オリンピック独談 「ソフトボール金」
それにしても日本の守備力、感服です。
特にショートの渥美さん・・・
あの美しいプレイには、惚れ惚れ致します。
そして、ソフトボールの神様は
日本に微笑みました。
それが一番よく表れたシーン
①一回裏のキャッチャー後逸からの
上野のホームカバー&アウト・・・
何気にやっているように見えますが
上野の前一歩の速さ、
キャッチャー後逸した後のこれも素早い一歩、
そして早く(速く)正確なホームベース上への送球・・・
②そして、なんといっても6回裏・・・
これは奇跡です。
2:00:27からご覧ください。
➡ソフトボール 決勝
サードの手首に当たったボールが
ほぼライナーでショートの渥美のところに飛んでいきます。
これをバックハンドでつかみ(2アウト目)、
あの体勢で2塁送球・・・アウト!!!(3アウト目)
つまり、ダブルプレー・・・
どんだけうまいねん!!!
もちろんショートのファインプレーですが、
見えないファインプレーはサード山本です。
「攻める」守りをしているから
ああいう奇跡が起こるのです。
そう、
これを奇跡と呼ばずなんと呼ぶでしょうか・・・
すみません・・・
ついつい熱くなってしまいます(笑)
実は今日からうちの生徒さんが、
福井でのインターハイ女子ソフトボールに
ピッチャーで出場です。
連日、ソフトボール三昧です!
スポーツブルというアプリで9:00~見ますが
途中授業なので見れません

やきもきします・・・
皆さん、どうか応援してあげてください。
よろしくお願いいたします。
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tag : ソフトボール
樹下石上 ㉘・・・熊野、ソフトボール高校総体予選
熊野までソフトボールの高校総体予選を見に行きました。


うちの塾のような小さなところに
二年連続同じ中学のエースが在籍して
しかも、またまた同じ高校に入学しましたので
やはり応援に行きたくなってしまいます。
もちろん3年生が中心のチームで
その二人は出場していませんでしたが、
チームの一員として頑張っている姿は、

同じスポーツをしてきた人間として
まさに「同心」・・・力が入らざるを得ません・・・

準決勝では見事に勝利・・・
しかし、決勝では残念なことに負けてしまいました。
決勝では、画像を撮り忘れるほど
思わず集中してしまいました。

(決勝前の練習風景)
3年間頑張ってきた選手やそのご家族、
そして、支えてきたマネージャーや
ベンチに入れなかった3年生もいたかもしれないと思うと
部外者ながら、いろいろな意味で感無量になりました。
素晴らしい試合を見せていただき
本当にありがとうございました。
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秋、立秋のころ⑨・・・すごい負け方

◆上野連投 2試合で249球
日本の絶対エースが天を仰ぎ、マウンドで立ち尽くす。
その横を歓喜に沸く米国ナインが駆け抜けていった。
「これだけ点を取ってくれたのに、守り切れなかった。申し訳ない」。
3度のリードを守り切れず、まさかの7失点。
目の前までたぐり寄せた世界一を逃し、上野は言葉を絞り出した。
➡日本逆転負け、準V ソフトボール世界選手権
あれから、3日経つのに
サヨナラの瞬間、空を見上げる上野の姿が
切なすぎて忘れられない。
渾身の力で絞り出すように投げ続ける上野を
なんと表現すればいいのか・・・
わたしはきっとすごい試合を見ているんだな・・・そう思いながら、
延長戦はとても尊いものを拝むように自然と涙が出てきた。
スポーツに興味のない方、本当にすみません。
また、ソフトボール上野のお話です。
おそらく、上野が生涯の現役を振り返る時に
印象に残るシーンは・・・といわれて
「北京の金」と同じように振り返るであろう試合を見ることができた。
「すごい試合」はもちろんだが
「すごい負け方」
の試合だった・・・。
36歳の上野がこの日投げたボールは162球・・・
ほぼ二試合分の球数だ。
しかもこの日は、ダブルヘッダー・・・
ひとりで249球投げた・・・
(大会としては、555球も投げている)
それに対して、相手のアメリカは5投手の継投・・・
(延べ、7人の継投)
【日】上野
【米】リケッツ、バーンヒル、オトゥール、ガルシア、リケッツ、ガルシア、アボット
上野がどれだけすごいかわかっていただけると思う。
ソフトボールをした方ならお分かりだが
ソフトボールの一球一球は、
野球のそれよりおそらく1.5倍から2倍ほど神経を使う。
それは、野球のほぼ2/3の広さで
塁間がせまい分、一つ一つのプレーに
寸暇のミスも許されないからである。
ミスは、即点につながる。
そんな中で、249球を
あのアメリカ相手に投げる精神力を想像していただきたい。
上野は2年前、
「今は自分のためにソフトボールをしている感じがない」
「一人一人がしっかりマウンドに立てる選手になってほしい」
そう言っている・・・
(6:59ぐらいから)
あくまでも私の想像だが、
これまでも、今回の試合でも、
おそらく「引退」という文字がよぎっているのではと思う。
決勝戦でも
3回の裏、ツーアウトフルカウントから
スポールディングに投げた球は、
自身も認めざるを得ない上野らしくない一球だっただろう。
(ハイライトの1:15ぐらいから)
それでも後輩が育つまで
何としてもマウンドで守り切ろうとする上野の姿は
いまのプロ野球には決してない
神聖さと切ないぐらいの覚悟がにじみ出ていた。
今回の負けを認め、そこからあと2年
現役として緊張感を持ち続ける覚悟をしているすごさ・・・
年を取ることは誰にでも起きることで
そのこと、現役をどうやって折り合いをつけていくのか・・・
5投手を細かくつないできた米国とは対照的に、
大会を通じてあらわになったのは、
上野以外に重要な一戦を託せる投手がいないこと。
目標とする2020年東京五輪の金メダルへ、若手の台頭が求められる。
新聞はこうつづっている。
「一人一人が
しっかりマウンドに立てる選手になってほしい」
「それをやり終えたら、引退できるのかなと・・・」
きっと東京オリンピックまでの道のり・・・
引退、継続・・・どちらにしても
すごい存在になっているのではと思う。
東京オリンピックの初戦は開会式の2日前・・・
2020年7月22日に福島あづま球場で行われる。
くしくも上野の38歳の誕生日だ。
どこまでもソフトボールに愛され
ソフトボールから尊敬されている上野だと思う。
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秋、立秋のころ⑤・・・本物のオーラ
宿敵アメリカ戦です。

