agoda (アゴダ)でGO!
いかに宿を格安で抑えるかでした。
今までですとじゃらんや楽天トラベルなどでしたが、
今回は、「agoda (アゴダ)」をフル活用しました。
➡agoda(アゴダ)

実は、アゴダは今度の旅の宿検索で初めて知りました。
アジアを中心とした宿に強いサイトらしいですが、
口コミを開くといろいろと出てきます。
トラブルもあるようですが、
事前に確認したり、知っていれば防げることばかりでしょう。
なんといっても、今回の旅は
現地の風土を楽しむという言い訳(笑)のもと
素泊まりで、夕食は現地の居酒屋を楽しむとしていましたので
それはそれは重宝しました。
予約した宿はいろいろとありましたが、
最近は民泊攻勢が盛んですので
シティホテルも工夫している模様です。
日替わり格安宿があったりして
サイトを見るだけでもある意味とても楽しめました。
キャンセル無料の宿も多いので
今回の旅のように、経路を変更したいときにも役立ちました。
気を付ける点をまとめれば、
①初めの料金にサービス料が入っていないので
最後のページでしっかりと確かめる
②予約が取れているか心配な人は事前に電話で確認
③キャンセル料無料でない宿もあるので表示をよく見る
こういったことを気を付ければ
今回のわたしの場合は最強のサイトでした。
どの宿も快適に泊まれましたし、
値段の格安さからすれば、十分満足でした。
もちろん海外ではなかったし
初めての利用でしたので
100%大丈夫とは言い切れませんが
覗いてみる価値はあるかと思います。
車ではなく、飛行機派の方は
他にも航空券付きなどで検索できるエクスペディアというサイトもあるようです。
➡Agoda (アゴダ)アジアのホテルが格安!? 使い方や注意点は!? お得に予約しよう!!
最近は宿検索サイトもすごくなっていますね。
私は、これからも国内でこういった旅のときは
大いにこれらを利用することでしょう・・・
十和田湖の青
一度も足を運んだことがない・・・
地図は憧れを育む。
わたしにとってその一つが十和田湖だった。

神秘的・・・
勝手にそう思っていた・・・
予想どおり青くきれいな湖・・・
それよりも予想外だったのは、
とおく八甲田山の峰々が見えたこと。
青の向こうに八甲田山・・・
青で神秘の正体はそれだった。

「八甲田雪中行軍遭難事件」(1902年)
210名中199名が死亡(うち6名は救出後死亡)・・・
この事件を小説にしたのは新田次郎・・・
日露戦争のための訓練・・・
新田はもう一人の与謝野晶子ではないか・・・
「君死に給うことなかれ」
わたしに言わせれば、たかが戦争訓練のたために
なぜ前途ある若者がかくも死なねばならぬのか・・・
これからの戦争や訓練、各国のリーダーは
やりたければ勝手にコントローラー片手に画面上で
ゲームとしてやってほしい。
eスポーツで十分だ。
大人のけんかを、いつまでいのちをかけてやっているのだ・・・
時のリーダーは、いろいろと言い訳をして
戦争の必然を説く・・・
いつの時代も同じだ。
そしていつも うそばっかりだ。
十和田湖の向こうに八甲田が見えた時の
あの締め付けられるような青い悲しみは
今かえって十和田湖の美しさとなって私たちに問いかける。

いつまで戦うつもりですかと・・・
山寺、一歩一歩
まるで人生を縮図したような濃密さがある。

一段一段、一歩一歩...
ただ足を上げ、下ろすことだけ考える。
一段一段、一歩一歩...
石段も人生も
所詮人間はそうでしか歩けないのだ。
石段から足を離し、膝をゆっくりとあげる。
あげた足の裏を次の石段にのせ
ゆっくりと体重をかける。
ここで焦ってはいけない。
ゆっくりゆっくりだ。

両手は軽く組むように胸の前で畳む。
これはTV日本百名山で登山家の人たちがよくやっていたので
以来、少し長めのきつい登りではまねている。
そうするとからだの芯に重さが集中して
余分な動きがなくなる。
リラックスをして力を入れるときの基本の歩みはナンバ。
※ナンバ・・・ナンバ歩きとも呼ばれ、右手と右足、左手と左足を
それぞれ同時に出して前に進む歩き方
だから、両手の振りはいらない。
両手を振るようになったのは明治にはいってから。

途中、西洋人が一段飛ばしでさっそうと登って行った。
なにかのトレーニングでもされているのかと驚いた。
山は征服するもの・・・
だから、登山は人間と山との戦い・・・
西洋人はそう考えてきた。
しかし、日本人はちがう。
山に入るのは、古来から、山と融合するものと考える。
山とひとつになるために登るのだ。
だからスピードはいらない。

