秋、立秋のころ⑤・・・本物のオーラ
宿敵アメリカ戦です。

➡世界ソフトボール
それにしても36歳になる上野選手が本当に圧巻です。
存在そのものが、ほかの選手とは別物です。
神の域とはこういうことなのでしょう・・・
ところで、最近のアスリートの現役時代が長くなりました。
上野も36歳・・・
金メダルから10年もの間、第一線で活躍中です。
今の選手の現役時代が長くなる要因は
きっと筋肉そのものの鍛え方が昔と全く違うのではないかと思います。
現在、スポーツ界では、指導者側の「老害」が
一掃され始めていますが、
わたしたちが考える昔ながらの筋肉トレーニングの誤りも
かなり指摘、排除され始めています。
➡昔ながらの腹筋運動は無意味。
最近衝撃が走ったトレーニングは、
上野ではなく、イチローの話ですが、
初動負荷トレーニングという、理論です。
ダルビッシュも山本昌(50歳まで現役)も取り入れています。
➡初動負荷トレーニング®について
➡NEGI×NEGIブログより
➡健・美ガーデンより
昨今、この猛暑の中、罰としてランニングをさせて
熱中症を引き起こさせる無知で、危ない指導者がいますが、
小さいころからスポーツをする子供が増えた今、
腰痛や肩痛を引き起こさせる指導は、
これからはコーチとして力不足の烙印を押されます。
長い間、スポーツを親しむことができるように
今後は、筋肉トレーニングひとつをとっても深い配慮がいりますし
無知では済まされない時代が来ています。
2008年、北京オリンピックで金メダルを取ったソフトボール。
「上野の413球」の伝説を残した当時26歳の上野・・・
1996年からオリンピック正式競技になりましたが、、
2012年、2016年と外され、
上野にしては本当に残念だったのではないかと思います。
この10年、
現役を続ける上野の精神性はもちろん優れていると思いますが、
精神論や根性論だけではない「何か」がなければ
あのようなピッチングはできないのではないかと思います。
そして、名選手は必ず次世代の子どもたちのことを考えます。
「ソフトボールにとって五輪は最高の舞台。
子供たちの夢が断ち切られ残念」
(2016年夏季オリンピックで競技に加える候補として、
ソフトボールは野球とともに、復活が叶わなかったときの談話)
自身のこれまでの道のりも
決して平たんではなかった上野だからこそ
今回の世界選手権と東京オリンピックは特別なものではないでしょうか・・・。
こころから応援したいです!
それにしても今回久しぶりに上野の映像を見て思いました。
ベンチでの「存在」のすごさ!
昔のプロ野球の名選手を見ているようです。
倒れては何度も立ち上がり
積み重ねることでしか生まれない本物のオーラ・・・
人間に時間を与えられたのは、
こういったことを経験、体現を目の当たりにさせていただくためでしょう・・・
後光がさす・・・
そういう言葉がぴったりの上野です。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
夏、小暑のころ①・・・なんで勉強しなきゃいけないの?
