自分の言葉を大切に・・・
大いに役立ったのがタブレットだ。
そのタブレットを「粘着ゴムパット」でくっつけると
ビクともしない・・・
これは本当に便利です。
もちろん付けはずし自由、傷もつかないし
埃がつけば、洗って何度でも使える・・・
こういう便利グッズひとつで旅がごきげん快適になるのですから
考えた人は本当にすごいと思います。
こういったものを考える人は、まず
「こういうものがあるがあると便利だな」
から始まるのでしょうか・・・
そして、「よし作ろう!」に・・・
そして叶えてしまう。
脳は、自分が言った言葉を証明しようとしますから
なにかをかなえたいなら、言葉を意図して使えばいい。
マイナスのことや、ネガティブなことを言っていても
それを証明しようとしてしまいますから大変です(笑)
私は毎月新月ノートを書いていますが、
すぐには叶わなくとも、数か月・数年たって叶うものが出てきます。
ときどき、新月を忘れてややずれたり
叶っていなくても気にしません。
あまり神経質にやっても疲れますので
そのぐらいでちょうどいいのです。
先日そのノートを見返していたら、
ほぼ9割叶っていることに驚きました。
例えば、今回の東北旅を初めて書いたのは、2015年8月・・・
それから少し抜け(笑) 期間を置いて、
2018年6月より毎月書いていました。
ほぼ一年で、叶いました(笑)
旅の期間も「安全と健康」を祈りながら車を運転しました。

あほみたいで、こっぱずかしいことですが、
長い目で見ると叶っていくので自信にもつながります。
発達障害の研修会で習いましたが
人を 「認めて、ほめて、大事にする」 は
なにも発達障害の子だけではないのです。
自分自身を大切にするためにも必要なテーマです。
新月ノートは、自分の脳が何を証明しているのかを確認する
実に楽しいノートなのです。
そして、かなえられたら密かに自分をほめてあげる(笑)・・・
要は、叶うまで脳に言葉を投げかけ続け、
願い続ければいいということです。
「脳は、自分が言った言葉を証明しようとする」
なるほど・・・です・・・
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津の遠野物語
おそらく、柳田国男でしょう。
「遠野物語」
遠野地方出身だった佐々木喜善がかの地の伝承を
柳田に語り、彼が筆記・編集したものだ。
読めば読むほど不思議な世界・・・
以前ここでも上げた「山怪」に通じるものがある。
➡異界への畏敬
この世には不思議なことが多い。
科学で証明されていないだけだ。
私が住む近くの海岸でもいたたまれない不思議な事件が起きている。
昭和30年、中河原海岸、津市の中学校生徒約400名のうち、
女子生徒36名が海で亡くなった。
先日そのことが本になったと新聞で読んだ。
この日は、奇しくも津市の何度かあった空襲の最後の日だ。
つまりは・・・そういうことだ。
死者への敬意、
二度とそういうことを起こさない誓い、
いま私たちが生かされていることへの感謝、
その人たちの分までちゃんと生きる決心、
世の中をよくする個人の努力・・・
そういったことを忘れないように
死者は語りかけるのだ。
この本の作者が、東北岩手のご出身と聞いて
柳田国男と佐々木喜善の魂が
彼を突き動かした作品なのではないかとさえ思った。
こんなに科学技術が進んだ世の中でも
わからないことはたくさんある。
そのわからないことへの人間の敬意が薄れた時
人の想像を超えたことで気づかされる・・・
この世とあの世は、すぐ隣り合わせのところにある。
これは精神的例えではない。
文字通り、物理的にすぐ隣なのだ。
彼らは私たちの何ら変わりはない。
やさしく思えば喜ぶし、
軽んずれば悲しむし、
バカにすれば怒る・・・
本当に私たちなのだ。
死んでいるが生きている・・・
わたしたちは、その息吹を感じつつ
ちゃんと生きねばならない・・・
知らないふりで生きてはいけないし、
死んだように生きてはだめなのだ・・・
生きるように生きる・・・
そうすれば彼らは力になってくれる・・・
それは、岩手の遠野物語も津の海岸も同じなのかもしれない・・・
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憧れの東北
みちのく・・・道の奥だからだ。
古代「道」は、「国」と同義。
それはよい意味で、現代にとって外国だからだ。
遺跡も古墳も多く残る東北・・・
それだけ豊かな資源、人々のまとまりがあったのだろう・・・
歴史的に、東北(蝦夷)が
はじめてマイペースを乱されてざわつくのは
ヤマト政権がつくられてから・・・
阿倍 比羅夫(あべ の ひらふ)を筆頭に
つづいて坂上田村麻呂の遠征と
前九年の役、後三年の役であろう・・・
というか、それよりも前もいろいろとあったが、
書物として記載が少ないため
なかなかわかりにくい。
この三つでさえも
砦がどこにあったのか
戦いがどこであったのか
諸説あるものもある・・・
ちなみに、「・・・の戦い」と「・・・の役」のちがいは
前者が、日本での戦い、後者が外国との戦い・・・
ということは、前九年の役、後三年の役の時代、
飛鳥奈良~京都の中央の政府が、
東北(蝦夷)を外国とみなしていたことになる。
江戸まで、あの広い東北を
ざっくりと出羽国、陸奥国としているところも
いかに中央集権から離れたところだったかがうかがえる。
また、この二つは、海の国、陸の国と分けられる。
それは、出羽国の国府が庄内平野の酒田、
陸奥国の国府が仙台平野の多賀城に置かれたことでもわかる。
ちなみに、この酒田と仙台の多賀城と山形の南は
中央軍が常に前線の砦を築き、攻防と懐柔を迫られた土地でもある。

