樹下石上175・・・恣意的数字「南海トラフ80%の内幕(6)」
20%という低い確率と高い確率の両方併記案が消えていく
生々しい状況が書かれています。
今回も全文を載せます。
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南海トラフ80%の内幕(6)主文から消える 小沢慧一(社会部)
2019/11/24 朝刊

南海トラフ地震について、他の地震と同じ算出法での確率も示し、「低い確率を正直に出すべきだ」と訴えた地震学者らの主張は、国の予算獲得や防災意識の低下の懸念を理由に高確率を維持すべきだという防災学者らの主張に押し切られた。その焦点になったのは「公表」の仕方だった。
二〇一二年十二月と翌年二月に相次いで開かれた合同部会では、地震学と防災学の研究者・識者が協議。公表の仕方を巡り、記者会見の発表資料となる文書の「主文」で、高確率と低確率の扱いをどうするか、が問題になった。
南海トラフ地震の高確率は、同地震だけに当てはまる「時間予測モデル」の計算式に基づく。だが、他の地域では採用されていないモデルということや、他地域と同じモデルで計算すると20%ほどになることは、評価文の「主文」でまったく触れていない。評価文の後段の説明文には一部記載があるものの、意図的な構成と疑われても仕方がないだろう。同モデルの信用性が揺らいでいる状況で、同モデルだけを主文で支持するような公表は、地震学者らにとって、科学者としての立場に関わる重大な攻防ラインだった。
◆提案を大幅に譲歩
一二年末の合同部会。地震学者らの意見を海溝型分科会でとりまとめた事務局の吉田康宏地震調査管理官(当時)は(1)確率はやめる(2)低確率のみを示す(3)高低を併記、などという強気の提案をし、防災学者サイドの猛反発を受けた。
反省を踏まえた一三年二月の合同部会。主文で(1)高低を併記(2)高確率を主に低確率を参考値で示す(3)低確率は出さない(=従来通り)(4)低確率は出さず高確率を参考値に格下げ-と、大幅譲歩した四案を示した。
この際、地震学者らが避けたい(3)案について、「科学的な考え方から非常に問題がある」ともくぎを刺している。しかし、結論は(3)案になってしまった。
議事録では誰の発言か不明だが、当初は高低の確率を併記する案((1)と(2))が有力だった。
「同時併記に、それほど問題はない。かなり高いという話と、かなり低いもある。対策の目標は、高いを前提にして対策を(という)説得の仕方で問題ない」
「(高確率の)時間予測モデルだけにこだわっていたら、検討すべき課題、方向を見失ってしまう可能性がある。今後の研究や科学の方向とずれてきてしまう。(低確率は)どうしても発表する必要がある」
「記者だったら絶対突っ込んでくる話。(低い方を)隠すことはできない」
従来通りの(3)案は圧倒的に不利だったが、予算獲得とリンクする確率の重要性を説く委員が「絶対に案(3)です。多数決で決まってしまったら仕方がないですけど、拒否権を行使できるのであれば拒否します」と強く訴え、潮目が変わる。
同調者が現れ、その理由をこう説明した。
「今後、近いうちに新たな成果が出てきて見直したときに、また更新を迫られる可能性があります。あまりころころ変わったんでは、国民はたまったものじゃない。唐突に10~20%程度に変わる印象を与えていいか、私は懐疑的。サイエンスとしてももう少し研究をやってもらいたい」
少数でも声の大きさが話し合いの流れを変えることはどんな会議でもままあるが、議事録を読む限り、そんな印象を受ける。
◆時間稼ぐための案
「いきなりこれ(低確率)を公式の成果発表で出したら、やっぱりびっくりします」
「次までに科学記者にしっかりとレクチャーして、科学面で地震学の最先端ということでいろいろ取り上げてもらって、外堀をどんどん埋めていくということが多分大事。その時間を稼ぐとなると(3)かな」
「(3)にしちゃうと、必要な情報が抜けちゃう可能性があるかなという心配はします。気持ちは半分半分」
20%の数値を説明文にすら入れることに否定的な委員もいる。「案(3)で結構ですが説明文のほうには、確率はこんなに下がるんですねと。それが(新聞の)見出しにとられますよということを覚悟しておいてくださいね」と捨てぜりふのような発言でほぼ大勢が決まった。司会者らしき発言者が議論に終止符を打つ。
「今日の濃密な議論で、四つ示された原案の中では案(3)が一番現時点においては適切であろうという判断を下したというふうなことを議事録に書きとどめておいてください」
地震学者らが求めた南海トラフの発生確率の両論併記、その背景、議論の経緯は、こうして主文から完全に消えていった。
この構図が、きっと内閣支持率にも当てはまるんだろうなと思う。
私の周りに安倍政権支持者はいない。
その都度機会があれば、聞き取ったりしているので
単に私の周りだけが偏っているとも思えない。
2017年6月17・18日の話で恐縮だが、
現に新聞によって数字がこんなに違うのだ。

産経と東京など、支持・不支持が反転している。
ある意味自然な結果だ。
ヤフーの世論調査や地方新聞など
現政権支持は数%~せいぜい20%超!
