あわい(間)で暮らす ~2016 文月 宙結びの申言(さるごと)~

朝ドラ「とと姉ちゃん」がいよいよ面白くなってきた。

私がはじめて「暮らしの手帖」に出逢ったのは
2年の学校教員生活を終えて
ふらっとはじめた本屋のバイトであった。
あれからもう30年ほど経つ。

16-7宙結び (12)

夜逃げの経験もある、風変わりな店長から
「広告を取らない本」という意味を教えてもらった。

バブル絶頂期で
株の本ばかりが並ぶ店内で
「暮らしの手帖」は異彩を放っていた。

16-7宙結び (16)

一年半ほど前に
宙言(そらこと)で「花森安治とベーシックインカム」を取り上げた。
花森安治や「暮らしの手帖」には
それを地で生きた人々の名台詞がいっぱいだ。
言葉はそれを生きてはじめて光を放つ。

16-7宙結び (15)

例えば、有名な毎号表表紙の裏に記される一編のメッセージ・・・

これは あなたの手帖です
いろいろなことが ここには書きつけてある
この中の どれか一つか二つは
すぐ今日 あなたのくらしに役立ち
せめて どれか もう一つ二つは
すぐには役に立たないように見えても
やがて こころの底ふかく沈んで
いつか あなたの暮らし方を変えてしまう
そんなふうな
これは あなたの暮らしの手帖です

表紙の裏より


16-7宙結び (3)

花森安治はこういう・・・

そこでぼくは考えた。
天皇上御一人とか、神国だとか、大和民族だとか、
そういうことにすがって生きる以外になにかないか。
ぼくら一人一人の暮らし、これはどうか。
暮らしというものをもっとみんなが大事にしたら、
その暮らしを破壊するものに対しては
戦うんじゃないか。つまり反対するんじゃないかと。


この言葉は、90回目の花森安治役の唐沢さんのセリフに通じる・・・

毎日の暮らしを犠牲にして
守って戦うものなど何もなかった。
毎日の暮らしこそ守るべきものだった。
人間の暮らしは
何ものにも優先して
一番大事なものなんだ


16-7宙結び (10)

どの言葉も本当に素晴らしい。
そして、自分の生活の中に、
心の中にいかしてこそ、
はじめて価値のある言葉となる・・・

16-7宙結び (8)

今後のドラマの中で出てくるかどうかはわからないが
大橋鎮子(しずこ)さんの言葉が
小さくとも自営をしている今の私にとっては
本当に美しい言葉だと感じる・・・

『暮しの手帖』創刊号は、
1万部刷って、8千部売れて2千部残ったそうだ。
お金が入るのは1カ月後なので、
その年の暮れの支払いはあちこちからお金をかき集めて、
やっとのことで払ったという。
そのため、印刷所や紙屋は、
この雑誌は2号でつぶれるだろう、と思っていたらしい。

周りからそう思われた創刊号の編集後記に
その言葉は綴られている。

(前略)この本は、けれども、きつとそんなに売れないだろうと思います。
私たちは貧乏ですから、売れないと困りますけれど、
それどころか、何十万も、何百万も売れたら、
どんなにうれしいだろうと思いますけれど、
いまの世の中に、何十万も売れるためには、
私たちの、したくないこと、いやなことをしなければならないのです。

この雑誌を、はじめるについては、
どうすれば売れるかということについて、
いろいろのひとにいろいろのことを教えていただきました。

私たちには出来ないこと、どうしても、したくないことばかりでした。
いいじやないの、数はすくないかも知れないけれど、
きつと私たちの、この気持ちをわかつてもらえるひとはある。
決して、まけおしみでなく、
みんな、こころから、そう思つて作りはじめました。
でも、ほんとは、売れなくて、
どの号も、どの号も損ばかりしていては、つぶれてしまうでしよう。
おねがいします、どうか一冊でも、よけいに、
お友だちにも、すすめて下さいませ。(後略)


こんなにも美しく潔い言葉をわたしは見たことがない。

16-7宙結び (4)

私たちはどこか、かっこつけ強がって生きている。

でも、かっこつけ強がる方向を・・・
助けを請い、お願いする方向を間違えてはいけない。

決して・・・決して間違えてはいけない。

16-7宙結び (13)

私たちの営む手作り市は本当に変わっていると思う。
「暮らすような市」だから
時に売り買いがないかもしれない。
時に参加された初めての方や
来られたはじめての方を
落胆させるかもしれない。

本当に申し訳ありません。

でも、その中の誰かが笑顔になっていたり・・・
その時間、お暇な誰かがふらっと来て
日常を語り、笑顔になっている場所・・・

16-7宙結び (14)

イベントではなく、カフェの通常営業でもなく
アワイ(間)のような市・・・

4年間、
自ら(みずから)と自ずから(おのずから)の
間で育った場です。
いつの間にかそうなっています・・・
みなさん、いつもありがとうございます。

よろしければ、ご一緒にいかがですか・・・

自力整体7月 (3)

最後に
花森安治さんが最後に書いた原稿をご紹介いたします。

人間の手のわざを、
封じないようにしたいというのは、
つまりは、
人間の持っているいろんな感覚を、
マヒさせてしまわないように、
ひいては、
自分の身のまわり、
人と人とのつな がり、
世の中のこと、
そういったことにも、
なにが美しいのか、
なにがみにくいのか、
という美意識を
つちかっていくことに
なるからです。



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