冬、小寒のころ⑤・・・スマート○○って、本当にスマート!?
それはこちら・・・


昔、宙の森体験授業で、子どもたちと一緒に作った
手作り野球版とサッカー盤である。
今の中3男子が、
「あの頃(小学生)よくサッカー版で遊んだぁ~
塾の記憶がそれしかない(笑)」
との発言から、奥から引っ張ってきた代物・・・
まあ、小学校の時の塾の思い出が「コレ」しかないのもなんだが
楽しかった思い出なら、いいことにしよう・・・
昭和の30年代、家庭の道具は「文化○○」と
いろいろなものに「文化」がついていた。
文化包丁とか文化シャッターだ。
標準的な家庭に、薪風呂ではなく、ガス風呂が・・・
また、白黒テレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機が家庭に普及していた時代だ。
今は、なんでも「スマート○○」がつくらしい・・・
スマートフォンはもちろん、
スマートスピーカー・・・
そして、電気の世界もスマート社会だそうだ。
それも「超」がついている(笑)

(2019.1.6中日)

「Society 5.0(ソサエティー5.0)」の社会を目指すらしい。
狩猟社会(Society 1.0)、
農耕社会(Society 2.0)、
工業社会(Society 3.0)、
情報社会(Society 4.0)に次ぐ第5の新たな社会というわけだ。
たしかに、分散化され、電気の供給にロスがなくなり
消費者に安く、もしくはほぼ無料で電気が供給されるのなら
それは素晴らしい。
各家庭に、植物でつくる小さな発電装置でフリーエネルギーをつくるのが
最終目的なら大歓迎だが、どうやらそうはならないだろう。
そして、今のところ、
われわれの健康やいのちも保証される見込みはなさそうだ。
➡冬、小雪のころ⑨・・・リンゴとフリーエネルギーと教育
システムとしても、フリーにならない限り
おそらく中央が利権を握る 「分散化」もどきのような気もする。
スマート社会を目指すためのスマートグリッドは
あくまでも、供給側・需要側の両方からの制御であって、
フリーエネルギーを目指す「オフグリッド」ではないからだ。
他にも、いろいろと違和感を感じる。
①自然エネルギーにこだわりすぎていること。
現在の自然エネルギーは、自然にやさしい!と
諸手を挙げて歓迎できるのもではない。
むしろ、自然破壊、健康破壊になっている。
②電気ありきで社会が作られる脆弱さ。
すでに、東北の震災や北海道の地震で体験済みなのに
なぜそこまで電気にこだわるのか。
③すべてをスマートにすることで5G(第5世代移動通信システム)となる。
むしろ、5Gにしたいがために「スマート」にしている気もする。
ちなみに5Gは、欧米では重大な健康被害のために5G反対デモまで起きている。
➡「兵器級」テクノロジーの実験開始され、自殺増加の可能性の懸念
➡5Gを手放しで歓迎するのは日本だけ? 世界が危惧する電磁波とプライバシー問題
④スマート社会から外れる(逃れる)と
生活そのものができない風にさせられていく「強制」感が息苦しい。
つまり、やめるという選択肢が、知らない間に消されていく。
TPP11が発効された今となっては
この「知らない間に」が増えていくと思う。
自然エネルギーにしても、5Gにしても
健康と引き換えにするものでもないでしょう。
むかしの「文化○○」の時代は
まだ、便利・健康 > 技術 だったと思うが
今の技術は、諸刃の剣どころか
便利・健康 < 技術 になっていて、
どこか健康やいのちが置き去られている。
極端なたとえだが、スマホ世代の彼らが
手作りの野球盤やサッカー版に夢中に興じる現実が
よい意味で「人間性」の証だと思う。
その「人間」を超えるだけでなく
「害」とわかっているものに
「No」が言えない社会は、本当に「スマート」なのか?
古い昭和人としては
甚だ、疑問なのだ・・・
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
