秋、処暑のころ⑥・・・世界で初めて産声を上げる 自分だけの違和感、同意感
いつの間にか稲刈りが終わっている。
朝、窓を開けると
乾いた稲の香りがどこからともなくやってくる・・・
毎年この情景に、
ああ、秋が来るなーと感じる。
大昔、国語の時間、
「天高く、馬肥ゆる秋」と聞いて、
ああ、秋の空って高いんだ・・・と教えてもらった。
わたしが、秋の空を高いと感じる前に
高いと教えられてしまった。
それ以来、秋の空を見ると
「天が高い」と思うようになった。
「天が高い」が正解のようになった。
後に、これは罠だと気が付いた。
「教えてもらった」➡「だからそう感じる」
こういう流れのものが世の中に結構ある。
「学問」はすべてそうである。
先に教えてもらうことで
先入観が生まれ、見方が固定化され
その通りにしか感じられない・・・
自分の目で、自分の心で観ることができなくなる
「言語の罠」・・・
最近は、TVを超えて
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の世の中が動き始めている。
SNSでは、こう感じてほしい!
こう見てほしい!のオンパレード・・・
これは、「見せられることの罠」・・・
どう感じたらいいのか・・・
どう見たらいいのか・・・
これらを先に情報発信側から固定される・・・
これからの世の中、
もっとこの流れが加速するだろう。
先に感じて ➡なんだかわからないが心に引っかかる・・・
世界で初めて産声を上げる
自分だけの違和感、同意感は
あの「罠」から逃れたところで生まれる。
そういうことがますますできなくなることを
人類の退化という。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