➡世界ソフトボール
それにしても36歳になる上野選手が本当に圧巻です。
存在そのものが、ほかの選手とは別物です。
神の域とはこういうことなのでしょう・・・
ところで、最近のアスリートの現役時代が長くなりました。
上野も36歳・・・
金メダルから10年もの間、第一線で活躍中です。
今の選手の現役時代が長くなる要因は
きっと筋肉そのものの鍛え方が昔と全く違うのではないかと思います。
現在、スポーツ界では、指導者側の「老害」が
一掃され始めていますが、
わたしたちが考える昔ながらの筋肉トレーニングの誤りも
かなり指摘、排除され始めています。
➡昔ながらの腹筋運動は無意味。
最近衝撃が走ったトレーニングは、
上野ではなく、イチローの話ですが、
初動負荷トレーニングという、理論です。
ダルビッシュも山本昌(50歳まで現役)も取り入れています。
➡初動負荷トレーニング®について
➡NEGI×NEGIブログより
➡健・美ガーデンより
昨今、この猛暑の中、罰としてランニングをさせて
熱中症を引き起こさせる無知で、危ない指導者がいますが、
小さいころからスポーツをする子供が増えた今、
腰痛や肩痛を引き起こさせる指導は、
これからはコーチとして力不足の烙印を押されます。
長い間、スポーツを親しむことができるように
今後は、筋肉トレーニングひとつをとっても深い配慮がいりますし
無知では済まされない時代が来ています。
2008年、北京オリンピックで金メダルを取ったソフトボール。
「上野の413球」の伝説を残した当時26歳の上野・・・
1996年からオリンピック正式競技になりましたが、、
2012年、2016年と外され、
上野にしては本当に残念だったのではないかと思います。
この10年、
現役を続ける上野の精神性はもちろん優れていると思いますが、
精神論や根性論だけではない「何か」がなければ
あのようなピッチングはできないのではないかと思います。
そして、名選手は必ず次世代の子どもたちのことを考えます。
「ソフトボールにとって五輪は最高の舞台。
子供たちの夢が断ち切られ残念」
(2016年夏季オリンピックで競技に加える候補として、
ソフトボールは野球とともに、復活が叶わなかったときの談話)
自身のこれまでの道のりも
決して平たんではなかった上野だからこそ
今回の世界選手権と東京オリンピックは特別なものではないでしょうか・・・。
こころから応援したいです!
それにしても今回久しぶりに上野の映像を見て思いました。
ベンチでの「存在」のすごさ!
昔のプロ野球の名選手を見ているようです。
倒れては何度も立ち上がり
積み重ねることでしか生まれない本物のオーラ・・・
人間に時間を与えられたのは、
こういったことを経験、体現を目の当たりにさせていただくためでしょう・・・
後光がさす・・・
そういう言葉がぴったりの上野です。
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秋、立秋のころ②・・・惜敗と醜敗
今日の朝は、窓を開けると涼しい風が流れている。
昨日のソフトボールの彼女たちをそっと労わるやさしい風だ。
すこしほっとするが
台風の被害はもうこれ以上ご免である。
惜敗という言葉がある。
「競技や試合などで、わずかの差で負けること」である。
胸を張っていいよ!
よく頑張ったよ!
と試合後、思わず声をかけたくなる試合のことである。
日本人は、
負けたことにも「惜敗」という言葉を用意して
その戦いと健闘をねぎらうやさしさがある。
勝負は、勝ち負けよりも大切なことがあるという教えなのだろう。
昨日のソフトボールの試合の彼女たちも
善戦しつつ、まぎれもなく惜敗であった。
思わず、こちらももらい泣きした。


今やっている甲子園でも
最後に残るのはわずか1チーム・・・
スポーツに限らず
人生は勝つことより、負けることが多いが
その時の負け方がとても大切である。
もちろん人生は勝ち負けではないので
どういう引き際になるのか・・・ということだが
どんな負け方をするのかが
そのひとの「美学」を育てるのである。
➡ちゃんと負ける
ところがどうだろう・・・
政治、スポーツ、教育・・・
昨今の大人のニュースはどれをとっても
「惜敗」はもちろん、「惨敗」にも遠く、
「醜敗」という造語をつくりたくなるほどみっともない。
もう、子供たちのお手本は
「国のリーダー」にも
「有名チーム」にも
「有名大学」にもない。
わたしたち、庶民のお大人が
ちょっと恥ずかしがりながら
ささやかではあるが指し示していくしかないのである。
昨日の東海大会も
スタンドには屋根があったが
その中学の校長先生が日の当たる場所で
ずっと応援されていた。
決してパフォーマンスではなく
こういうささやかなお手本が私は素晴らしいと思う。
がんばろう大人たち・・・

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