令和buzz66・・・20代でしておく大切なこと④
「親もひとりの人間であることを認める」
20代は、自分と親の関係を見直す時期だ。
誰もが一度は体験していることだが、
大学で下宿していたり、
結婚して実家に帰るなどして、
久しぶりに家に帰ると、
急に親の白髪が増えていたり、痩せていたり
何だが小さくなった感じがしたりで
随分と年をとった感じがして
愕然とすることがある。
驚くというよりは
胸が締め付けられるほど
哀しかったりする時期が、この20代だ。
かつての怖いほど威厳があった父母ではなく
確かに老いに近づいていく
両親を目の当たりにする・・・
これほど切ないことはない。
親も人間である。
この当たり前で自明である事実を前に
「親孝行せねば・・・」
と思いつつも
まだ懲りずにわがままを言ってしまう時期でもある。
親との関係も、20年以上も続けば
大なり小なり、何らかの確執も生まれよう・・・
その確執を再確認しつつ、
親というフィルターを外し
ひとりの人間として
彼、彼女の人生を慮る・・・
おそらく自分を育てるときも
未熟で完璧でなかったがゆえに、
傷ついてしまった自分の心はとりあえず脇に置いて
20代はゆるしの作業をはじめなければならない。
何がなんでも親を赦せないのは
実は、単に怒りからくるものではない。
いつまでもその親の子どもでいたいからだ。
どこまでも甘えられる対象としてみているからだ。
甘えたかったという心の叫びが
怒りという面をつけているだけだ。
また、親はいつまでも
自分の期待に応えてくれるものだと思っているからだ。
勘違いしてはいけない。
しょせんこの世は、
未熟な者が、さらに未熟な者を育て、
指導するようにできている。
自分(子ども)とて例外ではない。
だからこそ、ある時期が来たら
この赦す作業が必要なのだ。
30過ぎても
親を赦せないのは
それはもう、自分の了見の狭さだ。
そういう意味で、
20代のこのゆるしの時期は
心してかからねばならない。
なぜなら、
人間は、このゆるしの先にある
深い感謝にたどり着くことでしか救われないからだ。
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