投票数7万を超えてこの数字(支持する24%、支持しない74%)
— Dr.ナイフ (@knife9000) November 24, 2019
地方紙の調査とも近い数字。これくらいの数字がリアルな支持率じゃないんでしょうか?
・歴代最長となった安倍政権、支持する?(ヤフー)https://t.co/zREhY00f7I pic.twitter.com/vq6mEHzSdA
地方新聞に近い数字ですねhttps://t.co/DCD3PKe5rM https://t.co/pWCg1kPKAa
— 猫屋敷さん♪ (@oyasuminya5) November 25, 2019
ちなみにどの新聞を取るかは、
意外に体制に対しての考え方を示している。
我が家はずっと中日新聞(東京新聞)だった。
父が、中日ファンで、巨人が大嫌いだったからだ(笑)
体制側なのか、反体制側なのか、
新聞によってかなり違う。
あの映画「新聞記者」は
東京新聞の望月記者のイメージだし、
この望月記者が質問をすると
菅官房長官をはじめ、体制側は、
ちゃんと答えもせず露骨に嫌がらせをする・・・
先ほどの動画、一部カットして、会見と国会答弁をまとめた動画に
— SHIN∞1🌏 (@shin19infinity) November 23, 2019
スカは
「国会で申し上げたとおり」
と会見で言ってるが、国会では
「ホテルと当然話をしながら、やったことある」
とだけ…
望月記者は、その詳細を出せるか聞いている!
スカ君、アベがやったことの証明もできるのにねぇ~😒 pic.twitter.com/unDKHzdcNs
現政権の支持率が安定して50%ぐらいを漂っているのは、
高いものしか載せないからだ。
もしくは、意図的に操作している。
つまり、南海トラフと同じで、
数字などいくらでも意のまま発表できるというわけだ。
安倍内閣支持率
— 豚ゴリラ (@butagolira1995) November 23, 2019
高知新聞 26%
十勝新聞 24%
MXTV 22%
埼玉新聞 16%
Yahoo!世論調査 9%
日本農業新聞 7%
神奈川新聞 5%
岩手民報 3%#安倍内閣の支持率 pic.twitter.com/bOjbXOWGgt
最近は新聞を取らない人も多いが、
TVでの支持率発表などまさに大本営発表!
高い支持率、
緩やかに回復という経済成長、
GDPアップ、
・・・・・
すべて都合のいい数字を
まことしやかに発表しているだけだ・・・
そして、自分たちに都合の悪いことは
私たち庶民がその話題に飽きるのを待ち
時間稼ぎでのらりくらりするだけだ・・・
そして、再びいい数字しか発表しない・・・
9月に内閣改造をしてから
杜撰、虚偽、ごまかしが横行しているのに
それでも支持率が40%後半台という
不自然さを私たちは真剣に受け止めた方がいい。
流してあきらめる私たちを
いつか忘れるだろうと彼らは踏んでいるのだから・・・
何度も何度も繰り返されるこの流れ・・・
止めるのは、私たち。
今日もどこかで発表されるかもしれない政府の数字・・・
メディアは信用できません。
このタイミングで安倍さんと一緒にご飯を食べてますので・・・
この官邸キャップとの懇談の場で #安倍首相 に対し、きちんと会見を開き #桜を見る会 の説明責任を果たすべきでは、と問い質した記者は1人もいなかったという。中には「首相は何も悪くない。一体何が問題なのか」と首相を持ち上げる記者もいたとか
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) November 23, 2019
現場が取材で奮闘してる最中に一体何をしてるのか https://t.co/PyJSMhMZ1x
どうかご用心ください・・・
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
