山形の酒
味がわかるほど通でもない。
しかし、せっかく東北山形に来たのなら
山形のお酒を・・・
とホテル近くのお店を選んだ。
そこが、「酒縁しょう栄」・・・
現地で予約を入れると
「うちはぁ~、日本酒の飲み比べがメインなのでぇ~
お食事をお考えだとぉ~ご満足いただけないかもしれないのでぇ~」
山形なまりで誠実に答えてくださいました。
いえいえ、十分です・・・ということで早速予約・・・

思いっきり観光客気分ですから・・・
財布のひもも緩み(笑)
ここでしかいただけない山形の珍しいお酒をお聞きし、
頂戴いたしました。
やはり、山形は十四代と出羽桜系でした。

十四代だけでもこんなに種類があるんです。
味のわからない私にはもったいないですが、三重では出回らない
一番希少価値がある「黒縄」と「秘蔵酒十四代」いうお酒をいただきました。
「黒縄」の酒名は、かつて羽州から江戸・上方へ運ばれた米の中でも、
特別良質米には俵に黒縄をかけて珍重したことに由来するそうです。
そして、出羽桜系・・・

こちらも「雪漫々」という珍しいお酒をいただきました。
すべて半合ずつ・・・
飲み比べなのでそういうこともしてくださいます。
はじめのビールと日本酒1.5合・・・
わたしにとっては十分でございます。
お料理は、2000円で5品出てくるのですが
それがすべてボリュームがあって私には十分・・・


ニシンなど25センチほどのものを2人で半分ずつ・・・


おおきい!!
地元の日本酒通の方のお気に入りのお店のようです・・・

何よりも日本酒好きの方には
超おすすめのお店でした。
(ちょっと遠いですが・・・)

(在庫は150種類ほどらしいです。これだけでなく他にも別メニューがありました。)
酒は飲まれぬように・・・
料理はむさぼらぬように・・・
晩年につれてそうやって酒食を楽しみたいですね。
クラゲの知覚
確かにそうであろう。
しかしそれは、諸刃の剣で
悩み事相談を聞いていると
考えすぎの毒素でご自身がやられていることがほとんどだ。
未来を心配して悩む・・・
過去を後悔して悩む・・・
現在の欲で悩む・・・
かくも人間は悩み多き生命体だ。
しかしクラゲは違うようだ。
クラゲには、脳がないからだ。

ぷかぷか浮かんで
気の向くまま・・・
いや、脳がないので「気持ち」はない・・・
水の向くまま・・・か・・・

水槽がせまかろうが
一人ぼっちだろうが
お構いなし・・・
互いばぶつかって
もしゃかりそうになっても
お構いなし・・・
なんてすばらしいのだ・・・
いや素晴らしいと思うのは脳がある人間側だけ・・・

この脳・・・スイッチ一つでクラゲのようになったり出来たら・・・
いやいや・・・今の人間社会だと
ちょっと怖い気がしてきた(笑)
やはり人間は、自分の脳と共存するしかあるまい・・・
我が脳よ・・・毎日ご苦労さん(笑)
山寺、一歩一歩
まるで人生を縮図したような濃密さがある。

一段一段、一歩一歩...
ただ足を上げ、下ろすことだけ考える。
一段一段、一歩一歩...
石段も人生も
所詮人間はそうでしか歩けないのだ。
石段から足を離し、膝をゆっくりとあげる。
あげた足の裏を次の石段にのせ
ゆっくりと体重をかける。
ここで焦ってはいけない。
ゆっくりゆっくりだ。

両手は軽く組むように胸の前で畳む。
これはTV日本百名山で登山家の人たちがよくやっていたので
以来、少し長めのきつい登りではまねている。
そうするとからだの芯に重さが集中して
余分な動きがなくなる。
リラックスをして力を入れるときの基本の歩みはナンバ。
※ナンバ・・・ナンバ歩きとも呼ばれ、右手と右足、左手と左足を
それぞれ同時に出して前に進む歩き方
だから、両手の振りはいらない。
両手を振るようになったのは明治にはいってから。

途中、西洋人が一段飛ばしでさっそうと登って行った。
なにかのトレーニングでもされているのかと驚いた。
山は征服するもの・・・
だから、登山は人間と山との戦い・・・
西洋人はそう考えてきた。
しかし、日本人はちがう。
山に入るのは、古来から、山と融合するものと考える。
山とひとつになるために登るのだ。
だからスピードはいらない。

以前、金毘羅山で1300段余りを登った時は
気が急いて登ったので、
若かったのにしんどかった。
あれから25年ほどたって今回の1015段・・・
300段ほど違うが、あのときより楽に感じたのは
自然の時の流れと自分のからだ時間が合い始めたからか・・・

年を取るほどにいろいろわかって
人生は楽しい・・・

(五大堂からの眺望)