員会の会長を
自分が「やる」と密かに官邸に働きかけたらしい。
週刊新潮(2015.8.13-20号)
そして、どうやらオリンピックにこじつけて
サマータイムなるものを導入しようと躍起になっている。
サマータイムとは、1年のうち日照時間が長くなる
夏の期間だけ標準時より時計を1時間~2時間早く進めて、
太陽の出ている時間帯を有効活用しようとする制度だ。
それを国民全体で取り入れたいようだ。
そういう個人のチェレンジに
国民全体が付き合わされるのはいかがなものか・・・
サマータイムは、問題が多い。
「導入すれば、午前7時スタート予定のマラソンが、
もっとも涼しい午前5時スタートとなり、
日が高くなる前にレースを終えることができる」と産経ニュースは書いているが、
それならサマータイムなど導入しなくてもマラソン競技を
午前5時にスタートすればいいのではないだろうか?
ちなみに「夕方に開始予定の競技はより暑い時間帯から始まるなど、
新たな課題は出ることになる」という(朝日新聞デジタル 7月27日)
サマータイム制度の導入で
「生体リズムへの影響」、「眠りの質への影響」、
「眠りの量への影響」が起こると懸念されています。
特に日本では欧米に比べて、
夜型・短時間睡眠の人が多いため、
睡眠障害が起こる可能性は高いと推測されています。
(日本睡眠学会)
日本のITシステムは基本的に
サマータイムを前提として設計しておらず、
システムの大規模な改修が必要となる。
「改修が間に合わない」
「システム障害が頻発する可能性がある」
「恒久的に行うなら検討の価値はあるが、
わずか2年間のためならコストがかかりすぎる」
(ITmedia NEWS 8月6日)
要は、森元首相は
マラソンを酷暑の中でするのは大変なので
国民全体も2時間繰り上げるサマータイムにしましょう・・・
ということだが、
この二つにいったい何の関係があるのか
わたしはさっぱりだ。
マラソン競技を午前5時にスタートにして、
(まあそれでも選手は大変だか・・・)
国民は、見たい人は早起きで見ればいいし・・・
録画もいいし、とにかくわたしたちまで
サマータイムにする意味がよくわからない。
ついつい、いつもの癖で
サマータイム導入でどこにお金が動くのかを探りたくなる(笑)
おそらくその日本のコストが利益になる、外資系IT・通信企業であろう。
老人が、自分の息(鶴の一声)がかかることで
状況に大きな影響を与えることを生きがいを感じる・・・
そしてあれは「オレが口添えしてやったからうまくいったんだ」と
冥途の土産にする・・・
「オレはまだまだやれるぞ・・・」
「若い者には負けん・・・」
若者がちょっと意見すると
「生意気だ」と恫喝する・・・
これは老人力とは言わない。
赤瀬川原平もこういうのは誤用だと言っている(笑)
➡老人力
それが、組織で硬直を生み
まわりがその老人に振り回される・・・
若者は、それに委縮するか、
もうほっておこうとあきらめる。
それを「老害」という・・・
はてさて・・・
そういう私も初老の入り口・・・
他人ごとではない。
反面教師で、気を付けたいと思う。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体