令和buzz150・・・AIの落とし穴
黒人男性が白人警官による拘束時に
死亡した事件に端を発する抗議デモが
激しさを増しています。
人間による偏見は
何時になってもなくなる気配がありません。
リンカーンが、
キング牧師が、
マザーテレサが・・・
いくら名言を残してくれても
学べないのが人間なのでしょうか・・・
特に、
トランプ大統領の長年の閉鎖主義と
今回のコロナの状況下で
ストレスがピークに達していた人間は
出るところまで出ないと
おさまりが付かない状況です。
実はこの人間の偏見の根は
AIに世界にも影を落としています。
2018年、あのAmazonが
AIで採用者を評価付けしたところ
「女性」という属性が入ると
評価が下がるという事態になってしまったのです。
結果、Amazonは運用中止をしたのですが、
他にも、再犯予測システムにAIを導入すると
人種差別的な事例が相次ぐといった事態にもなるそうです。
情報を学習し、
広く公平に判断をすると期待が寄せられるAIでしたが
結果は全く逆になってしまったわけです。
それはなぜか?
AIには、基本社会で蓄積された「偏り」が
そのまま持ち込まれてしまうからです。
つまり、人間の差別意識を
AIが学び取ってしまうのです。
最先端の技術と言われているAIですが、
何のことはない・・・
人間への評価に関して言えば、
私たちの不寛容をそのまま反映してしまう
なんとも情けない結果になっているというのが
現時点のAI状況なのです・・・
こういった問題(科学技術社会論)を研究されている方に
江間有沙さんという方が見えますが、
その方がこういわれています・・・
「対話を重ねていいものにする。
最先端なようでいて、
実は新しいことは何も言っていないんです。」
2020年5月22日中日新聞
もうすでに、
AIに、コロナという属性が入れると
「偏見」という結論になっていやしないだろうか・・・
だったら、私たちは、
大急ぎで寛容という心を磨かないといけない。
AIも、そういう人間のばかげた感情を
諭してくれるほど、賢くなるといいなと思うが・・・
まだまだ、人間の質にかかっていそうだ・・・
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tag : AI
