樹下石上 ㉑・・・チンドン祭り
北海道帯広では、37超の気温だったとか・・・
(これでも自然の気候といえますか?気象庁さん・・・)
➡人間性なき科学(人工地震初級編)
さてさて・・・今日の話題・・・
みなさんは、チンドン祭りというのをご存知ですか?
愛知県一宮市萩原町の「第53回 全国選抜チンドン祭り」・・・
年二回あります。
実家へ帰る道すがらにいつも看板が目に入って
いつかは行ってみたいと思っていたお祭り・・・
昨日行ってきました。

私が小さかった頃地元の商店街で、
バーゲンセールや店舗開店があると
このチンドン屋が街を練り歩きました。
商店街は、子供の足では少し遠かったのですが、
チンドン屋が来るとその陽気さにつられて
ずっ~と ついていったのを覚えています。
(youtube https://www.youtube.com/watch?v=nYlDU8i1-Q4よりお借りいたしました)
現在、三重県の人に伺うと
そんなものはあまりなかったといわれ、
これはやや地域性があるのだと知りました。
チンドン屋とは文字通り、
鉦(当たり鉦)=チンと締太鼓(ドン)を組み合わせ、
(あとはアコーディオン・サックス・三味線なども)
奇抜な仮装をし、街を練り歩きながら演奏をして
請け負った店の宣伝や呼び込みをする人たちのことです。
チンドン屋のルーツは江戸時代末のあめ売り
「飴勝(あめかつ)」だと言われています。
大坂・千日前の法善寺で
あめを売り歩く口上が見事だったことで、
寄席の宣伝を請け負うようになったのが始まりらしいです。
大正期、ネオンが隆盛するといったん衰退するチンドン界・・・
しかし、戦後の昭和期に盛り返します。
そのときには紙芝居や旅役者、サーカス団、
トーキー映画から管楽器の演奏者も加わり
そのころからは、総合民衆芸能と言ってもいいでしょう。
そして再び、高度成長期は、TVCM隆盛期に
再び衰退していきます。
資金力に物を言わせて
広く大きく宣伝をする大企業にとっては
全く不要のチンドン業・・・
しかし、小さな町の商店街には
ぴったりの広告宣伝だと思います。
なによりも歩いていける距離の宣伝になりますから地元密着・・・
陽気でにぎやかですから、子どもたちも楽しい・・・
ディズニーやUSJにはない等身大の遊芸・・・
平成の閉塞感をうちやぶり
あたらしい令和の時代を迎える今こそ!
子どもたちにはかえって新鮮な文化だと思います。
さびれたシャッター街をもう一度
子どもや若者に返すために、このチンドン屋パワーは
素晴らしい力を発揮するのでは・・・と思いました。

なんといっても、電波やネットを使って
大きく宣伝する必要がない街の商店街だからこそ
地元の人が楽しみ、地元の人が潤う・・・
そして、お祭り気分を演出するのにぴったりです。
昨日の萩原町も
おそらく平日は閑散としている典型的なシャッター街・・・
それなのに昨日の賑わいと言ったら・・・
ホントすごかったです。

老人ホームや福祉施設の人たちが
団体で見物席を用意し、パレードを見学していました。
この町で年に二回も成り立つチンドン祭り・・・
どうやら富山でもあるようです・・・
➡全日本チンドンコンクール
ふと、五木さんと沖浦さんの本を思い出しました。
私は祭りが好きだ。
それは、生産性だけを重視する資本主義では説明できない
なにか心の深いところから起こるリズムと熱狂に浸れるからだ・・・
それを支えるチンドン屋のような遊芸者の
飄々とした心意気と反骨性・・・
そういうものに憧れるからかもしれない。
商いも政治も、中央だけのものではない。

生きているということは 庶民の鼓動そのもの・・・
祭りは、わたしにそう教えてくれる。
(阿波踊り「太閤連」の人もいました)

(秀吉とのつながり?「瓢箪」の家紋が!)
ちなみに、尾張は祭りが多い地域です。
私の故郷が3つも載っていました(笑)

子どものころ皆勤賞で通ったのでこうなりました(笑)
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体