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樹下石上 ⑥・・・教育にお金をかけない国、ニッポン!

低所得世帯の学生を対象に大学など高等教育を無償化する
「大学等修学支援法」が10日の参院本会議で可決、成立した。

大学無償化、低所得世帯の75万人支援 20年4月から

奨学金で苦しむ学生のことは
かねがね報道で取り上げられ
「宙言」でも何度か取り上げて学んだ。

この法律もやっとか・・・という感じである。

ないよりましだが、どうも選挙対策というにおいがプンプンする。
しかも財源は、消費税10%時の増税分・・・

結局、ご家庭や学生の負担になってしまう。

しかも、またまた「消費税上げるのは仕方ないでしょ」論だ。

消費税は、間違いなく庶民にとっては増税×負担増・・・

昨日の記事のように内訳もはっきりとさせない
いい加減な政府を信用できるわけありません。

なにより、大学の費用が高すぎるし、
現在も奨学金で通う大学生たちにも並行して支援しなければ
根本的な解決にはならないような気もする。

とにかく日本は、驚くほど教育にお金を出さない。

日本の教育への公的支出日本の教育への公的支出 

日本の教育への公的支出、34か国中最下位<国別割合比較表> 2枚目の写真・画像

いや正確に言うと、
「教育」という産業を担う大企業には大量にお金をつぎ込む。

タブレット教育やデジタル英語教育
プログラミング教育・・・

そうやって大企業が潤う施策は即決まるし動きも早い。

しかし、子どもや学生の実生活にかかわる支援は
今まで皆無だったし、今回の法律も条件付きでハードルも高い。

普通の家庭で、普通の支援がないのだ。

特に日本は私立大学が8割を超えている。
家賃も高い。

世界比較で見ても日本の学費は
決して安くなく、支援不足と合わせて考えると
各ご家庭のご負担は本当に厳しいものになる。

この表を見ていただければ日本がいかに授業料が高く
しかも支援が薄いかわかってもらえると思う。

グループ①:大学の授業料が高いが、奨学金が充実しているグループ
・・・アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど
グループ②:授業料が高く、奨学金も充実していないグループ
・・・日本
グループ③:授業料が安く、奨学金が充実していないグループ
・・・大陸ヨーロッパ⇒スペイン、イタリア、スイス、フランス、ベルギー、ほかメキシコなど
グループ④:授業料が安く、奨学金も充実しているグループ
・・・北欧⇒ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデンなど

学費から推察するとH6年ぐらいの資料だが、

OECD加盟34ヵ国の大学授業料無償化、給付制奨学金の有無と受給学生割合

これを見れば、国がいかに何十年も
教育と費用の関係に向き合ってこなかったかがよくわかる。

デフレが進んだこの20年の間に
授業料だけが上がっていく異常さ・・・

今回の法案をきっかけにさらに改善と支援が進むことを願いたい。


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平成の後ろ影③・・・迷走する教育

平成の時代は教育が迷走した時代とも言えます。

つまり、文科省の学習指導要領の方針の迷走です。

2002年(平成14年)4月から、
学校が完全週休2日制になりました。

学習内容も3割削減され、
円周率が3となった時代です。

いわゆるゆとり教育のスタートです。
そのとき6歳で小学校に入学した子は、
現在大学4年か就職1年目になります。

当時中学だった子どもたちは、すでに30歳になろうとしています。

ゆとり君とかゆとりさんなどと揶揄されています。

その反動で、2011年から「脱ゆとり」の政策に変わります。

さて令和最初の改定は2020年から・・・
まず、小学校が変わっていきます。

大改定の目玉は、プログラミング教育と道徳、
そして、4領域(「聞く」「話す」「読む」「書く」)を
まんべんなくこなせる英語教育だそうです。

ちなみに文科省は小学6年生に
どのくらいの英語力イメージしているかというと

・自己紹介に関する表現や発音、音声で語句を書き写す
・日本文化(行事や食べ物、味覚など)を表す表現や日本文化について伝えあい、書き写したりする
・好きなもの、スポーツなどの語順を考える。単語と単語のスペース気付く
・地域の良さを表す表現について伝えようとしたり、読んだり書いたりする
・過去の表現について(夏休みの思い出など)を話したり、書き写したりする
・小学校6年間の思い出について語句や基本的な表現を用いて書いたり伝えたりする
・オリンピック・パラリンピックについて話される内容を聞いて概要を捉える
・将来の夢を話す
・中学校の部活動や学校行事などについての表現や、他社に配慮しながら中学校生活について読んだり書いたりする

