令和buzz193・・・母とタブレット
母は、こう言います。
今までTVで
検索
ダウンロード
アプリ
とかいう言葉を聞いても
自分には関係ないし、
関係ないと思って聞くけど
それでも取り残された感があって・・・
それが今日から違うんだぁー・・・と。
とりあえずは、YouTubeで教会の礼拝が見れるといいので
カレンダーの大きな紙の裏に
マジックで手順を書きました。
初めは、おぼつかなかった作業も
次第に自分一人でできる%が上がり、
最後100%自分でできたときは
二人で大笑いで 拍手喝采!!
ゆっくりではあるものの
本当に楽しそうに
開いてYouTubeを見ては閉じ、
開いては見て・・・を
繰り返していました。
今日もどーかなーと思って、
電話で様子を聞くと
「た~のしぃわ~~」
と返ってきました(笑)
その教会チャンネルは、
牧師さんが担当する2つの教会で
交互に収録がなされ
母の岐阜の教会で
牧師さんがいらっしゃらない日も
もう一つの教会の番組が後から見れるので
それをすごく喜んでいました・・・
朝晩と2回練習すると忘れないと知り合いから聞いたようで、
それもきちんと守って頑張っているようです・・・
以前からご報告させていただいている
母の乳房のしこりは、お陰様で
さらに小さくなっていて、
➡素人ふたりのチャレンジ
まさに健康寿命を楽しく謳歌している姿は
こちらまで涙が出るほどうれしいものです。
次は、写メや検索、FBも楽しめるように、
ひとつずつ幅が広がるといいなと思います・・・
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冬、大寒のころ⑦・・・初積雪とモーニング
この地域では珍しく、昨日から断続的に降った雪が
10センチほど積もりました。
きっと街の子どもたちは大はしゃぎなのでしょう・・・
ただ今日も某私立高校の入試ですので
会場へ向かう生徒たちはきっと大変かと思います。
たまたまうちの生徒は違いますが、
どうか気をつけていって来てほしいものです。
そして、いつもの力が十分に出せるようお祈りしたいです。
さて、昨日は実家へいきました。
母の乳房のしこりは、一進一退・・・
ちいさなお椀の蓋状態でとどまっています。
昨年の猛暑のように体に堪える日が続くと
若干大きくなった気もしますが
それほど目立ってということもなく
昨日は若干小さくなった感じがします。
ありがたいことに、母はいたって元気で
年末も、名古屋のテレビ塔が1/7から
耐震工事および施設リニューアルのために休業と聞いて
一人で行ってきたそうです。
このテレビ塔は、母が初めて
名古屋のキリスト教会へ連れて行ってもらったときに眺めたようで
思い出深いというのです。
それは今回リニューアルで変わってしまうということで
現存のテレビ塔を目に焼き付けたかったようです。
とにかく、一病息災で元気にしていてくれていることが
大変ありがたいです。
お陰様です・・・
最近は、母の自伝の取材のために
朝は、モーニングでコーヒーを飲みながらメモをします。
ご存知のように
一宮や岐阜のモーニングは
驚くほど種類が豊富で、
ドリンク代だけで
「トースト」
「卵サンド」
「ホットサンド」
「ピザトースト」
「おにぎり&味噌汁」
「たこ焼き」
「おかゆ」
「大きめのサラダ」
・・・
あとは忘れましたが、
とにかく10種類以上のメニューから好きなものを付けられます。
しかも夕方5:00までが「モーニングタイム」(笑)
ありえないほどの品数とサービスです。
決して大手のチェーン店ではなく
個人的な家族経営のお店ほど
充実した品数ですから
本当に大変だと思います。
私の実家がある尾張・名古屋は、昔、繊維工場が多く、
早朝(3時4時)からがっちゃんがっちゃんと機械を動かしていました。
ですから、会社の商談も早朝からということが多く
そのためにモーニング文化が栄えたと、父が生前言っていました。
本当かどうかはわかりませんが、
たしかに一理あります。
実家へ向かう道中にたくさんの喫茶店がありますが
そのほとんどがモーニングをやっています。
個人経営の店が多く、
しかも、決してきれいとは言えない昭和な店でも
地元の人たちにけっこう愛されています。
モスバーガーでさえ、モーニングをやっています。
私が高校を卒業し、三重にやってきたとき
喫茶店でモーニングがないことにとても驚きました。
三重は、織物の街ではないので至極当然です。
いまでこそ、コメダ珈琲が流行っていますが、
これがやってきたのも今から15年ほど前でしょう・・・
喫茶の文化が、
その土地の生活や産業と密接につながっている一例と言えます。
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genre : 心と身体
秋、霜降のころ⑦・・・桜
父が怒るとそれはもう家じゅうが凍る思いだった。
そんな父が、はじめて入院したのは
わたしが中2の終わり・・・
桜真っ盛りの春だった・・・
カブに乗っていた父が
軽トラックと接触し転倒・・・
頭を強打したのだった。
その病院は木曽川沿いの桜並木が豪快な通りに面していた。
わたしは自転車で父を見舞いに行った。
たまたま母が用事で病室をあけていた。
点滴と管でつながれた弱々しい父に
わたしは戸惑った。
それは、これまでのどんな父とも違った。
優しい声もかけることもできず
そばの丸椅子にちいさく座っていると、
父が何かもごもごと言い出す。
頭を打ち、顔にまひが残っていたため
口がうまく回らない。
うまく聞き取れなかったわたしに父はいらだったのか
突然、バリバリと点滴の管を引き抜き
のっそりと体を起こし、歩き始めたのだった・・・
どうやらトイレのようだ・・・
わたしはなすすべもなく、しばらく呆然としてしまったが
気持ちを返して看護婦さん(当時の呼び名)のところへ走った・・・
事情を説明しようとすると
のっしりよろよろと歩く父の姿が視界に入ってきた・・・
麻痺が残る手足でまともに歩けないのだが、
それでも一人の人間の尊厳を必死に示そうと
いらだちを見せながらも歩こうとする父・・・
「神辺さ~ん!だめですよ~」
小走りに静止に行く看護婦さんと
廊下の壁伝いで必死の形相の父・・・
その時の父の姿があまりにも哀しくて泣きたくて
今でも鮮明に覚えている・・・
やっとのことで病室に連れ戻され
事は収まり、母も戻ってきた。
事情を説明しようとしたが
わたしは涙を隠すのに必死だった。

