樹下石上176・・・苦しみで無くなるのです
昨日の言葉はこれでした。

ああ、まさにその通りだなとしばし見惚れてしまいました。
「苦しみが無くなるのではない
苦しみで無くなるのです」
私の解釈はこうです。
苦しみを排除しようとしてもがく・・・
そういう人は、苦しみは除去できるものと考えます。
しかし、もともと苦しみはその人そのもの・・・
ですから排除しようとすれば、その人が消えます。
そんなことは、できない・・・
なら、この世では無理ならと自死さえ選ぶ・・・
それでも消えない・・・
なぜならその人の肉体がなくなるだけで
その苦しみをあの世まで引き連れていく・・・
あの世での、もしくは、次世の宿題として・・・
実は苦しみは、いのちを全うしない限り
あの世や死で消えることがないという法則があります。
「全う」は「全て」と書きます。
つまり、ホウル、全体、つながり、ひとつを意味します。
だから自分自身である苦しみを、
それだけを除くことはこの世ではできないのです。
じゃあ、どうすればいいのか・・・
苦しみと一体になるのです。
正確に言えば、
もともと苦しみはあなたそのものなのですから
一体であることに気が付くだけです。
苦しみは勝手に連れてこられたり、生まれるというより
苦しみにしてしまうのです、自分で・・・
その苦しみが自分と一体と気が付けば
苦しみで苦しみを消すことができます。
「苦の中にいて、苦のままで、楽である」
そうとも表現します。
➡知行合一と思行合一
また、多くの方はこの苦しみを
何かうまくいかないことの理由にします。
この苦しみのせいで私はこうなったのだ!と
しかしそれは、苦しみにどんどんと栄養を補充する行為です。
なぜなら、苦しみを原因にしてしまっていますから
それに見合う結果が来てしまいます。
つまり、もっと苦しい事態になっていきます。
これは、「せいで」と「おかげで」の違いでも詳しく言いました。
➡「~のせいで」と「~のおかげで」(1)
➡「~のせいで」と「~のおかげで」(2)
苦しみに感謝をする、
おかげでと感謝する・・・
そうすると、苦しみと一体になった宇宙は判断し、
苦しみはあるのに、苦しみが露のように消えてしまうのです。
有るのに消える・・・
カレンダーの前半が「せいで」・・・
後半が「おかげで」・・・です。
私のつたない説明ではなかなかイメージできないかもしれませんが
つまりはそういうことなのです・・・
今日の苦しみを
「おかげで」という言葉で一体化してみてください・・・
かならず、何かが変わります。
「苦しみはそのままなのに、苦しみで無くなるのです」

(奈良、平等寺)
そういった宇宙の法則に心から感謝です。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
tag : 苦しみ
