樹下石上157・・・英語だけじゃない問題
以前、誠実の反対は「人脈」ということを書いたが、
まさに、今回の英語民間試験のごたごたは、
利権が絡む人脈がもたらした不誠実さ・・・
民間テストが適切かどうかを検査する機関の自作自演・・・
1105衆議院文部科学委員会
— 山羽明人 (@cIHtcCLzQtI7ZPX) November 5, 2019
参考人羽藤大学教授2−1
英語試験民間委託を検討する作業部会の有識者の教授ら3人がその民間試験に関係する会社に所属するという自作自演(どっかの特区ビズWGと酷似してんな!)が行われていたと糾弾。これを報じるマスコミはあるのだろうか?安倍レントシーカー得意の悪事 pic.twitter.com/H5I0c5LOrw
受験はただでさえ不安なのに
さらに上の「不満」まで作られている政権の失態・・・
なのに、この方は、相変わらず
「仮定」だからという理由で
上から目線、何も語ろうともしない・・・
未来のことをはすべ「仮定」で、
その「仮定」を最良なものにしていくのが政権の役割なのに・・・だ。
う〜ん…まだやっていないんだから、『仮定』しかありえない。みんなこの無責任さ怒っていますよ、高校生も。 https://t.co/U8zh8ZuFa9
— 京都出身の高校生(高2) (@simin_ksk9_vote) November 5, 2019
そんな中、英語だけでなく、
国語や数学でも同じ状況になりそうだ・・・

今回の大学入試改革は、
センター試験を基礎編と発展編の2つのテストに分ける方針で
基礎編が「高校生のための学びの基礎診断」で
発展編が「大学入学者共通テスト」となる。
その「高校生のための学びの基礎診断」に
民間試験が控えているわけだ・・・
この「高校生のための学びの基礎診断」は
すでに、2019年度から、
英語・数学・国語の3教科に関して、
民間業者に委託する形で試行実施されている。
ここに利権があることは言うまでもない。
今回の改革の大きな問題は、
現場の教育成果が十分得られていないのに
先に入試を変えたこと・・・
このままでは、検定試験対策が
高校の主要な学習内容となってしまう。
そして、小中学校も巻き込まれていく・・・
ちなみに、今 文科省が推奨している「アクティブラーニング」が
地方の小中学校でどんな事態になっているのかを
文科省関係の方は是非ありのまま見てほしい。
アクティブラーニングとは、
「生涯にわたって学び続ける力、主体的に考える力を持った人材は、学生からみて受動的な教育の場では育成することができない。従来のような知識の伝達・注入を中心とした授業から、教員と学生が意思疎通を図りつつ、一緒になって切磋琢磨し、相互に刺激を与えながら知的に成長する場を創り、学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が必要である。」
とあるが、現場では単なるおしゃべりの授業・・・
学級崩壊の授業になっていることが多い・・・
数学など、話し合いで解決するらしいが、
わかっている生徒がいて、教えられる生徒がいるグループはまだいい。
めちゃくちゃなのが、苦手な生徒が集まるグループで
正解もわからないまま終わってしまうことも多いことだ。
これなら、単に黒板を使う一斉授業のほうがまだましである。
そんな事態なので、
学校で基礎学力さえつかない生徒が
私の受け持つ中学校では多い。
話し合いが大切で、正解はわからないまま、
未完で追求し続ければいい・・・というのであれば
入試だってそうすべきだ。
入り口(授業)と出口(テスト・入試の評価)に
一貫性がなくバラバラなのが今の教育だ。
答えがない問いに答えるのが大切で
「相互に刺激を与えながら知的に成長する場を創り、
学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく
能動的学修(アクティブ・ラーニング)」
というなら、そもそも入試などそれぞれの答えで全て〇だ。
わからない問題だって「一生かけて考えていきます」で〇にしていい(笑)
入り口(授業)と出口(テスト・入試の評価)に一貫性がない現場で
そんな事態になっているのにもかかわらず、
21世紀型スキル、汎用的能力、新しい学力観、自らが学ぶ力・・・などの
鼻息だけ荒い教育改革に意味があるとは到底思えない。
つまり、現場や生徒を見て作られた政策でないことが一目瞭然・・・
利権を欲しがる大企業を向いているだけだ。
吟味する側と吟味させる側が人脈でつるみ、
自作自演の検定で、利権確保のための政策だったのだ・・・
英語も国語も数学も、他も・・・!!!
これからもこの教育改革の問題は、
噴出し続けると思う。
これだけでも安倍政権の退陣の要因なのだが
マスコミもおつきの人たちも、忖度がニュートラルな目を奪っている・・・
私にできること、受験生を抱えるご家庭にできること・・・
それは、教育の根本は「いのちを育む」という大前提を忘れずに
目先の政策で、立ち位置を揺るがせないことだ。
お上のやることは、コロコロ変わるからだ・・・
人間が政策に合わせる必要はない・・・
政策は人間に合わすように作られるもの・・・
時には、挑むこと
時には、逃げること
時には、流すこと
時には、隙間を行くこと
時には、戦うこと
どれが一番でなく
どれも必要だし、加減がいること・・・
いのちを基準に考えれば見えること・・・
それを大切にすることではないかと思う・・・
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