感覚として、現在の中2生(よくできる子)がやっていることを
小6がするということです。

英語をすることもプログラミング的思考を身に付けることも
否定はしません。


ただ、どうしてここまで英語教育に重点が置かれる改訂が行われるのか・・・

世の中の保護者の方は、そこを冷静に抑えつつ
子どもたちへの英語教育を考えてほしいのです。


わたしからみると、日本語学習の「国語」を二の次三の次にして
英語教育にここまで重点を置く政策を諸手を挙げて喜べません。


どうしてここまで英語教育に重点が置かれるのか・・・


それは、産業界からの要請です。

要は、「英語のできるやつを企業によこせ!」というわけです。

そして、その英語教育にはタブレットなどの
デジタル機材、通信インフラなどの導入に繋がりますので、
大企業同士、相性がよく連携しやすいということです。


何度も言いますが、私はそういった流れは止められないと思いますし、
別に反対というわけではありません。


ただ、明治に学制発布をされてから
「教育」は一貫して、社会・国家の要請(だけ)にこたえてきました。

国家が富国強兵であれば、個人もそのように・・・
戦争体制であれば、個人もそのように・・・
工業化、一律オートメーション化であれば、個人もそのように・・・
IT化、デジタル化であれば、個人もそのように・・・


その結果、現在の個人がどうなっているのか・・・


余談ですが、今の教育をそのまま加速すると
子供たちの「手」はなくなると思います。
第二の脳といわれる「手」です。

もちろん、物理的な「手」はなくなりませんが、
画面をスライドさせる一本の指だけの活動が多くなり
極端な話、脳の発達に影響が出ると思っています。

世の名門校(灘高校や麻布高校)は、
そういった危機をちゃんとわかっていて
「裁縫」や「水田稲作学習」の授業が取り入れられています。


話を戻します。

ちなみに英語が必要な職業は、世の中の1割といいます。

前述の小学6年生の英語到達目標をみて、
びっくりされた方もみえると思います。

しかも小学校5.6年生で学ぶ単語は600~700語です。

英語が必要な職業に就く1割のために、
残りの9割の子どもたちが
悲鳴を上げることになるのであれば、
それはおかしな話だと思います。

ただ、当たり前ですが、大企業界からの
「英語エリートが欲しい」の要望には応えられます。

私の予想ですが、いまの子どもを見ていて
これは悲鳴が上がること間違いなしです。

おそらく、授業数確保も大変で現場の先生も悲鳴が上がるでしょう・・・

英語教育改訂
英語教育はどう変わるの?文部科学省の発表をまとめてみたより


詰め込み教育は、みんなが同じスピードで、
同じ内容を、同じ量できるようにするためでした。

その結果、校内暴力・家庭内暴力の嵐が吹き荒れました。

よさそうに見えたゆとり教育も、実は、
エリート教育が目的だったことをご存知でしょうか。

教育課程審議会会長として、ゆとり教育に舵を切った三浦朱門は、
こう発言しています。(新・学習指導要領の答申の最高責任者として関わっている)

「つまり、できんものはできんままで結構。
戦後五十年、落ちこぼれの底辺をあげることにばかり注いできた労力を、
できるものを限りなく伸ばすことに振り向ける。
百人に一人でいい、やがて彼らが国を引っ張っていきます。
限りなくできない非才、無才には、
せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいいんです。

(中略)

国際比較をすれば、アメリカやヨーロッパの点数は低いけれど、
すごいリーダーも出てくる。
日本もそういう先進国型になっていかなければいけません。
それが“ゆとり教育”の本当の目的。
エリート教育とは言いにくい時代だから、回りくどく言っただけの話だ」

いったい、こういう人たちは
人様の子どもを何だと思っているのでしょう・・・


この人の妻は、曽野綾子ですが、

「甘えるな
他人に迷惑をかけるな
生かされて生きることを自覚せよ」

のしつけ3原則で有名な
2000年の教育改革国民会議の委員をされている。

そして、その後のゆとり教育スタート・・・


三浦 朱門にインタビューした斎藤貴男はいう。

(斎)――それは三浦先生個人のお考えですか。それとも教課審としてのコンセンサス
だったのですか?