毎日毎日しなければいけないと思う?」
実は「しなければいけない」ということはないのだが
日頃の彼らの言葉を使えばそうなるのであえて使った。
人は、嫌なことをしているだけなら
からだが空洞になったりしない。
どんなに好きなこと、好きな仕事に就いたって
つらいこと、いやだなと思うことは起こる。
「好きなことだけをしていなさい」と
似非スピリチュアリストはおっしゃるが
その好きなことをしている似非スピリチュアリストの陰で
いやな仕事を一手に引き受ける
事務方がいたりするものだ。
もう一度言う。
人は、嫌なことをしているだけなら
からだが空洞になったりしない。
嫌なことをしているうえに
自分の存在が誰にも認められなかったり
自分の努力が誰の目にも止まらなかったり
そんな努力大したことがない、
もっとしなさいと言われた時に
虚しさを覚え、虚脱感が起こり始めるのだ。
先日、新幹線で男性がなたを振り回し、
人を死なせ、大けがをさせる悲惨な事件が発生した。
わたしは、ああいう事件が起きるたびに
けっして他人ごとには思えない感情を持つ。
自分も町の一角で
ちいさいながらも教育に携わる仕事をしている。
だから、いまの自分の教育が
彼、彼らの5年後10年後にどういう影響を及ぼすのか・・・
そう考え、日ごろの自分を振り返る癖がついている。
「これからいろいろあるけれど、なんとかなるよ」
そう伝えるためにこの仕事をやっているに等しい。
わたしは、進路を決める彼らに
「あなたが呼ばれているところがあるよ」
といっている。
長いこと受験指導していると
受験とはつまるところ「そういうこと」だとわかってくる。
仮に偏差値が高くて、高い高校大学に行っても
「水」があっていなければ、苦しく、時に不登校になる。
県内屈指の進学校に行った卒業生で
不登校になった生徒を私は3人を受け持っている。
彼らがわたしに教えてくれたのは
自分を認めてくれる「水」の大切さと
人生どこからでもやり直しがきくということだ。
たらればだが、新幹線の若者も
出会う大人が口々にそう楽天的に伝えていたら
もっと変わった人生になったのでは・・・
そう思えるのだ。
「なんで勉強しなければいけないの?」
と定期的に問いかけるのは、
「勉強ができなくてもなんとかなる」ということを伝えたいからだ。
大人が、「お金」がいちばんになっていけないように
子どもも、自分の存在を証明する
唯一一番の要素が「勉強」になってはいけないからだ。
つづく・・・
theme : いのちあるものが いのちあるように
genre : 心と身体
夏、夏至のころ⑯・・・なんで勉強しなきゃいけないの?
梅雨も後半になって
毎日が随分と蒸し暑い。
今日も80年前の人の涙が降っている。
➡いま泣いた涙は・・・
さて、今日は先日の塾でのお話・・・
うちの塾は、学年もやっている内容も
それぞれ自分のペース・・・
だから、めったにホワイトボードを使って
一斉に授業をしたりしない。
しかし、その日は、
ある生徒の表情が気になり
ひとつの問いを
子供たちに投げかけた・・・
その生徒が、あまりにも元気がなく
どこか意識もうろう、心ここにあらずで
勉強に取り組み始めたからだ。
けっしてからだの病気ではない。
心の焦点があっていないのだ。
子どもが塾に入ってくるなり
勉強とは全く別の話・・・
例えば、好きなアーティストの話や
気に入らない先生の話や
楽しみにしている七夕や祭りの話など・・・
そういった話から入ってくるときは
まず大丈夫・・・。
しかし正体不明の心の脱力感がある場合は
少し注意が必要だ・・・。
今回、気になった生徒の目は
何のために勉強をするのか・・・
いや、そのもっと奥・・・
自分の存在そのものへの不安定さが垣間見れた。
キャパ以上に勉強をやらされ始めた時に多い目の表情だ。
「嫌だ!」
そうはっきりと拒絶を表す
生命力あふれる目であれば何の心配もない。
それは、「やる!」と同じエネルギーだからだ。
わたしが日々子供たちの様子に気を配るのは
成績ではなく、まさにそのエネルギーだけと言ってもいい。
人は、能動(やるぞ!)も反抗(いやだ!)もできなくなると
淀んだ沼のようなエリアでフリーズする。
やがて、従順とあきらめが入り混じる目になる。
それは、力ない敗北感、なげやり感に変わり
みずからの存在の力を失わせる。
眸の奥にあったかすかな抵抗の光が
さらにずっとずっと奥にしまい込まれ
どんよりとした薄い膜が眸を覆う。
その時、人は空洞になる。
それは、イエロー信号だ。
そうならないように
その日 玄関を入ってくる
子供たちのエネルギーをみている。
からだの疲れは寝れば治る。
こころの疲れは、早い時期に声をひろい、
何が起きているのか下りていかねばならない。
「元気なさそうだけど、どうした?」
そう声をかけることが多い。
さて、偶然そこにいたメンバーは、
高1、中3、中2、中1という構成。
「君たちは何でこんないやな勉強を
毎日毎日しなければいけないと思う?
みんな、考えてみてみ・・・」
根が深くなりそうだと判断したわたしは
穏やかだが力強い声で問いかけた。
この問いは、彼ら彼女たちの心の奥と
日頃、大人たちに何を言われ勉強してきた(させられて)のかが
わかる大切な問いだ。
つづく・・・
theme : いのちあるものが いのちあるように
genre : 心と身体