日頃の言霊・・・③

前回の記事で、五七・七五調の素晴らしさについて書かせていただきました。

万葉の時代、柿本人麻呂や山部赤人などは、
その真意を見抜き正史では書けない本当の真実を
和歌に読み込んだと思うのです。

ここから書かせていただくことは、万葉集の素人が書く妄想(笑)
ですので、どうぞご専門の方はご容赦くださいませ

先日うかがった「飛鳥寺」には山部赤人こんな歌碑があります。

飛鳥川 川淀さらず 立つ霧の 思い過ぐべき 恋にあらなくに
あすかがは かはよどさらず たつきりの おもひすぐべき こひにあらなくに
飛鳥寺 (9)

■原文の長歌
登神岳山部宿祢赤人作歌一首 并短歌

三諸乃  神名備山尓  五百枝刺  繁生有  都賀乃樹乃  弥継嗣尓    
みもろの  かむなびやまに  いほえさし  しじにおひたる  つがのきの  いやつぎつぎに    
玉葛  絶事無  在管裳  不止将通        
たまかづら  たゆることなく  ありつつも  やまずかよはむ
       
明日香能  舊京師者  山高三  河登保志呂之  春日者  山四見容之  秋夜者  河四清之
あすかの  ふるきみやこは  やまだかみ  かはとほしろし  はるのひは  やましみがほし  あきのよは  かはしさやけし
旦雲二  多頭羽乱  夕霧丹  河津者驟  毎見  哭耳所泣  古思者  
あさくもに  たづはみだれ  ゆふぎりに  かはづはさわく  みるごとに  ねのみしなかゆ  いにしへおもへば  (324)

■原文の反歌

明日香河  川余藤不去  立霧乃  念應過  孤悲尓不有國
あすかがは  かはよどさらず  たつきりの  おもひすぐべき  こひにあらなくに

反歌は長歌の要約です。

漢字がいっぱいです(笑)

専門的に解釈すると

≪長歌大意≫
三諸の神名備山に、多くの枝が萌え出て繁く伸びているつがの木、
そのツガという言葉のように、いやツギツギ(次々)に絶えることなく、
常に止まず通いたいと思う明日香の旧都は、山が高く明日香河が雄大に流れ、
春の日は山が美しく、秋の夜は河の音がさやかである。
朝立つ雲に鶴は乱れ舞い、夕霧の中で河蝦はしきりに鳴き立てている。
それを見るたびに涙があふれる。すぎ去った昔のことを思うと・・・。
≪反歌大意≫
明日香河の川淀ごとに立っている霧のやがて消え去るように、心から消え去って行くような淡い思慕の情ではないのです。

反歌の解釈には、色々とあります。
①明日香川の 川淀を離れずに
立つ霧のように 思いがやがて消え失せるような
わが慕情ではないのだ(明日香の古き都に対する思いは)

②明日香川の川淀にいつも立ち込めている霧のように、
私の懐古の情は簡単に忘れさるような慕情ではないのに。

③明日香河の川淀ごとに立っている霧のやがて消え去るように、
心から消え去って行くような淡い思慕の情ではないのです。

ネットでいっぱい調べるとこのようになります・・・。

ただ正直なところ、
私にはどの大意もピンと来ないのです。
(専門家の方本当にすみません)

山部赤人の歌碑がどうしてこの飛鳥寺にあるのかは分かりません。
ただ、実際に飛鳥寺に立って、入鹿の首塚に触れてみて
飛鳥寺 (49)
どうしてもしっくりこないのです。

そこで、原文の万葉仮名をもう一度見てみました。

万葉仮名は音と漢字を対応させただけと思っていましたが、
よくよく考えれば同じ音でも色々な漢字があるわけで、
どの漢字を充てるのかで、全く雰囲気も変わりますし、
意味を組み込んで充てた漢字こそが、
作者の言わんとするところを表現しているのではないかと思ったのです。
実際に調べると、万葉仮名には「表音」「表意」ともに役割があるようです。

長歌の原文をもう一度・・・

明日香河  川余藤不去  立霧乃  念應過  孤悲尓不有國

なんと「藤原不比等」の「藤・不」が入っているではありませんか!
俄然、我流の解釈に力が入ります(笑)

645年 入鹿が無実の罪で殺される(乙巳の変)
710年 藤原氏主導で、平城京に遷都
720年 蘇我氏を極悪人にでっちあげ、事実をねじ曲げ、
藤原氏に都合のいい内容に仕立てた歴史書「日本書紀」完成
藤原不比等死去
736年 山部赤人死去

この歴史を正しいとすると・・・

他の字とあわせて色々と気づくことがあります。

余・・・当面のものから外れた部分・われ(例:余談)

つまり、「川余藤不去」は・・・

(素晴らしい)飛鳥の国は不比等の死とともに
正しい流れから外れ(余)捻じ曲げられ過ぎ去った。
(捻じ曲げた張本人の不比等さえももうこの世にはいない)
わたし(余)も生活のためにしかたなくその外れた流れに従ってきた。


とならないでしょうか・・・

最後の「孤悲尓不有國」・・・

尓・・・目の前にいるあなた・そうだという肯定
孤悲・・・古比でも古非でもなく、孤悲を充てている!

ですからここの解釈は・・・
本来の流れやあったはずの国がなくなってしまった悲しみを・・・
この世に残され老いぼれた私は、あなた方とともに一人悲しんでいる。


「念應過」・・・過去の無念の思いに応えたい

これらを総合して大意を感じますと・・・
(漢文のルールも全く無視しております・笑)
飛鳥寺 (54)

明日香河  川余藤不去  立霧乃  念應過  孤悲尓不有國
≪勝手に 新・解釈
 
飛鳥川は、常ない(無常の)時の流れのごとく、さらさらと流れる。

すばらしい飛鳥の世は、不比等の死とともに過ぎ去った。

正しい流れから外れ(余)捻じ曲げられ過ぎ去った。
(捻じ曲げた張本人の不比等さえももうこの世にはいない)

わたし(余)も生活のためにしかたなくその外れた流れに従ってきた。

飛鳥に地に立ってみると、

死んでいったものたちの無念が沸き立つ霧のごとく満ちている。

「やりきれない」全くその通りですね・・・(平城に都が移った)いまはその思い応えたい。

本来の正しい流れやあったはずの国がなくなってしまった悲しみを・・・

この世に残され老いぼれた私は、あなた方とともにわたしは一人悲しんでいる。


と、まあ「勝手に解釈」してみました。
万葉仮名もこやって感じるととても楽しいです。
(あ、専門家の方、重ね重ね戯言としてお許しくださいませ

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