(三)「いくら会長でも、私だけの考えで審議会は回りませんよ。メンバーの意見は
みんな同じでした。経済同友会の小林陽太郎代表幹事も、東北大学の西澤潤一
名誉教授も……。教課審では江崎玲於奈さんのいうような遺伝子診断の話は
出なかったが、当然、そういうことになっていくでしょうね」

ちなみに、江崎玲於奈の発言は以下です。

「ある種の能力の備わっていない者が、いくらやってもねえ。いずれは就学時に
遺伝子検査を行い、それぞれの子供の遺伝情報に見合った教育をしていく形に
なっていきますよ」


いかがでしょう・・・

現在行われようとしている「英語教育改革」も
同じ質のものではないでしょうか。


何度も言いますが、私は教育界が最新の技術と英知で
変わっていくことに何ら反対はありません。

ただその変化が、優生思想や一部の大企業・思想家の要請に
基づいて行われるとしたら、それは憤怒に値するものですし、
彼らの傲慢以外 何物でもないのでしょうか・・・

そう思うのです。

目の前の子どもや若者は、社会の期待に応えるためだけに
生きているわけではないのです。

1872年に学制が発布されて今年で147年・・・

確かに「功」もあるでしょう・・・
しかし、どんな「罪」をなしたかは歴史を見れば明らかです。

教育が迷走していくのは、
一個人のいのちと向き合わず
社会や国家、大企業の要請に沿おうとするからです。


平成を振り返って、やはり私が再認識すること・・・

ひとりひとりのいのちを見つめること・・・
その子が生き生きとする道を一緒に探すこと・・・
そして、試行錯誤しながらその入り口まで一緒に行くこと・・・
それを見送り、応援すること・・・


あらためて、声を大にして言いたい・・・

個人が社会のためにあるのではなく
社会が個人のためにある・・・

いのちあるものがいのちあるように・・・

たとえ町中の小さな塾であっても・・・
いやそういう塾だからこそなおさら

そういう「教育」ができるのではないか・・・


令和の時代、そう勇気を出してやっていこうと思います。


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tag : 教育 ゆとり教育 詰め込み教育

冬、小雪のころ⑨・・・リンゴとフリーエネルギーと教育

宮沢賢治の銀河鉄道の夜によくリンゴが登場します・・・

賢治がこのリンゴにそれほどこだわったのはなぜだろうと
心の隅でずっと引っかかっていました・・・

リンゴ

以前は、切った切り口が∞の形をしているので
いのちの輪廻や魂の永遠を語っていると思っていましたが

もう一つ、その示唆を得ることができました・・・

フリーエネルギーです。(トーラス)



この動画の前半・・・
そのことが述べられています。


フリーエネルギーとは、仏教でいうと「空」のことだと思います。

フリーエネルギーの第一人者にはたくさんいますが
そのお一人、飯島秀行さんという方がみえます。
この方も「園芸」という土からスタートしています。

2度の脳梗塞と心筋梗塞を乗り越え、
開発に没頭されていましたが
2015年3月1日、永眠されました。

フリーエネルギーっていうと、
モーターとかが電気を使わずにずーっと回っているとか、
そう思う方が多いんですけど、

この世の中はすべてフリーエネルギーなんです。

宇宙や地球はフリーエネルギーです。
その中にあるもの、住んでいる者すべてが
フリーエネルギーの世界に属するものなんです。」


それを裏付ける素晴らしい動画があります。
南米チリの女子大生3人が植木鉢に電気回路を差し込んで
光合成に伴う電子を吸い上げ、
スマホを充電したりUSB給電に使えるという機器を発明というニュースです。



