誇りと愛のために揺れる天秤
libとは、解放、自由、書庫などの語源を持つが、
この語源は実に天秤座を良く表している。
天秤座の天秤はいつも揺れている。
相反するものの利害を全体性へと落とし込むために
天秤が調整調和を繰り返すからだ。
天秤座が優柔不断で
決められないように見られてしまうのはそのせいだ。
天秤は、物だが
それをだれが持っているのかと言えば
その前の乙女座の女神アストライアが持っている。
乙女座の神話自体、諸説あるが、
私はこの乙女座と天秤座の神話が一番しっくりくる。
石井ゆかりさんは言う・・・
乙女座は、対象と融合しようとする
天秤座は、二者の断絶を発見し、調和させる
つまり、乙女座の肉迫から、
天秤座の調和の微笑みに進化する過程を
この神話は如実に表している。
乙女座の私から見ると
天秤座の鮮やかなこの調和はあこがれてある。
乙女座のような情ではなく、
クールさと審美眼で着地点を見つける・・・
石井ゆかりさんは言う。
天秤座は、「決める」が重要なテーマ
人は誰でも、
自分でありたいと思うのと同時に
人と心からわかり合い、融合したいという
相反する願いを持ちやすい。
この揺れが天秤座そのものだ。
天秤座は、この相反する両者を
内なる対話によって見事に調整させることができる。
天性の距離感を持っているので
そこから先は踏み込まないと決め込む習性もある。
時にそれが「逃げ」「ずるさ」と
他人から言われることもあるが、
天秤座はわかっているのです。
自分が「美しい」と思ったものに従って(審美眼)
自ら「決めている」ということを・・・
だから天秤座は、揺れに揺れても
最後はきちんと自分のlib(自由・解放)を全うするのです。
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