アートな受験!!(後編)
・・・・
「先生、僕、○○高校受験するのをやめようと思います。」
ほんの数十分前に塾から帰ったばかりの彼なので
私は少し驚いたが、
「君がよく考えて出した答えなら、先生は添うよ・・・」
そう伝えました。
「あ、お母さんに変わります。」
お母さんも、そしてお父さんも同意の上での電話でした。
長い受験の歴史のなかで、
私が体験したはじめてのパターンでしたが、
なぜか私に心のうちは自然とほっとしていた。
なぜかホッとしていたんです。
やっぱりそうだったんだ・・・
それが私に届けられた内なる声でした。
そしてその日、
他の生徒の前期練習のあと、
家についた私に聞こえた声・・・
それは、
「彼はアートだ」
そう彼のこの受験はアートなのだ。
直感を信じ、世間体や常識にとらわれず、
平均をとらず、自分の心の声にしたがった受験と辞退なのだ。
もし、この話を読まれ、
「受けた方がいい」
「もったいない」
「一度決めたことは最後まで」
「その私立はやめておいた方がいい」
と思った方・・・
申し訳ありませんが、
いわゆる風の時代に乗り遅れていらっしゃいます。
実際、彼の友人たちの一部も
同じようなことを言ったそうです・・・
今回の件ですごいと思ったこと・・・
①彼のアートさ
②お家の方のアートさ
③そして何より、彼自身が電話をしてきたこと
これ以上、私たち外野が何か言うことあるでしょうか?
余談ですが、彼の誕生日は
3/23
そう、今年 冥王星が水瓶座にはいる日です。
彼は風の時代の申し子なのでしょう・・・
今の子達は、私たち昭和人の古い垣根を
軽々と乗り越えていきます。
先日もある卒業生の親子さんの呑ませていただいた折りにも、
彼女はこう言いました。
「今時、人の下で働くなんて・・・」
彼女も今、自営のお店を開くために、
着々と準備をしています。
私たち昭和人が彼らにできる最大の贈り物・・・
それは、彼らの邪魔をしないこと。
できれば、精一杯応援すること!
以上ではないでしょうか・・・
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アートな受験!(前編)
もちろん塾では、最後の作文、最後の面接を済ませ、
いつものように握手で健闘を祈り
見送った生徒のお話です。
実はこの生徒、この日の前日に相談がありました。
前日、私立が受かった。
その私立がとても魅力的だった。
県立前期は、もし受かった場合、
確約書があるためその高校に行かなければいかない。
で、この高校の前期受験を迷い始めた。
彼の名誉のために付け足すが、
彼は本当に一生懸命前期に向けてトレーニングしていた。
この二か月、ほぼ毎日塾に来て
私立受験や、前期の面接・作文を
本当に一生懸命やっていた。
だからこの迷いは正当なもので、
決していい加減な逃げでないことは手に取るようにわかった。
この前日の塾の様子がおかしかった。
立ち上がって深呼吸してみたり、
呼吸が苦しそうだった・・・
迷ったり、身体に変化が生まれているということは、
それがすでに答えなのだが、
彼は、前日の相談時のサイコ振りで、
前期をやり切ると決心していたので
私もそのまま受験すると思った。
前日の緊張が彼をそうさせていると思っていた。
サイコ振りとは、
予め
「偶数なら○○する」
「奇数なら△△する」と決めておく。
いざ、サイコロを振ります。
目が出る・・・
で、
そのサイコロの目の通りにする!
・・・ではありません。
そのサイコロの目を見た瞬間の
内なる声に耳を澄ますのです。
瞬間の声です。
時間にすれば、0.1秒ぐらいでしょうか・・・
そのときの声が
「え!?」
「ほっ⤵」
「うん!」
「わぁ!」
その声がその子の潜在意識の声です。
目の通りにするためのサイコロ振りではなく、
その目に対して出てくる
瞬間の潜在意識の声を聞くために振るのです。
ちなみにその後、1秒後ぐらいにやってくる声は
「思考」「判断」ですから、聞いてはいけません。
「直観は過たない
過つのは判断である」
これに従う手法です。
詳しくは、こちらの動画をどうぞ・・・
(画像が悪くってすみません)
で、そんな中での夜8時過ぎの電話でした・・・
つづく・・・
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