令和buzz20・・・10代でしておく大切なこと⑦
「10代でしておく大切なこと・・・」
のこり2つでございます。
今日はこちら・・・
「好き嫌いをはっきりさせる」
これは、意外と思われる方も見えるかもしれません。
若いうちは、
好き嫌いを言わず、だれとでも仲良くして
食べ物も好き嫌いなく食べなさい!がいい
と思う方もいらっしゃるのでは・・・
私は小さい時、鰻とトマトが苦手でした。
なぜ嫌いだったか・・・
触感とか、形態とか、皮のかたさとか・・・
そういう感覚的なことだったと思います。
しかし、今では普通に食べられます・・・
父も母も、無理やり食べさせるということはしませんでした。
ただ、父と母は、実においしそうに食べていました。
本人が、好き嫌いをはっきり言って
周りもそれを認め、無理に好きにさせようとしない・・・
では、なぜ好き嫌いをはっきりさせるが大事なのか・・・
それは、人生で一番大切な
「中庸」の精神をまなべるからです。
※中庸とは、過不足がなく調和がとれていること。
徳の中心になる概念で、過大と過小の両極端ではなく、
正しい中間(中庸)のことを指します。
極端な好き嫌いが、なぜ「中庸」を養うのか?
人には、心に好き嫌いの振り子があります。
片方が「好き」、もう片方が「嫌い」・・・
この両端を振り子の球が揺れます。
実は、この好嫌の振れ幅が小さい若者が最近とても多いです。
「どっちでもいい・・・」
「別にぃ・・・」です。
その振れ幅は、
エネルギーの大きさと言っていいでしょう。
ブランコは大きく揺らすから、
落ちるに任せる重力と
動き始めて止まらない慣性の法則に
身を任せるスリルを味わうことができるのです。
このスリルは一種、リスクと言っていいでしょう。
止まらないかもしれない・・・
けがをするかもしれない・・・
しかし、あえて大きく揺らして自ら愉しむ方を選ぶ・・・
心の好き嫌いの振り子を大きく振れない若者は
リスクを負って新しい冒険ができない
しぼんだ心を育ててしまいます。
好き嫌いを出して、
周りの大人に認めてもらったことがない子供は
自分を信じる自己肯定感も低くなるからです。
中途半端な振れでは、
いったいどこに真ん中があるのかわかりません・・・
何となくあいまいで、
自分の意志さえどこにあるか
わからなくなります。
いわゆる中途半端になり、
極を知り、中を味わうことができなくなるのです。
幼少のころから、
親の顔色をうかがったり、
周りの大人が
本人の好き嫌いが育つ前に
全てを用意してしまったり、
そういうことをして
好き嫌いの振り子が十分と触れないと
好き嫌いの調和方法を身に付けることができなくなります。
自らたどり着いた「中」ではなく
人から強制された「中」だからです。
また、好き嫌いの振り子がしっかりと触れる人は
周りから信頼されているからこそ
安心してそれを出すことができるのです。
繰り返しますが、
好きや嫌いの振り子が、
左右に十分振れるからこそ、
人は初めて真ん中=中庸が
どこにあるのかわかるのです。
そして、私はこれが好きだけど、
あの人はこちらが好き・・・
でもそれでいいし、その方が楽しい・・・
そう心から相手の好き嫌いを尊重できるようになっていきます。
ですから、若いうちはこの好き嫌いのとげを
必要以上にいい子ちゃんにさせないことです。
思い切り「好き嫌い」を表現し、
周りの好き嫌いも観察しましょう・・・
そうしているうちに、
相手の好き嫌いを認め
それを尊重できる「寛容力」が育つのです。
若いうち、とくに10代のうちは
「好きだ!」「嫌いだ!」と
是非とんがってください(笑)
それが自然ですし、
それでいいんです。
「めっちゃスキ「!」がない子は
「めっちゃキライ!」もありません。
(振り子は左右均等に振れるからです)
そのかわり、
人生の深く大きな
喜怒哀楽も楽しむことはないでしょう・・・
まあ、これも好き嫌いはあるでしょうが・・・(笑)
歯衣なし宣言200120

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