大企業ほど危ない
かまわない方はお進みください・・・
先日、車検の日が近づいたのでディーラーに持って行きました。
すると、機械的に
これが代車のキーです。
お見積りした後、電話にてご連絡いたします。
では!・・・
ソファーに座ってお茶を出すものの
店員の心の中の「はい、さようなら」が聞こえた。
ものの数秒で帰そうとするそっけない対応・・・
予約を入れていったのにもかかわらず・・・だ。
いやいや・・・
以前までは、
30、40分ほど車を見た後、
どれだけ部品代がかかって
諸経費はこれこれで
オプションとしてこんななものがあって・・・
一通りの説明後、どうされますか・・・と
と細かく丁寧に説明を受けたものです。
素人が、車の部品やオプションを電話であれこれ言われても
本当にいるものなのか、いらないものなのかわからない。
しかも電話など、あとから言った言わなかったの手違いも起きやすい。
小さな出費ではないので
整備の人とゆっくり話したいのが人情ではないでしょうか・・・
現に、もう一つ相見積もりした会社は、きちんと説明がありました。
コロナの影響で、長居をさせたくないのかな?と思いきや
どうも他のお客さんの様子や店員の空気ではそうでもなさそうだ。
おまけに、車の部品が原因?で事故にあった中年の女性が
何やら大きなクレームの声を上げていた。
大企業にいったい何が起きているのか・・・
帰そうとする店員に向かって
わたしは、今まで通りやってほしい旨を伝えた。
怪訝そうに納得がいっていない店員・・・
わたしは、やんわりと例を挙げて説明した。
たとえば、あなたが冷蔵庫の修理で量販店に行ったとき
そこではゆっくり見てももらえず、
(冷蔵庫は預かってから見積もりが来るシステムだろうから
例としてはよくなかったが大意は伝えたかった)
はいはい、追って連絡しますので
はい、さようなら!と言われたらどうですか?
見積もりを立ててもらって
他社ではもっと安くなるか?
買った方が早いのか?
そんなことを思案するために
見積もりに行くんではないですか?と・・・
ここでもコロナのことは一言も言わないので
単に手続きが簡略化?雑に?なっているだけのようだった。
そういった心情を伝え
その場で、前のような見積もりを受けたい旨を伝えると
何を勘違いしたのか、
購入時の担当を呼んできますと慌てた様子・・・
代わってその担当に話すとこれまた説明に一苦労・・・
結局、「30.40分ほどお時間かかりますがよろしいでしょうか?」
と笑顔の裏にめんどくさそうな言葉・・・
(いやいや、見積もってくださいとあなたに直接予約を入れたはずだけど)
と、内心の言葉を抑えつつ、
「はい、大丈夫です」と答えた。
待ちますからその場で見積もっていただき
GOなのか?
GOでないのかを見極めたいと伝えた。
要は、あちらが考える流れと
こちらが考える流れがまるでチグハグ・・・
私たちは毎日店に行くわけではないので
仮に、3年や2年ぶりに以前と違う流れになっていれば
戸惑うのが人情であろう・・・
電話予約では、確かに見積もった後に・・・との話だったが、
電話は、こうやって言った言わないのすれ違いが起きやすい。
お客さんの思っていることをすべて把握せよとは言わないが、
人情を汲めなくなった面が、いまの大企業にあるかもしれない・・・
その日、対照的なことが起きた。
そのままの流れで、ある大衆食堂へ行った。
そこは、定番のメニューのほかに
小さな冷蔵庫の中に
雑魚おろしやきんぴらなど小鉢メニューが並んでいる。
私が肉を食べないことを伝えてあるお店なのだが、
行くたびに、
「今日は肉なしのきんぴらがありますよ。」とか
「今日は、肉なしの里いもがなくてごめんなさいね」とか
実にきめ細かく配慮してくださる。
私がいつ行くかなどわからないのだから
こちらの方こそ恐縮してしまって
「いえいえ、あるものでいただきますので・・・」
「本当にいつもすみません・・・」
と互いに挨拶をする・・・
小さな定食屋と大企業の車屋
かつての日本の商いには、
この小さな定食屋のような風土があった。
この二つのギャップ・・・
まさに、
昭和の時代、世界を席巻した商品とサービス、人材
と
斜陽を迎えた平成後期から令和にかけての日本経済・・・
その差であろう。
もう彼らに、
人情を考えるマニュアル(言動)も、
余裕も、工夫もないのだろうか?
日本の大企業の行く末に憂いを感じた一日でした。
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genre : 政治・経済