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樹下石上 57・・・幣原喜重郎元首相を知ってください

何度もここで書いていますが
今回の参院選の争点は、
安倍首相の言う「政局の安定」ではない・・・

自民党の憲法改正案に賛成ですか?反対ですか?

そういうことだ。

それよりも何よりも
わたしたちの生活の中で聴こえる
「年金」
「消費税」
「賃金」
「家賃負担」
「奨学金」などの言葉ではなく、

これらの言葉が一切使われず、
浮世離れした「政権の安定」とは
はなはだ、違和感しかない。

いや、穿った見方をすれば
「政局の安定」=「自民党の独裁」という点では
「安定」と言いたいのだろう。




自民党の憲法、国民への解釈は
上記の動画を見ていただければ「要約」されているが、

実際にどの条文が危ないのか
具体的に見てみましょう。


今日は「前文」・・・

この前文を100%すべて書き換えるのが自民党改正案です。

自民党の憲法改正案
自民党憲法改正案

赤が、自民党改正案です。
青が、現行です。

「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、
基本的人権を尊重するとともに、
和を 尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。 」


ここでいう基本的人権は、自民党案では「永久不可侵」ではありません。
「尊重」にとどまっています。

しかも、現行の基本的人権の永久不可侵の条項(97条)が
すっぽりなくなっています。

すっぽりです!

自民党の憲法改正案

実にあぶなっかしい改正案です。





憲法改憲論の人が良く言う言葉に
現行の憲法は、アメリカから押し付けられたものだから・・・
日本独自の憲法を作らなければならないから・・・

というものがあります。

それは全く違う。
その資料もある・・・「平野文書」だ。
幣原喜重郎元首相が語った 日本国憲法 - 戦争放棄条項等の生まれた事情について

現在の日本国憲法は、敗戦し、
余りにも多くの犠牲を払った日本人幣原喜重郎が、
よくよく考えて発案した人類共通の理念なのだ。

幣原喜重郎 しではら きじゅうろう

^幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)1872年(明治5年) - 1951年(昭和26年)
 1924年(大正13年)の加藤高明内閣で外務大臣に就任し、4度の外務大臣を歴任。第44代の内閣総理大臣(1945年・昭和20年10月9日 - 1946年・昭和21年5月22日)として新憲法の草案作りに関わり、制定時には、吉田茂内閣の国務大臣として憲法公布文に副署している。


日本国憲法の前文には、非常に崇高な理念が掲げられている。
第九条もそうだ。

日本だけの平和ではなく、
世界の平和をうたっている。

戦争に負けて、
原爆を理不尽にも、二つも落とされた国が、
高々とうたっているのだ。

それを天命のようにひらめいたといって
日本人の幣原喜重郎元首相が掲げたのだ。

日本会議の、「美しき日本」をかかげるあの自民党が
なぜかそのことには触れない。

なぜか?

彼らが考える安全保障は、かの幣原さんが考えた
「平和」と比較にならないほど真逆だからだ。

武力をもって、国民の「血」をもって守るのが
「平和」と考えているのだ。(上記動画)

上記の動画だけでない。
自民党の前文は「日本国民は・・・自ら守り」と明記している。

いつからわたしたちは、いや、人類は
血を流し、戦って守らなければならなくなったのか?


それでいい!
そうすべきだ! 

そういう人に私は何かを言おうとは思わない。
それも、現憲法で守られた「自由」だからだ。

でももし、そういった自民党の改正案を知らずに
また、現憲法がなぜあそこまで理想を描いているのかの
その経緯を知らずに、選挙に行くのならそれを伝えたいだけだ。

少なくとも、私の周りの
18歳で選挙権を持とうとしている高校生は一人も知らなかった。


幣原さんはいう・・・

「一時的なものではなく、長い間僕が考えた末の
最終的な結論というようなものだ。」

「僕は平和の鍵を握っていたのだ。
何か僕は天命をさずかったような気がしていた。

非武装宣言ということは、従来の観念からすれば全く狂気の沙汰である。
だが今では正気の沙汰とは何かということである。
武装宣言が正気の沙汰か。

それこそ狂気の沙汰だという結論は、考えに考え抜いた結果もう出ている。
要するに世界は今一人の狂人を必要としているということである。」


秘書:平野 (他日独立した場合、敵が口実をつけて侵略したら)

