春、穀雨のころ⑬・・・さださん
「意見には個人差があります」というフレーズ・・・
「年の初めはさだまさし」や
「今夜も生でさだまさし」でさださんがよく言います。
歌やタオルまで作られています(笑)

要は、毒舌を言いたいのだが
あまりにもきつくなりすぎてよろしくないので
雰囲気を和らげたいときに使うパロディ(笑)である。
笑いは、人の心を解きほぐし
言いたいことが伝わりやすくなる・・・という効能がある。
相談行(菩薩行)をしていて
笑いが起きた時は大成功である。
笑いとともに、言いたいことがちゃんと伝わるからである。
「意見には個人差があります」
この言葉・・・笑いながら、しかも
言いたいことはきちんと言えるので
わたしは大好きだ。
傍観者のような、また、
ふざけた責任転嫁したような笑いとは違う
「主張」がちゃんとある「笑い」・・・
これを絶妙のタイミングで採用するさだまさしさん・・・
いやぁ~天才です。
歌舞(カブ)く天才、桑田佳祐さんとともに
パロディを真面目に=まじパロの天才、さだまさしさん・・・
さだまさしさんが天才なのは
笑い泣きができる歌をつくることです。
笑い泣きとは、この世の中で一番
心の浄化になるんじゃないかと思えるほど
素晴らしい感情の発露です。
チャップリンの映画もそうです。
いまのTVの薄っぺらいくだらない笑いではなく
泣いている自分の底辺を自分で笑い・・・
笑える滑稽な主人公に
たぐいまれなるピュアさを感じ取って泣けてくる・・・
私の人生上、出会った芸人では、
昭和の喜劇役者(松竹新喜劇)の
藤山寛美(ふじやまかんび)さんが最後のような気がする。
それほど、本物の芸人が生まれなくなってきている。
チャップリンも寛美も父が教えてくれた。
「芸は水に字を書くようなもの
書き続けないと見えなくなる」
寛美さんの言葉である。
笑っているうちに泣けてくる・・・
泣いているうちに笑えてくる・・・
まさに
苦の中にいて苦のままで楽である・・・
なのです。
GW、時間もあるのでこの本を読了した。
中学から高校にかけて
さださんの歌を聴いていると
「暗い」と言われたが、
この年になっても、偉人は偉人。
12歳年上で、
辰年という共通項もうれしいかぎりだ。
theme : スピリチュアルライフ
genre : 心と身体
