冬、大寒のころ⑪・・・超大河ドラマ「朱蒙」
つくづく、日本が渡来人の国なんだと痛感する。
大陸から朝鮮半島にかけて幾たびも争いをし続けるうちに
あるものは、敗者として逃れた土地
またある者は、新天地としてやってきた土地・・・
そういう極東の島が日本だった。
ドラマの中で象徴的に出てくる三足ガラス・・・
朱蒙の旗印だ。

日本では八咫烏・・・
日本にも、奈良に八咫烏神社があるし
有名なのは熊野那智大社がそうであろう・・・
足が3本なのは、陰陽説では奇数は「陽」
つまり、「太陽」表すらしい。
韓国のドラマを見ていると、
俳優さんから吐き出される息が真っ白なのに気が付く。
これは、決して演出ではなく本当に寒いのだ。
そしてよく雪や雨が降っている・・・
現代でもそうなのだから、2000年前の朝鮮は
もっと寒く「太陽」を神とあがめるのは当然であろう。
他にも、朱蒙たちが身に付けている鎧の紋章に
いまの日本の神社の神紋があったりと
「ああ、ここから渡ってきたんだな~」と思う場面がたくさんある。
ところで、昨今、韓国と日本の外交が冷え切っているらしい。
ここからは私の勝手な素人想像だが、
朱蒙が建国した高句麗は、紀元前でありながら
すでに大国「漢」を打ち破る力があった。
それは、質のいい鋼鉄の武器を兼ね備えていたからだ。
そのころ日本は弥生時代・・・
小国はあったとはいえ決して統一された国家ではない。
しかも、その後 高句麗は、
朝鮮半島の大部分を統一し約700年もづづく。
だからこそ、思うのだ。
もともと朝鮮のDNAの中には、
中国、朝鮮、倭(日本)の順に序列ができているのではないか。
日本は単なる亡命の国、そして韓国からすれば
敗者復活した国にすぎない。
おまけに、身分制度の特徴からして、
両班(上)が奴婢(下)から施しや優しさを受け取ることは恥とされていた。
だから、序列が下の日本から屈辱を受けるのは
恥中の恥・・・そういうことではないか・・・
それを、明治以降、大戦が終わる時まで日本はし続けてしまった。
誤解を招かないようにお伝えしたいが
私はどちらが正しいとか
どちらが上下だといっているわけではない。
現代の私たちは現代の感覚で対処すればいいと思うのだが
もし相手がそう感じていなければ永遠に平行線どころか
返ってこじれてしまう・・・
「朱蒙」というドラマを見ていると、そう感じてしまうだけだ。
優しい態度も強弁な姿勢も
相手に届かなければ意味がない・・・
私が韓国の歴史ドラマにはまるのは
こうやって現代の私たちの国際関係につながるからだ・・・
本当に奥が深い・・・
そして何より面白い!
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
tag : 朱蒙
