冬、立冬のころ⑦・・・奇跡の清流、銚子川
三重県に住んでいることが誇りに思えた番組でした・・・

(銚子川ブルー:川がきれいすぎてカヌーが浮かんで見える)
日本には、最後の清流と言われる川がたくさんあります。
長良川、四万十川、梓川・・・
どれも美しい川ですが、ダムや生活排水で
危機にさらされている部分もあります・・・
そんな日本で
銚子川ブルー・・・
こんな身近に奇跡の川があるなんて知りませんでした・・・
特に汽水域(海水と淡水が混じるところ)のシーンは
長良川河口堰を推進した御用学者が間違っていたことを
如実に証明するシーンを見ることができます。
銚子川では、この汽水域を
ゆらゆら帯というらしいです。


(ゆらゆら帯がじわじわとさかのぼっていきます)
画像のように、満ち潮時には
このゆらゆら帯はゆっくりゆっくり川をさかのぼって行きます。
河口堰のなかった昔、長良川でも
かつてこのシーンはあったのでしょう・・・
長良川の問題では、河口堰のために
たまってしまうヘドロを憂う運動家に対して
国の御用学者たちが言います。
「海水と川の水が混ざり合って
ヘドロの部分にも酸素が行くから大丈夫」と・・・
画像を見れば一目瞭然・・・
海水と淡水は交じり合いません。
しかし、毎日起こる、自然の潮の満ち引きは
おそらく天然のろ過作用であり、酸素供給装置なのでしょう・・・
この自然の流れによって、川底まで酸素がいきわたり
多様な生物たちが生息できるのです。
堰で川の流れを止めたことで
たまってしまったヘドロと
日々の自然の流れを分断した川では、
その自然の装置が消えてしまい、
アユが住めない死の川になってしまうのです。
堰で止めることですべてが台無しになるのです。
画像でも川をさかのぼる海水の先端に乗って
アユの子どもの群れが上流へ移動する姿が映し出されています。
本当に美しいシーンです・・・

御用学者は何もわかっていないか、
嘘をついていることになります。
学者とは何ですか。
川について知らない人のことですか。
※岐阜県羽島市の漁師 大橋亮一さん(61)
この方の言葉が胸にしみわたります。
この方が、弟の修さんと残された
「長良川漁師口伝」という本もあります。
アユの生息せん川にしたのは誰や?
アユがしたか?
アユやサツキマスはせぇへんぞ。
誰がしたんや?
人間やろう。
魚捕ましに行っとりゃあ、
わたしゃあ機嫌がいいんじゃ。
川へ行って川眺めとりゃあ、
ハッハッハッや。
僕んたァ、
長良川の漁師に
生まれて
よかったなぁ
長良川の川漁師兄弟の言葉です。

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genre : 心と身体
