春、啓蟄のころ④・・・特別会計の謎(1)
国の税収入は、5.6兆円増えるといいます。
しかし、2兆円余りを「消費増税対策」で帳消しにします。
しかもその対策は、住宅や車など大型消費がメインで一年が期限。
ポイント還元は9ヶ月で終わります。
消費税は、ずっと続くのに・・・です。
麻生太郎財務相は、
消費増税で追加の対策を打つ必要があるかについては、
「改めてしなければいけない状況にはない」との認識・・・
➡財務相、消費増税対策「追加は不要」
この消費増税対策のためか、来年度
日本の一般会計予算は、初めて100兆円を超えました。

国の借金がぁ~
国民一人当たりぃ~
といまだに思っておられる方は
もう少し勉強してくださいね。
でないといつまでも
「増税やむなし」の財務省論理に「否」といえませんから・・・
➡両班は好き放題
私たちだけでなく、次世代、次次世代・・・
いや、半永久的に影響することですから
責任をもって学んでください。
もともと、消費税はいらないし、
増税そのものもいらないし、
いわゆる借金問題だって(ほんとはない)も
すべていっぺんに解決できるんです。
その秘密が、「特別会計」です。
その前に、財政投融資に触れなければなりません。
わたしは、いまから15、6年ほど前の小泉内閣のときに
郵政民営化を調べていて、そこからこの「財政投融資」を調べて
「むむむ」と思った不思議な財源でした。
「財政投融資」
現在の教科書にも載っています。


もちろん、
当時も財政投融資は授業でも言葉と財源程度は教えていましたが、
ホントよくわからない仕組みでした。
どうやらそんな単純なものではないと・・・
※財政投融資(ざいせいとうゆうし)とは、財政投融資特別会計国債(財投債)の発行など日本国政府の信用に基づいて調達した資金を財源として、政府が特殊法人等の財投機関に対して有償資金を供給し、財投機関はそれを原資として事業を行い、その事業からの回収金等によって資金を返済するという金融的手法により行われる投資及び融資の活動である。
この太字の「特殊法人等」をよく覚えておいてくださいね。
財務省HPに、財政投融資が説明されています。
①租税負担に拠ることなく、独立採算で
②財投債(国債)の発行などにより調達した資金を財源として、
③政策的な必要性があるものの、民間では対応が困難な
長期・固定・低利の資金供給や大規模・超長期プロジェクトの実施を
可能とするための投融資活動(資金の融資、出資)です。
Wikiによれば、
主な財投機関は以下の通り。
沖縄振興開発金融公庫
株式会社日本政策金融公庫
独立行政法人国際協力機構
日本私立学校振興・共済事業団
独立行政法人森林総合研究所
独立行政法人福祉医療機構
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
独立行政法人水資源機構
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
独立行政法人日本学生支援機構
独立行政法人国立大学財務・経営センター
独立行政法人国立病院機構
独立行政法人都市再生機構
独立行政法人住宅金融支援機構
株式会社日本政策投資銀行
ずらりと、独立行政法人が並んでいます。
独立行政法人とは、
①国が直接行っていた公共的な事務・事業の中で、民間に委ねたら実施されない恐れがある事業を国から独立したかたちで行うもの
②各省庁が直接手がけないが、ある程度国の関与が必要とされる事業を独立したかたちで行うもの
「ある程度」とは、またあいまいな・・・・(笑)
※「法人って?」と思う方は
こちらもどうぞ➡独立行政法人と混同されがちな3種類の法人を理解しよう
一方、現在特殊法人は、H30年4月現在、33あります。

財投機関と微妙に被っています。
この微妙というのがみそです。
被らないところも、元請け下請けという感じでしょうか・・・
沖縄の文字が見えますが、
日本のための沖縄であればいいのですが・・・と
少々穿って見てしまいます。
なんといっても、信じられないことに特別会計は
1.内情がほとんど分からない
2.膨大な埋蔵金が存在する?
3.各省庁の独断で決定できる
4.アメリカを買い支えている
5.暴走する特権階級の力の源泉
という特徴を明治23年からつづけているのですから・・・
しかも下図のように、一般会計と被っている部分があって、
それがどれだけ被っているのか、それに不正はないのかを
国会で審議しなくていいのですから・・・

この会計の被りが、前述の機関の被りのことではないかと思います。
なんせ、国民は確かめようがありませんのでやりたい放題でしょう。
あ、一応「特別会計ガイドブック」ていうのがありますが、
192ページもの膨大な資料を読む人もいませんし、
読んでもようわかりません。
(実際読んでみましたが、む~という感じです)
➡特別会計ガイドブック
わざと複雑にしてるのかなーと思ってしまいます。
ニュースにもなりませんし、国会の質疑で出てくることもありません。
※参考➡みんなが知るべき情報
さて、この財政投融資とその融資先の特殊法人・・・
そして、特別会計が大変関係が深いのです。
天下り問題もここです。
日本の真の闇は、この特別会計なのです。
つづく・・・
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