令和buzz289・・・行動本位
➡絶対臥褥(ぜったいがじょく)
奥が深いので、少しお話いたします。
彼は、
「気分や感情は、怠惰を子分に従えた悪魔」
とまでいっています。
なぜか、
感情は、三つの特徴を持つからです。
それは、
①感情は移ろいやすく、長続きしない
②行動すれば、感情が薄れる
(感情と行動は反比例)
③感情を繰り返し反復し、
刺激をしていると強化される
たしかに、いいわけと同義の感情を重視すると
かえって体が重くなる場合もあります。
気分が乗らないから、脱いだ靴も揃えない
食べたあとのごちそうさまも言わない
挨拶もしない
これは、②の特徴からすると
全く反対で、気分が乗らないときこそ、
行動に移すことが、
気分をあげるコツになるというわけです。
心など込めなくていい・・・
重い腰をあげてなんとか行動する・・・
さすがは神経症の患者を何人も見てきた森田理論です。
その動作こそが、
気分に振り回されない生き方になるという確信です。
これは決して、感情を持ってはいけないとか、
感情を隠しなさいということではありません。
感情はそのままに
わき起こるままにさせ、
行動を起こすことそのものを
目的にすればいいというわけです。
成果も効果も期待しないで
ただ動くこと、することだけを目的とする・・・
「目的本位」にしなさいというわけです。
目的本位とは、
例えば、勉強がしたくない気分の時に
誰かに愚痴を言い続けたり、
勉強をしたくないという気分に浸ったり、
何度も口にしたりするのではなく、
とにかく机にむかって問題集を広げ、
そのことだけでも
自分を誉めるという方法です。
そうしていくうちに段々と気持ちが整ってくる・・・
20秒でも30秒だけでもいい・・・
何か行動に移す・・・
ガッツポーズをしてみる
絶好調とつぶやいてみる
食べた食器を流しに持っていく
目の前のごみをゴミ箱に捨てる
開いた教科書の最初のページだけは読む
腹筋を3回だけする
足だけは洗って寝る・・・
そういったことが実は
その結果的に気分を作用していることを体感するのです。
とにかくやってみる・・・
行動本位の生活に切り替えることです・・・
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tag : 森田正馬療法