樹下石上 ⑧・・・男か?女か?
「常連客の性別が分からない」という店員の依頼で、
客本人に取材し、恋人の有無を確認したり、胸の辺りに触れたり、
免許証・保険証を確認したりする内容が放映された。
いかにもくだらない番組だが・・・
VTRを見た若一光司氏が生放送の中で激怒し、
ネット上でも賛否両論となった事件があったらしい。
ご存知の方も多いと思う。
私自身も日々本当に日常的に
好奇の目にさらされることもあるし
公衆トイレに至っては、
「こっち女子トイレやで・・・」 (いや、合ってるって・・・) と
ご丁寧に教えてくれるおばちゃんがいたりで(笑)
日常困ることもある。
このTVに対して部外者のわたしがどうこう言うつもりはないが
ただ、こういう風貌のわたしだから気が付いた
人間のある部分をご紹介したいと思う。
それは、人は 相手が男か女かで
自分の立ち位置やコミュニケーションの態度を決めないと
不安な人がいるということだ。
たとえば、
相手が女なら
上から目線でいこうとか
逆にやさしくいこうとか・・・
相手が男なら、
下手に出ようとか
さっぱり竹を割ったように行こうとか・・・
そうやって自分の立ち位置を決めて相手に接しないと
会話ができない人がいるのだ・・・
私自身、例えばこんなことがあった。
ある日、車を運転していて、
いわゆるネズミ捕りにあった。
警察官 「窓を開けて!・・・(ウィ~ン) 免許証!」
とてもぶっきらぼうに怒ったような言い方だった。
威圧的と言ってもいい・・・
警官はしばらく免許証見て・・・
「かみべ・・・???」
(上の名前は、読みにくいのでわかる。しかし、下の名前が読めない・・)
ちなみに私の下の名前は、
あのバナナの歌にも出てくるぐらい簡単で昭和女子的な名前だ。
おそらく、かなりの確率で読める。
しかしこの警官は、はなからわたしを男とみているので
(男でこの名前は何て読むんだ!?)
と頭を抱えたらしい・・・
「これ、下は?何て読むの?」 (威圧的態度は続く・・・)
わたしは、(またか・・・)という感じ・・・
私は、少しつっけんどんに
自分の正確な名前をつげた・・・
すると・・・
この警官は、笑えるほど態度を変えたのだ。
「あれ~女の子やったん!?」 (もう完全に猫なで声)
「あかんよ~こんなにスピード出したらぁ~」
はぁ~!? 何だこの態度の違いは・・・
男だったら威圧的に・・・
女やったら優しく・・・
そういう研修でもうけているのだろうか・・・(笑)
まあ、そうはいっても許してもらえるわけではなく
しっかりと切符は切られたが・・・(笑)
とまあ、こんな感じのことが一度や二度ではないから
人生は面白い・・・
こんな風貌で歩くからこそ垣間見れる人間の真髄・・・
そういう経験からわかったこと・・・
それは、コミュニケーションする上で
男か?女か?をはっきりさせないと気持ち悪い人が
一定数いるということだ。
恐らく、どんな人にもそういう部分はあると思う。
以前、私の性に関する考え方を書いたが
➡性とスポーツ
みんながみんな、
ネイティブアメリカンのように生きているわけではないので
それはそれで人間の性なので致し方ない気もする・・・
➡ネイティブアメリカンに学ぶ「ジェンダーフリー」
ただ、「不思議を不思議のまま置いておく」余裕が
世の中にないのはどうも息苦しい・・・
また、いきすぎたり、極端だったりすると、このTVのように炎上したり、
一当事者からすると 、怒りを超えて逆に滑稽であるのでご用心あれ・・・
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