劣等感はエサになる
ちょっと荒れた言葉遣いになりますが
ご容赦を・・・
長年、悩み事相談にあずかっていると
わかってくることがあります。
それは、「劣等感はエサになる」ということです。
変な魚を釣り上げてしまうエサです。
どういうことか?
悩み事相談に見える方の中に
いつまでたっても「悩み」から抜け出れない人がいます。
例えば、異性問題・・・
ダメな男をつかまえて(つかまえられて)
ボロボロになったので別れる・・・
でもしばらくすると、
また同じような男性と付き合っている・・・
わたしなど、これはきっと趣味であり、
嗜好の問題だなと苦笑いしますが、
本人はいたって真面目に相談に来られます。
バカな男につかまって
バカな時間をつかって
バカみたいに疲れ果てて別れる・・・
これの繰り返し・・・
なぜそんなことが起きるのか?
それは劣等感です。
劣等感とは、
他人と比べて自分が劣っているという感情です。
この劣等感は、
できない自分への情けなさや恨みの感情も伴います。
時に、嫉妬や、被害者というエネルギーバンパイアになって
消化しようとする人もいます。
SNSではこういう人をよく見かけます。
しかし、これらの手法を選ばない人は、
別の手段を考えます。
それは、
異性によって
この劣等感を埋めてもらおうとすることです。
(この「異性」の箇所は、
時に「子供」「孫」「親」「旦那」「奥さん」など
別の言葉になることもあります。)
自分の劣等感を
他の誰かに埋めてもらう・・・
ここからすべての不幸が始まります。
特に、女性の場合でお話ししましょう・・・
経済的に不安➡結婚
一生一人は寂しい➡付き合う、結婚
仕事がつらい➡結婚
適齢期だから➡結婚
これをすべて悪いとは言いません。
しかし、問題は
無意識に自分の劣等感を埋め合わせようとして
その劣等感がエサとなって異性が近づいてきたとき、
それは、恋愛ではなく
交換条件の互いのプラスマイナスがゼロになる
契約が結ばれたにすぎないのです。
いや、本当に厳密な「契約」なら
裏切れば、違約金が発生しますが、
契約もどきですからいくらでも
予定不調和が起きます。
相手は、どんなに好きでも他者です。
他者は、自分がコントロールできる領域ではありません。
それなのに、この契約もどきによって期待をしてしまう。
これで自分の劣等感を見ないで済む・・・
あの人に埋めてもらえる・・・
そう錯覚するのです。
しかしその期待は、十中八九外される・・・
なぜなら、劣等感は自分担当の問題で
他者担当ではないからです。
そして、相手もそのエサである劣等感を利用したわけですから、
大体子供さんが授かったあたりに、契約内容に破綻を迎えます。
これは、お互いが支え合ってという
本来の共生ではないので
必ず互いの劣等感で嫌になります。
劣等感で集まったのに
劣等感で嫌になる・・・
これはある意味当たり前です。
なぜなら本来、
劣等感とは自分で見つめるしかないからです。
これがダメ、
あれがダメという劣等感を自分で見つめ、
長年、ちゃんと自分で苦しんだ人は
ある時ふっと、こう思います。
「自分はこれでいいんだ」と。
ダメなところ
足りないところ
そんな自分でいい。
これが自分なんだと開き直り強くなれます。
それを、自然体というのです。
よく「個性よねー(キャピキャピ)」と言っている人は
全く分かっていませんのでご注意を・・・
個性などと声高に言わなくていいものが
本物の個性であり自然体です。
その自然体である自分は
きっと誰に会っても無理をしないので上手くいくし、
また変な人も引き寄せません。
変な人というのは
エネルギーを奪う人です。
エネルギーを奪おうと虎視眈々と狙っている人は
その人自体が劣等感の塊で
その劣等感を誰かから奪ったエネルギーで
埋めようとしていますので
劣等感のエサには敏感です。
こうやって、劣等感の負の連鎖は
いつまでも続いていくのです。
劣等感のお話・・・
明日はちょっと角度を変えてお話いたしましょう。
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