樹下石上181・・・「どこかおかしい」から 「ここがおかしい」へ
公式ラインで流れてきました。
こんな様子です。

前のほうにいたので気が付きませんでしたが、
これはすごいですね。
200人以上いそうです。
さて昨日は、大西つねきさんの講演・・・
また行ったん!?と言われそうですが(笑)
何度言っても収穫のあるつねちゃんの講演です。
それは、長年言語化できなかったもやもやが
すっきりした!
そういう意味のある講演でした。
以前勤めていた会社で
突如「成績保証制度」というものが生まれました。
(ここから書くことは、12年以上勤めた会社への感謝はそのまま、
制度と自分との相性について書いたまでですので、あしからず・・・)
おそらく、塾業界のチラシ等で
聞いたことがある人もいらっしゃるかと思います。
なんといっても私がいたときは
それが全国の塾経営のトレンドだったのですから・・・
当時の会社もその流れに乗っかろうと
突如現場の意向を無視し進められました。
現場と言っても、私だけだったかもしれませんが、
とにかく私はこの制度が嫌いでした。
どういった制度かというと、
ある一定の成績に達しない生徒は、
月謝を返金するという保証です・・・
わたしは、教育という分野に
資本主義の「保障」という概念が入ってくることに
ものすごく違和感を感じました。
結果的にこの保証制度が
わたしが会社を辞めるきっかけになっていくのですが、
意見書を出そうが、面と向かって意見を言おうが
社長をはじめ上層部は全く聞く耳を持ちませんでした。
わがまま!?
そうかもしれません。
しかし、私にとっては、いのちを削られる感覚でした。
私が、保護者の方々と10数年作り上げてきた校舎の文化が
壊れていく・・・心がもぎ取られていくそんな感じでした。
大げさに聞こえるかもしれませんが、
当時の私には本当に心の死活問題でした。
保護者の方は本当によくわかっていただいていて、
ある面談時に
「先生は、こんな制度お嫌いでしょうね・・・わかってますよ」と
チラシを持ってきて慰めていただいたこともありました。
会社の論理とは、個人が会社の言うことを聞くのが当たり前・・・
校舎ごとの文化や校長としての信念など、
「売上」のためには、捨てろという・・・
そして、何も生まなかった、なかったことにされてしまう・・・
それが会社の論理です。
とことん反抗した私は、当然の結果として
最後には、ていのいい「肩たたき」にあうのですが(笑)
そのことは、「十年、をちこち」にも書きましたね。
➡十年、をちこち・・・①
昨日のつねちゃんの講演での言葉・・・
「お金の言うことを聞いているのが今の社会」・・・
この言葉を聞いた瞬間、
私は「成績保証制度」にまつわる違和感と反抗の経緯を
やっとのこと、言語化できる術を見つけた感じでした。
思想と哲学を失ったお金、システムは
こころやいのちにとって、凶器でしかない。
なぜなら、私たちの大切な時間や労力、
いのちさえも削っていくからだ。
私たちの富は何か?
それはもちろん、お金や資産ではない。
それは、私たちの貴重な時間や労力、
いのちで生み出された価値の事です。
その貴重な時間や労力、いのちを自由に使えたとき
人は「豊かさ」を感じる・・・
そこで生み出された価値に
たまたま値段が付けられ
私たちの生活において価値の交換が便利になっているだけ・・・
お金そのものに実態などない。
だから値段が付けられない価値もある・・・
それは、例えば、家事や子育て・・・
とても尊いこの活動に値段をつけることができない・・・
(家事は、資産を出しているシンクタンクもある。
➡主婦の年収はいくらになる?家事労働をお金にしたらこんな結果に )
値段はないがその価値は決して消えることはない・・・
(価値)あるものをなかったことにしてはいけない・・・
「教育」の分野もそういうものだろう・・・
私は決して知識の切り売り、量り売りをして
授業をしていたわけではない。
そこにはつたなくとも
思想や哲学がある。
成績保証制度は、お金を基準に、
お金の言うことを聞いて行われるシステムだ。
売り上げや見栄えをよくするためだけの制度だ。
お金の言うことを聞き
お金に君臨させ、
私たちが生み出した価値を
なかったものにする制度だ。
だから私はあれほど違和感を感じ、
違和感だけでなく、最大限の抵抗をしたのだ・・・
そんな腑に落ちた一日を過ごした翌日の今日・・・
「はぁ~」とため息をつきたくなる記事が・・・
見栄えや女性のコンパニオン性が売り上げになると信じる
しょうもない経営陣の考えそうな記事が載っていた。

「眼鏡で受け付けはNG!」とは・・・
日本の経営陣は、ホント時代遅れです。
もう目も当てられないほど・・・
お金や売り上げを基準に考えるから
こういうことになるんでしょうね。
ためしに眼鏡をかけた有名美人芸能人だったら
きっと何も言わないばかりか
大歓迎なんでしょうね・・・(苦笑)

というか、眼鏡のあるなしだけで
物事を考える「素頭の悪さ」を嘆きたくもなります。
いまだGDP数値を基準に豊かさを図ったりするのも
全く同じ「素頭の悪さ」・・・
#KuToo運動で気づかなかったのでしょうか・・・
表向きだけ整えて
哲学も思想もないおもてなし観・・・
見栄えと身なりは違います。
こういった経営陣以外の庶民はもう気が付いています。
「どこかおかしい」から
「ここがおかしい」と
はっきりと言えるようになっています。
遅れてますよ、経営陣の方々・・・
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体