「その場合でもこの精神を貫くべきだと僕は信じている。
そうでなければ今までの戦争の歴史を繰り返すだけである。
然も次の戦争は今までとは訳が違う。
僕は第九条を堅持することが
日本の安全のためにも必要だと思う。


(憲法は先生の独自の御判断で出来たものですか。
一般に信じられているところは、マッカーサー元帥の
命令の結果ということになっています)

そのことは此処だけの話にして置いて貰わねばならないが、
〈中略〉憲法は押しつけられたという形をとった訳であるが、
当時の実情としてそういう形でなかったら実際に出来ることではなかった。

そこで僕はマッカーサーに進言し、
命令として出して貰うように決心したのだが、
これは実に重大なことであって、

一歩誤れば首相自らが国体と祖国の命運を売り渡す
国賊行為の汚名を覚悟しなければならぬ。

〈中略〉幸い僕の風邪は肺炎ということで
元帥からペニシリンというアメリカの新薬を貰いそれによって全快した。

そのお礼ということで僕が元帥を訪問したのである。

それは昭和二十一年の一月二十四日である。
その日、僕は元帥と二人切りで長い時間話し込んだ。
すべてはそこで決まった訳だ。

世界の共通の敵は戦争それ自体である。

「この情勢の中で、天皇の人間化と戦争放棄を
同時に提案することを僕は考えた訳である。」



国際情勢がこの時と変わってきている!?

本当にそうだろうか・・・

日本にロケットをとばすぞ!
中国が攻めてくるぞ!
アメリカが日米安保を解消するぞ!

本当にそうなのか・・・

表では、いかにも大変さを装っている彼らが
G20で議長の安倍さんをほったらかして
握手やハグをするのはなぜか?

安倍さん(日本)はとうの昔に蚊帳の外になって
裏で手を結んでいる彼らに踊らされている・・・

そうは考えられないか・・・




確かに、世界は戦後とは違うだろう。
しかし、それが、幣原喜重郎が描いた「超理想」を手放し、
背を向けていい理由にはならない・・・

そう私は思う。

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tag : 自民党憲法改正案 幣原喜重郎

令和誕生⑤・・・情と理

昨日は母の元へ向かった。

「竹の花が咲いているらしいよ」

母は、竹の花が咲くと枯れるということを知っていた。
さすが年の功・・・

高速道路で帰途・・・

左右の竹林を見た。

やはり、枯れていた。

高速だったので画像は撮れなかったが
確かに竹林が茶色っぽく変色していて
竹がすでに立ち枯れで傾いているところも多かった。

時代の節目ということか・・・

竹の花は120年にいちど咲く!? 七十二候<竹笋生(たけのこしょうず)>

今日はお天気も良かったので
GW恒例の夏野菜の定植をしました。

この時期の仕事は本当に気持ちよく
土のエネルギーを肌で感じることができます。

その年その年で、耕した土に集まる虫の種類や多少が変わるので
それが一体何を意味するのか・・・

そんなことを考えながら定植してます。

2019夏野菜 キュウリ 2019夏野菜 トマト

これから、野菜も雑草もわっさわっさ伸びてきます。
程よく雑草を管理するのが大変になります。

大変なくせにをする・・・
この矛盾こそ人間なのです。

大変なもの、労力のいるものとわかっているなら
農薬をまいて、いやそれよりもアスファルト敷にすればいいものを・・・

わざわざ毎年、草を刈って、土を耕して・・・

「理」だけで考えれば、結構無駄なことをしているわけです。

苗を植え、その後を世話をするというのは
理屈抜きの「情」がなければできないことです。

しかし、これこそ人間の人間たるゆえん・・・


現在の憲法第9条を「情」を優先したものと評したのは
令和」の考案者とされる中西進さん・・・

昨日の講演会が話題になっています。
令和考案の中西氏、安倍首相チクリ「十七条憲法尊重を」

ここでも何度も取り上げているが、彼はかつて言った。

世界情勢を見れば、9条を変えるべき・・・これが「理」。
しかし、二度と戦争をしないという「情」を優先した国は日本だけだと・・・

憲法第9条の改憲派の理由の一つに
アメリカに押し付けられたものだから・・・というものがある。

ところが最近これはどうも怪しい説になりつつある・・・

国会図書館の資料から・・・戦後二人目の首相、
幣原(しではら)喜重郎(1872~1951年)の証言が残っている。

「・・・憲法は押しつけられた、という形をとった訳であるが、
当時の実情としてそういう形でなかったら、
実際に出来ることではなかった。
そこで僕は、マッカーサーに進言し、
命令として出してもらうように決心したのだが・・・」