以前、金毘羅山で1300段余りを登った時は
気が急いて登ったので、
若かったのにしんどかった。
あれから25年ほどたって今回の1015段・・・
300段ほど違うが、あのときより楽に感じたのは
自然の時の流れと自分のからだ時間が合い始めたからか・・・

年を取るほどにいろいろわかって
人生は楽しい・・・

(五大堂からの眺望)
旅から持ち帰った言葉
それは3日目の青森八戸の「番丁庵」というお店のトイレでした。
「ひとのせいにしていることを
みんな自分のせいにしてみな。
きっとうまくいくよ。」
初めて見る画と言葉・・・
荒了寛さんというお坊さんの言葉でした。

他にも荒了寛さんのカレンダーがかかっていました。


ご店主の人柄がうかがえます。
言葉は消耗品です。
そのことは以前ここにも書きました。
➡再び、天から響くもの
そして言葉に出会ったなら
人はそれを行動に移すという責任があります。
そう責任です。
これが、言葉を降ろしてくれた天へのマナーです。
たった一回でもいいのです。
それを行動に移す。
あとは、忘れてしまっていてもいい。
とにかく一回は行動してみる。
さて・・・ここ番丁庵でいただいた天丼とお蕎麦は
今までの天丼の常識を覆しました。

最近は、がっつり天丼と蕎麦というのがしんどい量になっていたのですが、
ここではぺろり(笑)
あっさりしっかり・・・
とてもおいしかったです。

このお店は、WさんとMちゃんご用達のお店です。
この日は、このお店をスタートに
お二人の貴重なお時間をいただいて
Wさんご一家の原点と風土を
いろいろとご案内していただきました。
本当にありがとうございました。
そして・・・旅から帰った翌々日・・・
思いがけずプレゼントをいただきました。

あのトイレにかかっていた 荒了寛さんの日めくりカレンダーを
Wさん、Mちゃんからいただいたのです。
贅沢にも、旅の言葉を連れて帰ってきたみたいでした・・・
本当にありがとうございます。
旅の終わりは「千と千尋の神隠し」
➡千と千尋の神隠し:名ぜりふ1位は?
「千と千尋の神隠し」が先週の金曜日に
TVでやっていたからだろう。
わたしこれを旅の最終日の夜、
金沢で偶然見ていた。
ジブリ映画の中で、わたしが一番好きな映画かもしれない。
奥が深いからだ。
私の好きな名台詞は入っているのかなと
記事を読んだが残念なことに全く入っていなかった(笑)
「魔法で作ったんじゃ何にもならないからねぇ。」
このセリフが一番好きだ。
映画の中では、銭婆の登場シーン・・・
お守りの髪留めを
糸を紡ぐところから始めているシーンだ。
この世には魔法でかなえたいことが多いけれど
そういうものに限って魔法を使ってはいけないものが多い。
「おまえを助けてあげたいけど、
あたしにはどうすることも出来ないよ。
この世界の決まりだからね。」
そういって、銭婆は糸紡ぎを坊ネズミたちに手伝わせる。
この話で一貫していること・・・
それは自分の手足を使って事をなすこと・・・
その大切さを宮崎駿は説きたかったのではないか・・・
これは、ブラック労働がはびこる大企業の労働とは真反対にある。
偽の大量消費を促すための、大量生産ではなく
自分のなりわいを
自分の心を
自分の手足で育てること・・・
そういうことだ。
労働と心はセットなのだ。
人の痛みがわかるこころ・・・
思わず感謝で手を合わせるこころ・・・
誰かの役に立とうとささやかに動こうとするこころ・・・
その根底には、「労働」がある。
農業を芸術に高めようと呼びかけた賢治は
きっとそういうことを言いたかったのだと思う。

お店に何度も同じ相談で足を運ぶ人たちに足りないものがあるとすれば、
きっと、すぐに魔法に頼ろうとする安易なこころを捨てることだろうか…
「自分でやる」
「自分で決める」
「人のせいにしない」
ただそれだけで人生は好転する。
「おまえを助けてあげたいけど、
あたしにはどうすることも出来ないよ。
この世界の決まりだからね。」
あなたや私の神様はきっとそう言っておられる。
でもそれは冷たい突き放しではない。
むしろその逆で、あなたが生きてゆけると確信があるからだと思う。
「神様は、その人が乗り越えられない試練は与えない」
わたしたちは、自分の手足を使って
ただ、生きていさえすればいいと思う。
「芸術としての人生は老年期中に完成する」 宮沢賢治
中年から老年にかかる橋・・・
その袂まで来たわたし・・・
その時代に東北に行けたのは本当にありがたい。
東北の香りを連れてきた金沢の宿で
自分の人生、どこまで労働で育て、芸術にできるか・・・
そう思いながら「千と千尋」を見ていました。
