春、清明のころ⑪・・・スベクヒャンと手白香皇女
韓国歴史長編ドラマ・・・
今回は「スベクヒャン」・・・
➡スベクヒャン
108話もあります(笑)
時代は、朝鮮の三国時代・・・高句麗・百済・新羅

もともと高句麗と百済は兄弟国でしたが
建国から500年以上も経つと
もうそういう状況ではなくなっています。
高句麗が、今にも百済を滅ぼそうという
西暦500年ぐらいのお話です。
主人公のスベクヒャンは百済:武寧王の隠し子として登場・・・
漢字で書くと「守白香」・・・
実はこの字の発音と同じ漢字が「手白香」・・・
古代史が好きな人はどこかで見たことがある漢字だと思います。
右下3番目と左下端一番目とをご覧ください。

➡歴代天皇系図(神代四)より
実はドラマ制作側は、
このスベクヒャンを日本の仁賢天皇の子どもで、
日本の継体天皇の妻という設定だと公表しました。
「守白香」と「手白香」は同一人物か?
もちろん賛否両論あってちょっとした騒動になったそうですが
別件で、純陁太子(じゅんだ たいし 513年)という百済:武寧王の子が
日本の和(倭?)氏(高野氏)の始祖と言われていますし、
『続日本紀』の皇太后:高野新笠の薨伝に こうあります。
「皇太后、姓は和氏、諱は新笠、贈正一位乙継の女なり。
母は贈正一位大枝朝臣真妹なり。
后の先は百済武寧王の子純陁太子より出ず。
今上(桓武天皇)、早良親王、能登内親王を生めり。、、、
その百済の遠祖都慕王は、河伯の女、日精に感でて生める所なり。
皇太后は即ちその後なり。」
学校の歴史で、桓武天皇はお聞きになったことがあると思います。
つまり、桓武天皇の生母が百済武寧王の子孫だということです。
そればかりか、
「百済武王ー翹岐王(日本書記は中大兄)-施基皇子―光仁(白壁王)-桓武」
の流れで、桓武天皇自体が百済王族の血統です。
話を元に戻しますが、
武寧王には子供がたくさんいたようですので
ドラマ「スベクヒャン」の設定は、遠からず近からずではないかと思います。
継体天皇の妻?となれば、
当然108話を見る気満々になっています(笑)
どちらにしても、日本と半島、大陸は
日本海を挟んで非常に関係が深いということです。
現代人は日本海を海とみていますが、
古代人は、対馬という中継地もありましたので
湖ぐらいの感覚で交易をしていたのでしょう。
ちなみに百済の武寧王は523年に亡くなりますが
棺は日本にしかない「高野槇」を使っているそうです。
つまりは、そういった間柄(交易関係)だったということになります。
初の百話越えのドラマ・・・
根気がいりそうですが、
背景にがぜん興味が湧いているので行けそうです。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体