今回、八戸の海に行かせていただいてわかったのが、
夏でも荒々しい海、霧に煙る沿岸部、冷たい風(やませ)が吹く陸奥国・・・
海流と風が動力だった古代人にとっては、
それが味方の時と そうでないときがあるわけなので
海の交通も大切だが、仙台からの陸を通っての交通も栄えていたのだろうな・・・

北前船という大海路があったのは日本海・・・
わたしたちは、日本海が荒い、太平洋は穏やか・・・
と単純に思いやすいが、実はそうでないことが今回の旅で身に染みた。
東北の沿岸部は長く、それぞれ特徴が違う。


左:秋田の海 右:八戸の海
今回、知識としての東北でなく、見聞としての東北は、
遠く古代から近代の歴史に思いをはせる貴重な経験として
まるで北前船のように、存分に味合わせていただいた。
わたしにとっては、憧れの外国「東北」なのである。

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山形の酒
味がわかるほど通でもない。
しかし、せっかく東北山形に来たのなら
山形のお酒を・・・
とホテル近くのお店を選んだ。
そこが、「酒縁しょう栄」・・・
現地で予約を入れると
「うちはぁ~、日本酒の飲み比べがメインなのでぇ~
お食事をお考えだとぉ~ご満足いただけないかもしれないのでぇ~」
山形なまりで誠実に答えてくださいました。
いえいえ、十分です・・・ということで早速予約・・・

思いっきり観光客気分ですから・・・
財布のひもも緩み(笑)
ここでしかいただけない山形の珍しいお酒をお聞きし、
頂戴いたしました。
やはり、山形は十四代と出羽桜系でした。

十四代だけでもこんなに種類があるんです。
味のわからない私にはもったいないですが、三重では出回らない
一番希少価値がある「黒縄」と「秘蔵酒十四代」いうお酒をいただきました。
「黒縄」の酒名は、かつて羽州から江戸・上方へ運ばれた米の中でも、
特別良質米には俵に黒縄をかけて珍重したことに由来するそうです。
そして、出羽桜系・・・

こちらも「雪漫々」という珍しいお酒をいただきました。
すべて半合ずつ・・・
飲み比べなのでそういうこともしてくださいます。
はじめのビールと日本酒1.5合・・・
わたしにとっては十分でございます。
お料理は、2000円で5品出てくるのですが
それがすべてボリュームがあって私には十分・・・


ニシンなど25センチほどのものを2人で半分ずつ・・・


おおきい!!
地元の日本酒通の方のお気に入りのお店のようです・・・

何よりも日本酒好きの方には
超おすすめのお店でした。
(ちょっと遠いですが・・・)

(在庫は150種類ほどらしいです。これだけでなく他にも別メニューがありました。)
酒は飲まれぬように・・・
料理はむさぼらぬように・・・
晩年につれてそうやって酒食を楽しみたいですね。
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山、山、そして山・・・
思わず固まる瞬間がある。
それは、大きく左右に曲がるカーブの先、
トンネルを抜けた後の視界に
それは、ふいに、
本当にふいにという言葉がぴったりだが、
大きな大きなすそ野が目の前に飛び込んでくるときだ。
一瞬なにが視界に入ったのかわからない・・・
ゆっくりと視線を上にやると、
それは偉大な山であるとわかる・・・
江戸末期、黒船がやってきたとき
江戸の人々は、それを船と認識できなかったようだ。
「伊豆大島が噴火しながらやってきた!」
と今なら笑い話になるような記述も残っているらしい。
近くで見た人は、あまりに大きすぎて、見たことがないその黒船を
ただ黒い壁のようにしか見えなかった人もいることだろう。
経験したことがない大きさと美しさが
目の前に現れるときは、そういう時と似ているのかもしれない。
偉大で、あまりにも美しい・・・
そういうものが突然目の前に現れる・・・
大げさでなく、うち震えるのだ。


(ともに岩手山)
山、山・・・そして山・・・

(月山・湯殿山)

(早池峰山)

(蔵王)
日本海側、新潟を抜けて山形に入ると
遠くに大きな山・・・
なんだなんだあれは・・・
こんなに遠くから見える山・・・
東北の旅で、唯一入った個人の喫茶店で
地元の方に確認・・・


(野菜が本当に美味しかった山形)
鳥海山だった・・・
この鳥海山は、行きの山形~秋田・・・
帰りの岩手~山形・・・
二たび三たび出会えた嬉しい山だ。

(ホテルから朝の鳥海山)

(夕暮れの鳥海山)
霧に煙る駒ヶ岳・・・
山頂がお隠れの黒姫山・・・
行きも帰りもお隠れの妙高山・・・
なぜか故郷のような鳥海山・・・
遠く憧れを残したままの白神山地・・・
意外に可愛かった月山・・・
アツイタい湯殿山・・・
なにかを守るように鎮座する大砦の蔵王山・・・
薄いベールをかぶった立山・・・
大きな山だけではない。
無数の山をくぐり抜け、
本当に
山、山・・・そして山の旅だった。
古代人は、山を神そのものとし、
龍が住まう場として大切にし、
磐、蔵、座、樹、などの依り代を守った。
水、気・・・
人間が必要ないのちの源は
すべて山を通して人に分け与えられる。
ふるまってもふるまっても
尽きることのない蕩蕩たる恵みを抱える山・・・
現代人は、この山から、必要なだけ頂けばいいものを
なぜ、山が苦しむほど枯渇させる穴をあけ、平気でいられるのか・・・
(やはり、リニアはいらない)
日本列島を、そこに住まう人々を守るのは
やはり山だと再確認した旅だった。
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