春、穀雨のころ⑧・・・朝露と雑草
それでも除草剤をまく気にはなれない。
鎌で刈るか、草刈り機でやる。
このころの雑草は、かき分けて根元あたりを見ると
朝露を受け、意外に多くの水分を含んで濡れている。
そりゃ、すくすく育つわけだ。
鎌で刈っていると、
羽化したばかりのちいさな蛾や虫がときどき顔を出す。
その虫を狙って鳥が降りてくる。
今日は、ヒヨドリだった。
ヒヨドリは意外に人懐っこい。
人のすぐ足元まで来て様子を見る。
雑草という名前の植物はない
私が名を知らぬだけだ。
その、名も知らぬ、そして
人間にとってはやっかいものの雑草にも
ちいさな可愛い花が付く。
刈り取る時に少し気が引ける。
仕方ないなと毎年鎌をふるう・・・
自然の営みの中のちいさな美・・・
雑草は、その美を途中で途切れさせられても
再び息を吹き返す。
にくらしいやら、かわいいやら・・・(笑)
そのうちどちらかわからなくなる。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
