令和buzz269・・・出る杭で打たれないようにするには?
打たれないようにするにはどうしたらいいですか?」
と、ある子供がイチローに質問した。
その答えが実に明快だった。
みなさんならどう答えますか?
・・・・・・・・・・しばし黙考・・・・・・・・・・
イチローはこう答えた。
「もっと出たらいいんですよ!
もっと突き抜けたらいいんですよ。
そうすれば、人が手に負えなくなるから(笑)」
ご名答!!
まさにそうだ。
小さな私の話で恐縮だが、
中学の時、1年生からレギュラーで
ずっと試合に出ていた私に
チームメートはいじめという陰湿な形で
徹底的に私を一人にした。
一時期キャッチボールをする相手さえいなかった。
彼女たちはわたしをひとりぼっちにさせ
怯えさせたかったのだ。
私は悲しかったが、考えた。
ひとりなら一人でいいや・・・
思いっきり一人になってやろう・・・と
以来、プールの壁がキャッチボールの相手だったし、
ノックをしてくれる相手だった。
行き帰りはもちろん、
クラスにソフトボール部がいても
交わることをせず、
徹底的に一人でいようと決めた。
イチロー風に言えば
ひとりぼっちを突き抜けたのだ。
やがていじめのターゲットは変わり、
不思議なことにいじめていたあるチームメートが
新しくターゲットになった人の愚痴を私にこぼしてきた。
よりによって私にだ・・・(苦笑)
ああ、人ってこんなものか・・・
当時私はそう悟った・・・
そんな気配を出してきた彼女たちを
私は許すこともせず、
受け入れることもせず、
ただ淡々と相変わらず一人でいることを選び続けた。
するとどうだろう・・・
今まで交わることがなかった新しい友人ができるようになった。
ひとりは、大学生の彼氏がいる大人びた子だったし、
またひとりは、在日韓国人2世か3世の子で
卒業したら韓国に帰るんだと言っていた。
もうひとりは、アニメ「地球へ(テラへ)」を熱心に語る子だった。
年の差が大きい恋???よくわからない世界だったが
彼女のうれしそうな表情は今も覚えている。
あの子のおかげで私は大人になってそのアニメに再会し、
彼女が伝えたかったそのアニメの深さを知ることになった。
在日の子が「韓国に帰るんだ」といったどことなく寂しげな瞳が
後に歴史を学んだ私に、歴史とは出来事ではなく
人の歴史だと改めて知らせてくれた。
ひとりぼっちにしてくれたおかげで、
ひとりを突き抜けたおかげで、
ソフトボールしか世界がなかった
私の世界がぐっと広がり、
ああ、いろんな人がいるんだなーと
目から鱗の時代だった・・・
「出る杭で打たれたら・・・?」
もっと出ればいい・・・
本当に素晴らしい回答だ・・・
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