帰りの自転車・・・
桜は満開の終わりを告げるように
はらはらと花びらを風に舞わせていた。
わたしは、これまで生きてきて
あんなに哀しい桜を味わったことがない。
自転車のペダルをこぎながら
中学を出て働こうかなと真剣に思ったものだ。
父と子
母と子
親子というのは、
いつか必ずいのちの重心が申し送られる日が来る。
わたしの場合、木曽川沿いのあの桜とともにやってきた。
あの日から、桜が特別な存在になった。
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秋、霜降のころ⑥・・・円空と母
早速音叉治療も試してみた。
母は、仏になったみたいと笑っていた(笑)
胸のしこりは、小さなお椀の蓋大を一進一退・・・
あいかわらず、白血球の液体は出ているが
森昌子の歌を聞きに行ったとか
どこそこへ行ったとか言っているので
おそらく元気にしてるんだと思う。
おかげ様で本当にありがたいことだ。
いつもは木曽川の上流へ車を走らせるが
昨日は長良川の上流に行きたいというので
ぷらりと車を走らせた。
わたしも長良川薬石!?を拾いたかったし
関市小瀬の鵜飼い乗り場も見たかったので
ちょうどよかった・・・
いってみると、関市小瀬のそばには、円空館があった。

円空の一刀彫はいつ見ても心癒される・・・
父も円空仏が好きだった。
粗削りでありながら、その仏のお顔は
われわれが人生で目指す究極の表情をたたえている。
そうだ、たしかこのあたりで「入定」されたのだった。
円空は、岐阜にゆかりの地がいくつかあるが
人々の救済のために、生涯12万体の仏像を彫りながら
東の諸国を巡った(1632年~1695年)。
現在確認されている円空仏は5000体余りあるが
その半数は岐阜と愛知に存在する。
それにしても、円空は
なぜこの地を入定に選んだろうか・・・
円空の系譜の中でその答えの一片を見つけた。
「1638年 (7才) 長良川の洪水で母を亡くす・・・」
資料によると、
「自らの死期を予覚し、
元禄8年(1695年)64歳で入定。
里人に、この茂った藤を指し、
この藤の花が咲く間は、
この土の下で生きていると思えと
言い残し入定した」
とある。
藤の花に迎えに来てもらった円空・・・

この長良川の小瀬地区は、
流れが直角に西に曲がる場所・・・
円空の母がどこで亡くなったのかわからないが
もしこの流れが江戸の時代とさほど変わらないのであれば
大雨の時には、対岸の東側は洪水が起きそうなほど白波が立っていた。
円空には、この長良川が三途の川で
迎えに来る母が藤の花に見えたのか・・・
もちろん違うのかもしれない・・・
だが、そんな勝手な想像をめぐらせたながら
小丘の竹林を、ふたりてくてく歩いた円空館であった。
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genre : 心と身体
秋、白露のころ①・・・母の心
処暑から数えて15日目頃。
この日から仲秋になります。
草の葉に白い露が結ぶという意味。夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿ることから名づけられたのでしょう。
野には薄の穂が顔を出し、太陽が離れていくため空が高くなるなど、本格的な秋の到来を感じられる頃です。
日中はまだ暑さが残りますが、朝夕の涼しさの中に肌寒さも感じ始めます。
秋なのに「白」?
日本人からすると「白」は雪=冬をイメージするのが一般的のように思いますが、
中国の陰陽五行では「白」は秋の色とされています。
という節気だそうです。
さて、先日、長野からの遠出から帰ってきたわたしに
「大丈夫だったか?」と尋ねる母・・・
自身のからだよりまず子の身体を気遣う・・・
情けないことにいまだ「子」をしているわたし・・・
そして、母の心に絶大な尊厳を見る・・・
母というもの
親というものの偉大さを
いまの生徒たちに伝えるのも
私の役目・・・
白露の初日、
ラジオ番組「感じて漢字の世界」でも「露」をとりあげていた。
「あめかんむり」に「路」・・・
なかの「各」は祝詞を書いた箱に
神が降りてくる様子を表す言う。
降りてきた神が歩く路(みち)を表すのは左の「足」・・・
母のありがたい是露(こころ)遣いは、
是(まさ)に 露(こころ)=「正」に「神」・・・
ということか・・・
まばゆい白露の珠に頭を垂れる朝です。

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