秋、処暑のころ①・・・「医師誘発需要」というコワい言葉
早いもので、そろそろ夏も終わりそうです。
処暑とは・・・
8月23日頃(2018年は8月23日)。および、白露までの期間。
太陽黄径150度。
立秋から数えて15日目ごろ。
暑さが和らぐという意味。
萩の花が咲き、穀物が実り始める頃。
厳しい暑さの峠を越し、朝夕は涼風が吹き始め、山間部では早朝に白い露が降り始め秋の気配を感じます。この頃は台風のシーズンでもあり、二百十日、二百二十日とともに台風襲来の特異日です。
夏バテや食中毒にかかりやすい時期でもありますので、まだまだ注意が必要です。
夏の家具や雑貨を片づけ、秋の準備を始める目安にしましょう。台風への備えもお忘れなく。
という時期だそうです。
さてさて・・・みなさんは、
「医師誘発需要」という言葉をご存知ですか?
「医療政策学×医療経済学」 というサイトから引用してみます。
医師誘発需要(Physician induced demand)(以下、PID)とは、供給者誘発需要(Supplier induced demand)とも呼ばれますが、患者・医師間の医学知識に対する情報の非対称性を利用した医師の裁量的行動によって誘発される医療サービスの需要のことです。ハーバード大学の医療経済学者であるトーマス・マグアイア教授によると、患者さんに利益があるように需要が誘発された場合はPIDとは呼びません。つまりPIDとは、医師が患者さんの利益に反すると理解(解釈)していながら、患者さんに対する説明などを通じて、患者さんの医療サービスに対する需要を引き出すことを指します。
少し難しいので、ちょっと優しめに・・・
「医学生・研修医を応援するサイト 医師学」というサイトから引用してみますね・・・
「医師誘発需要とは、医師が自らの所得に強い関心を持ち、その裁量を利用して患者に不必要な医療サービスを提供し、結果として医療費高騰の一因となっているとする行動仮説である(原文をそのまま転記)」(※医師需給と医学教育に関する研究報告書 第5部:需給をめぐる諸課題A.供給者誘導需要 澤野孝一郎 平成16年度 厚生労働科学特別研究「医師需給と医学教育に関する研究」報告書 2005より)。
具体的に医療サービス(加療)における消費者(患者)と供給者(医師)の関係で見ると、患者は一般に無知で医療需要決定に必要な技術的知識に欠けている。よって意思決定の権限を医師に委譲し、医師が患者に代わって医療需要を決定するという関係にある。
医師が患者の利益だけを考え医療需要を行うなら、その代理関係は完全である。医師が完全なエイジェント(代理人)として行動する時、医師は患者の予算制約のもとで患者の効用関数を極大するように医療サービスの需要量を決定する。
経済的バランスシートを医学に押し当てて考えているので、分かりにくいが、要するに医師は患者の疾病の治療に当たり、患者の経済的な面までも考慮して最善の医療を尽くすことを指すと理解すればよい。この場合、若し患者が医師と同等に加療を知っているならば、患者が進んで払う需要量を超えた需要が誘発需要である。しかし、医師が医療需要に影響を及ぼすことによって、患者の需要曲線の上方へのシフトが生じるのであれば、それはある意味で消費者、即ち患者主義の欠如を意味することになる。
(※医師誘発需要モデルの検討 ‐効用極大化アプローチの問題点について 山崎嘉之 川崎医学会誌 一般教養編(1-20))
傍線はわたしが引きました。
気になる言葉が一杯です。
まだ難しいですよね・・・。
要は、患者は病気や治療のことは何も知らないのだから医師が教えてあげて、
できるだけ予算内で治療ができるようにしてあげられればいいけど、
ときには、知らないので仕方ないから
過度な治療で過度な治療費に誘導しちゃうこともありうるよ・・・っていうことでしょうか・・・
だから、私たちは学ばなければならないのです。
だから、わたしは80を超えた母と素人軍団の友といっしょに
学んでいるのです。
だれが悪いとか、だれのせいだったとか言わなくても済むように・・・
たった一度の人生を、納得できるようにするために・・・
病院でも
「先生のお母さんが同じ病だったら手術をしますか?」」と問いかけるのです。
自分のいのちを母のいのちを全うできるように、
ちゃんと尋ねるし、ちゃんと落とし込みたいのです。
➡「医者や薬からできるだけ遠くへ」
昨今、教育もスピリチュアル(商法として)も
この「医療」と同じ道を歩みつつあります。
アメリカの10年後が日本のように
あとから追随する形になります。
ともに近代に生まれたものですから仕方ありません。
すべてが「経済圏=お金」が軸になり、
「消費者(患者・生徒・クライアント)と供給者(医師・教師・セラピスト)」
という関係で囲われていくからです。
(詳しくは、後日に譲ります)
インフルエンザもそうでしょうが、
まだ子宮頸がんワクチンが問題視されていなかったときには、
教育×医療が経済という枠にはめられ
子供たちにワクチンをかなり強めに推奨する事態になっていました。
だれのため、何のためなのかは「お金の流れ」を見ればわかります。
全員とは言いませんが、
学校の先生方は、お忙しいのか
思っているほどワクチンの功罪を学んでおられません。
少しの時間でもいいです。
ワクチンについて学びましょう・・・
参照➡子供の病気とワクチン 佐藤 荘太郎 さとう内科循環器科医院 院長
打つ、打たないは、学んでからでも遅くありません。