「どうしたらいいですか?」という現代病
心にも現代病があるように思えます。
悩みが積み重なると
こういわれる方がいます。
「じゃあ、どうしたらいいですか?」
この即方法、即解決を求めようとするのを
わたしは「現代病」と呼びたいです。
悩みの究極的解決法は、
悩みを悩みのままほっておくということです。
そんないい加減な!
とお叱りを受けそうですが、
ある程度年を召された方なら
頷いてくださるかと思います。
それでも何かないですか?
というあきらめの悪い方に
少しだけ助言があるとすれば、
日ごろから「ある力」を身に付けられることをお勧めいたします。
それは、
①見つめる力
②待つ力
③行動力
この3つです。
①見つめる力
自分の心を客観的に見つめる力
子どもを観察する力
②待つ力
植物を育てるなどして
日日の変化を確認する習慣を身に付けてください。
お花もいいですが、
思い通りにならない野菜を育てる方がよりいいです。
③行動力
傘は畳んで傘立てに入れる
靴は揃えて家に上がる
食べた食器は、早めにシンクに持って行く
そういった日常の「すぐにやる」癖が
大きな行動力につながっていると思ってください。
この3つは、自分が平穏な時にやってください。
こういった平穏無事な時に
自分の心を鍛えていると
いざというときに
心がその人を一番いいところに
連れて行ってくれます。
先日、ある高校生が
自分はワクチンを打ちたくないんだけど
親がうるさい・・・
そう相談されました。
私は答えました。
「あなたはどんな風に死にたいのか?(死生観)」
死生観は、
生が先ではなく
死が先に来ています。
私たちの最大の苦しみ(四苦)
生苦・老苦・病苦・死苦・・・
ここには、「即」が通用しない
人間最大の修行的要素が入っています。
人間はいずれ死ぬ・・・
どう死にたいかを考えることは、
どう生きたいかを考えること・・・
「悩み・苦しみ」も同じ・・・
必ず狼狽しますが、
それでもできるだけ狼狽しないように
心を育てておく必要があります。
何でもかんでも「即」を求めない心・・・
今は、身体的にも心的にも
それが大切な時ではないでしょうか・・・
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