「第九条の永久的な規定ということには、彼も驚いていたようであった。
僕としても、軍人である彼が、直ぐには賛成しまいと思ったので、
その意味のことを初めに言ったが、

賢明な元帥は、最後には非常に理解して、感激した面持ちで、
僕に握手した程であった。

元帥が躊躇した大きな理由は、アメリカの侵略に対する将来の考慮と、
共産主義者に対する影響の二点であった。それについて僕は言った。

日米親善は、必ずしも軍事一体化ではない。
日本がアメリカの尖兵となることが、果たしてアメリカのためであろうか。
原子爆弾は、やがて他国にも波及するだろう。

次の戦争は、想像に絶する。世界は亡びるかも知れない。
世界が亡びれば、アメリカも亡びる。

問題は今や、アメリカでもロシアでも日本でもない。
問題は世界である。いかにして、世界の運命を切り拓くかである。
日本がアメリカと全く同じものになったら、誰が世界の運命を切り拓くか。

好むと好まざるにかかわらず、世界は、一つの世界に向って進む外はない。
来るべき戦争の終着駅は、破滅的悲劇でしかないからである。
その悲劇を救う唯一の手段は軍縮であるが、

ほとんど不可能とも言うべき軍縮を可能にする突破口は、
自発的戦争放棄国の出現を期待する以外にないであろう。

同時に、そのような戦争放棄国の出現も、また空想に近いが、
幸か不幸か、日本は今、その役割を果たしうる位置にある。

歴史の偶然は、日本に、世界史的任務を受けもつ機会を与えたのである。」

幣原は、憲法第9条の理念を形にするために
「アメリカから命令された形」を取ったのだ。

それはまるで、中西進さんが今回の元号を

「元号は中西進という世俗の人間が決めるようなものではなく、
天の声で決まるもの。考案者なんているはずがない」

そう談話したという。

人類の理想という形を叶えるために
あえて「個」や「我」を消す形をとったのとよく似ている。


また先日、こんなニュースも流れた・・・

幣原(しではら)首相が、在任中、
憲法9条への思い入れを託したとみられる
漢詩の掛け軸が見つかったらしい。

ずっと行方不明だった掛け軸が
いまこのタイミングで現れる不思議・・・

憲法9条 意義、漢詩に託す 幣原元首相の掛け軸発見 草案時期にしたためる

その漢詩がこうだ。

長 城   汪 遵
 
秦 長城を 築いて 鉄牢に 比す
蕃戎 敢えて 臨洮に 逼らず
焉くんぞ 知らん 万里 連雲の 勢
及ばず 堯階 三尺の 高きに

意味は、
秦の始皇帝が築きあげた万里の長城は、
鉄の牢獄に比べるほど堅かった。そのため
辺境の匈奴族も、臨洮には近づかなかった。
だが、万里も連なって、雲に接するほどの
勢いの長城も、あの聖王尭の宮殿の階段の
三尺の高さに及ばないとは、誰が知ろう。

つまり、軍需拡大した秦の始皇帝のやり方でなく
粗末な土の階段で平和を叶えた聖王尭のやり方をまねよう・・・

※聖王尭・・・中国,古代伝説中の帝王。
優れた見識と徳によって人びとを導き,諸国を平和へと導いた。

そういう概意である。



せまりくる「理」の中で、「情」は不要なのか
また、そもそも、世に言われる「理」は本当に事実なのか・・・

地球の半分を我が物にしようとしている国があるなら
それを超える「情」や「理」はないのか・・・

そういうことをしっかりと吟味しながら
令和のスタートを切らなければいけないと思う。

枯れていく竹は、
わたしたちにそう投げかけてるような気がする。


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tag : 憲法第九条 中西進 令和 幣原喜重郎

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