樹下石上179・・・対話とあそび
①好きなことを続けさせる
②話したがることは最後まで聞いてあげる
③すぐに否定をせずに本人に考えさせる
の3つです。
実はこれが子供たちの非認知能力を育てるのでは・・・
ということがわかってきているそうです。
⇒科学的に正しい子どもの教育――最高の学習ツールは〇〇〇だった!
非認知能力とは何か?
自己認識:自分に対する自信がある、やり抜く力がある
意欲:やる気がある、意欲的である
忍耐力:忍耐強い、粘り強い、根気がある、気概がある
自制心:意志力が強い、精神力が強い、自制心がある
メタ認知ストラテジー:理解度を把握する、自分の状況を把握する
社会的適正:リーダーシップがある、社会性がある
回復力と対処能力:すぐに立ち直る、うまく対応する
創造性:創造性に富む、工夫する
性格的な特性:神経質、外交的、好奇心が強い、協調性がある、誠実
認知能力がテストで測定できる力(読み書き計算)とすると
測定しにくい能力を非認知能力と言います。
上記の一覧は、慶應義塾大学准教授の中室牧子氏によるものですが、
特にこれ!というものはないそうです。
「忍耐力・好奇心・社会性などなど」ということになります。
実は、2020年小学生から順に学習指導要領が変わっていきます。
テーマは「変化の激しい社会に必要な生きる力を育むこと」です。
この「忍耐力・好奇心・社会性」などの非認知能力が
「生きる力」に関係するので、最近特に注目を浴びているそうです。
で、先にあげた、ポジティブフィードバックは、
発達障害の子供たちに接する教師が気を付けることですが、
どれもこの非認知能力を育むことに繋がっています。
上の記事を見ればわかりますが、
子供の生きる力を伸ばしたかったら、対話とあそび・・・
英語やプログラミング教育ではないんです。
なぜそっちに行くのかは、
英語民間試験の事件でよくわかると思います。
おそらくプログラミング教育のほうにも
議員先生と業者がいるのでしょう・・・
おそらく今の安倍政権では
全ての政策に議員先生がいるのでしょう。
プログラミング教育に関わった議員と官僚、業者は、
いま戦々恐々としているでしょうね(笑)
いつお友だち癒着が明るみになるか、
じっと嵐が過ぎ去るのを待っていると思います(笑)
戦後民主化のながれで
文科省の教育がころころと様変わりしていきましたが、
なんのことはない、
「対話とあそび」という結論になっている。
しかしそれは、とうの昔から気づいていたこと・・・
なんというブラックジョーク(笑)
近代化した教育論は、
工場で生産性を高めること、
GDPをあげることには繋がりましたが、
生きる力からは、ずいぶんと離れてきました。
それは、最近の若者の自死が急増していることでもわかります。

実は、老人の自死率も高いのが日本です。

文科省の生きる力は、2002年から言われていることですが
全く逆になったという結果になっています。
この15年以上の教育の結果が
逆に当時子供だった現在の若者のいのちを削っている・・・
反省してすまないのが教育です。
それでも、それへの反省を
文科省がしているのも見たことがありません。
人類はえらく立派な教育論、方法論をかざしてきたのに、
実は、人としての原点「対話とあそび」が
一番子供たちにとって良いことだったとは
なんと遠回りだったことでしょう。
①好きなことを続けさせる
②話したがることは最後まで聞いてあげる
③すぐに否定をせずに本人に考えさせる
昨日ある男子中学生が質問してきました。
「先生、国語ってどうやって伸ばせばいいですか?」
「I (アイ・わたしは)はどうしていつも大文字なんですか?」
私はこうやって質問してくる生徒を見るとうれしくなります。
なぜか?
それは、根本、原則、原理を知りたいと思う心の表れだからです。
ところが、「勉強のやり方がわからない、教えて。」
とその場限りで表面的な質問をする生徒のほとんどは、
勉強をしていません。
していないのに、聞いてくる・・・
つまり、ものの見方、解決の仕方が
軽い「How to」になっているのです。
やり方さえわかれば、すぐに点数が上がると勘違いしている・・・
これが、長く教育界に流れていた悪しき風潮です。
勉強は嫌いでいい。
嫌いなのに、結果だけを辻褄合わせようとするから
「How to」の質問になる。
少し好きになったら、原理原則の質問になります。
ますます好きになった時には、勉強やめたらと言ってもやめません。
走り出しているからです。
知的好奇心が止まらなくなっているからです。
解きたい、知りたいと思っているときの質問は
もう全く違うのです・・・
これが、生きる力・・・
勉強の内容が将来生かされることはほとんどないでしょう。
しかし、課題への取り組み方
乗り越え方は十分鍛えられるのです。
そこに他者との深イイ雑談で
語彙や経験が増えることはもっと大切・・・
勉強は嫌いでいい・・・
好きならそれはそれでいい・・・
勉強は、やるにせよやらぬにせよ、やる側、見る側に
遊び心がなければ単なる拷問になってしまいます。
それぞれのレディネス(学習者の心身の準備状態、成熟度合)にあわせて
こちらが投げかけや環境を変える・・・
対話とは、正解のない答えを共に作り上げる尊い作業です。
あそびとは、心身の選択の自由が保障されている状態を言います。
保護者の皆さん、文科省の言うことに
どうか右往左往しないでください。
対話とあそびは、古来からの子育ての肝・・・
その対話とあそびを重視する・・・
小さな町の小さな塾で、
私はそういう理想を追いかけ中です・・・
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
tag : 対話とあそび
