吉備の旅・・・四

神事が始まります。
祝詞を上げていただき・・・
その後、阿曽女(女性神官)の方が、玄米をセイロの中に・・・
はじめの1.2秒・・・玄米が「ばらばら」と音を立てます・・・が
次の瞬間!
「ぼぉーーーー」
!!!!!
鳴りましたぁ~!いや、鳴ってくださいましたぁ~!
重低音の・・・まるで船の汽笛のような音・・・
聞いたことがあるような気がしますが、決して聞いたことがない初めての音・・・
やがてその波動は「殿」全体に広がり一同を包みます。
聞くというより、包まれるといったほうがいいと思います。
実は、神事が始まる前、左右より様々な「雑音」が聞こえましたが、
お竈がなっている間は、その音だけしか聞こえませんでした。
不思議です・・・。
またメンバーそれぞれ感じ方も色々で、
Tさんは、体の半分半分で交互に聞こえたそうです。
Iさんは、下からも上からも「振動」のような音だったそうです。
そして「音というよりは、波動」・・・
誰からともなく言われたこの言葉に一同文句なしにうなずきます。
鳴っている間、涙が出そうになります。
なぜかわかりませんが出そうになります。
あまりの感動で願い事はどこかにとんでしまいました(笑)
一人だけ恥ずかしいと思い涙を我慢しましたが、
なんとWさんもそうだったとか!
長く力強く、そしてなんとも優しい「波動」
ずっとひたっていたい気持ちでした・・・
実はこの音は、何人かで聴いても一人だけ聴こえなかったり、
また聴こえ方も人それぞれ・・・
またそのとき受け取る感じやメッセージは、それぞれの感覚で受け取ればいいそうで、
禰宜さんも阿曽女さんも何の答えもおっしゃいません。
神事が全て終了し、阿曽女の方が神事で炊かれた玄米を干したものを配られます。
神様からのお裾分け!?としてその場で頂くものです。
これを頂いている間も温羅さんはずっと語りかけて(鳴っていて)くださっていました。
全てが終わり・・・
しかし!かなり足がしびれ(笑)よろよろ歩きながら出口へ・・・
出口近くでも名残惜しく阿曽女さんから色々とお話を伺うことができました。
そのお話を伺っているときもなぜだか涙がこぼれそうに・・・

本当に夢のような神事でした・・・。
吉備津神社さん・・・
阿曽女さん・・・

本当にありがとうございました。