光合成

これが日常いたるところに使われれば
闇権力も真っ青です。

彼らが森林や植物を痛めつけるのは
こういったことを知っているからです。

また、飯島さんはこうも言われています。

フリーエネルギーは「圧」・・・
天気の高気圧や低気圧の「圧」です。

圧をかけるところにエネルギーが流れていくというのが自然の法則で、
常に「圧の低い方」から「圧の高い方」にエネルギーは流れるという。
ギャップですね。

また、物質は逆で高い方から低い方に流れる。
川の流れがそうであるように。

感情も波動でエネルギーですから、「圧」によって変わります。

例えば「緊張」から「緩和」へのギャップによって
「笑い」や「号泣」が生まれたりしますね。

ですから、何にでも「圧」をかけて
「ギャップ」を生み出すように働きかければエネルギーは生まれます。




わたしたちは、自分の身の回りの人や
自然に対して、善良な「圧」を与えているでしょうか・・・

わたしたちの身の回りに起きていることはすべて
自分がかけた「圧」の結果です。

良い圧をかければ良い結果が・・・
悪い圧をかければ悪い結果が・・・

あたりまえのことなのです。

また、私たちの周りや、わたしたち自身は
もともと「持っている」ということ・・・

「持っている」と言っても
所有ということではない・・・

共有として「在る」ということ・・・

ただ、それを認めればいいということ・・・

色即是空
空即是色・・・

「在る」ものを奪い合う必要もないし
だれのものだと誇示する必要もない・・・

長年ダンスをしてきた私がたどり着いた持論は

「個性」も「表現」も・・・いらない・・・

この大切なことに気が付くと
あえてする必要がなくなるということ・・・

あるのだから、する必要がないという感じです。

しなくても、「ある」・・・
見えてしまうから、しなくてもいい・・・

その在るものに気が付き、
それをいただき、遣わせていただく・・・

日常がそうやってシンプルになる・・・

その事実を鑑みるだけでも
今の教育界がいかにくるっているのか・・・
いかに悪い圧をかけ続けているか・・・

あるのに、ないといって煽る・・・

エネルギーでないものを・・・
ベクトルフォースが働かないものを求めさせる・・・

(ベクトルフォースはわたしの造語で「向き不向き」という感じです)

いかに「恐育」(恐れと不安を煽って学ばせる・・・)であり
「狂育」(事実を教えない)なのかがわかります。

すべてのエネルギーがあるのに
一体どこの高みに向かって急かされなければならないのか・・・


電気システムに「オフグリッド」という言葉があります。

電力会社などの送電網につながっていない電力システムのことで
太陽光発電システムの利用やご当地電力の取り組みなどについていいます。
独立電源といってもいいです。

里山を破壊し、
電気に値段をつけて
転売を推奨するメガソーラーシステムは
全くのNOですが、

各家庭の自給自足型の
小規模オフグリッドは素晴らしいのと思います。

わたしは、以前 自然体の教育を目指すと言いましたが
それは、オフグリッド型の教育ということです。

中央集権からできるだけ遠いところ・・・
つまり、「恐育」や「狂育」から遠いところで
子どもたちに接していきたいと思います。

フリーエネルギーに触れて
ますますその思いを強くしています。

これまではっきりとわかっていたことを
ぼんやりとしか表現できませんでしたが
このフリーエネルギーの理論に触れて
ますますクリアーになってきました。

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tag : 飯島秀行 フリーエネルギー 教育 宮沢賢治 りんご

夏、小満のころ⑤・・・ducere:連れ出す・外に導き出す

大学生にもなれば、目の前で授業される先生の
良し悪しを見分ける目ぐらいは持っている。

わたしの場合は、教員も目指していたので

「授業を受ける生徒として」と
「先生の授業の進め方を観察するものとして」と

僭越だが、どの先生の授業も
二つの目で授業に参加していた。

とくに後者は、中二で自分の夢が決まってから
中三ぐらいから少しずつ育ってきたような気がする。


この先生は、そのどちらも素晴らしいものだった。

ダンス嫌いが、ダンス好きになる・・・

人の心はこんなに変化するものか・・・



教育」とは英語で「education」・・・

のちに学ぶのだが、語源からたどれば、
「英語: education」や「フランス語: éducation」は、
ラテン語: ducere(連れ出す・外に導き出す)という語に由来している。

だから、教育とは作り上げることではなく
もともと人が持っている能力を引き出してあげること、
そして、それを促すのが「先生」ということになる。

そういう意味で、その先生はまさに「先生」であった。

この先生は、本当に違う・・・

どこか破天荒で、情熱的だった。
今まで出会ってきた先生とはまったく違う世界観があった。

授業を受ける生徒として・・・
先生の授業の進め方を観察するものとして・・・


その両方で衝撃を受けた人である。





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