春、春分のころ⑨・・・木造、それだけで人間らしくなる
「独立」といえば聞こえがいいが
「十年、をちこち」シリーズでも書いたとおり
全く先が決まらない状態で会社を辞めた。
つぶしのきかないこの稼業(笑)
教えること以外、興味も能力もないので
塾を開業せざるを得なかった。
人生とは面白いもので
そこにカフェ営業もかさなって
11年前、いまのAddCafeの精霊と建物に出会った。
あとで聞いたところ、あのころすでに
築80年はいっているだろうということだったので
現在、築90年以上・・・ひょっとすると100年近くたっていることになる。
木造建築というのは
「精霊」が宿りやすい・・・
古い建物は、必ず宿る。
座敷童がひとつの例だが
ここでは、本題からずれるので
またの機会にお話ししましょう・・・
AddCafeの柱で気が付くことは
とにかく硬いということだ。
画鋲が刺さらない。
下手をすると曲がることさえある。
ドリルでビスを打っても
入っていきにくく
釘も曲がることもある。
それだけ硬くなった木はどうしたら出来上がるのか?
それは乾燥である。
以前、映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」のロケ地見学で
用材の作り方をうかがったが、昔はすべて自然乾燥だったらしい。
切り倒した木を、葉をつけたままそのまま森に放置し、
自然乾燥させると、割れない丈夫な木を作ることができるそうだ。
いまの木はほとんどが乾燥機にに入れられるので
建てた後、何年かすると割れてくるらしい・・・
現在のAddCafeの柱に割れているところは見当たらず
たたくと「コンコン」と実に硬そうな乾いた重い音を立てる。
ぎゅっとしまっているからだ。
以前TVで、木材を扱う九州のある会社が
乾燥や工法の技術でコンクリートより丈夫な建物を建てているとやっていた。
それを韓国に輸出して売り上げが順調らしい・・・
船瀬俊介さんも木造建築について
実例を挙げながら本を書いている。


なんとこの工法で建てた建物は
3つの大震災にも耐えたというのだ。



船瀬さんは、今の時代は、
「火の文明から緑の文明」へ切り替わるときだそうだ。

船瀬さんの本を買おうとしたが、
すでにすごい値段になっているので
目次を拾ってみた。
「コンクリート住宅は9年早死にする」
2002年10月30日 初版発行
著者 船瀬 俊介 発行 二見書房 1800円+税
目次
第1章 コンクリート巣箱で93%のマウスが死んだ
コンクリート巣箱のマウスは致死率10倍以上!
研究者も驚いた思いがけない行動
安心して暮らすには マウスはどんな床材を好むのか?
第2章 マンション族は木造住人より短命だった
木造VSコンクリート 健康面で差がはっきりした
衝撃リポート マンション族は9年も早死にする・・・!
”灰色砂漠” コンクリート化が高い都市ほど早死にしている
肺ガン原因の第2位 コンクリート壁からラドン気体が
知らなかった! 高気密×コンクリート建築は最悪汚染
木装こそラドン・プロテクトのベスト方法
有害ガンマ線 コンクリート住宅は1.6倍も被爆
台湾の悲劇 コンクリート鉄筋から有害放射能が!
流産5倍、老人ボケ多発 超高層ビル症候群
第3章 子どもに危機! コンクリート校舎の恐怖
”木造禁止令”で90%以上が鉄筋コンクリート校舎とは!
ヘンな子が・・・・・・新築コンクリート校舎で起こった異変
”シック・スクール” コンクリート校舎で心身に変調
超ムカつく!全国で急増する校内暴力、イジメ・・・・
コンクリートに悲鳴をあげる子どもたち
コンクリート校舎は「立つのがつらい」「結露」「ケガ」
「冷え冷え」「じめじめ」でインフルエンザ学級閉鎖は2倍強
第4章 心も体も凍えさせる「冷輻射」とは
先生も疲れてるんだ 鉄筋コンクリートの”冷たい職場”
「イライラ」「ぐったり」コンクリート校舎で先生は2倍疲れている
建築家たちよ!「弱いモンは死んでもかまわん」のか?
冷輻射ストレス 体熱を奪われると免疫力が弱る
叔父がガン死 焚き火のドクガスに気づかづ
不登校も鉄筋コンクリート校舎が原因
第5章 コンクリート打ちっ放しは有害建築だ
破滅に向かう? コンクリート列島ニッポン
戦後建築の悪夢 コンクリート打ちっ放しの呪縛
安藤語録 「住むことは格闘や」「快適はアカン」
土建大国 全国くまなくコンクリート漬けの悲喜劇
第6章 欠陥だらけ「危ない!」コンクリート文明
「生命短し」 コンクリート・クライシス
1トンのコンクリート塊、新幹線直撃の戦慄
ビルもマンションも危ない! 腐食、亀裂が忍び寄る
手抜きと腐食 コンクリート劣化のしくみ
「二酸化炭素」がコンクリートを侵す陰の主役だった
「塩分」がコンクリート内部に移動していく!
「酸性雨」 不気味な”つらら”の警告
「ジャブコン」 水でじゃぶじゃぶの生コン横行
欠陥コンクリートはマスコミ、メーカー、行政に責任あり
「残コン」「のろコン」「抜きコン」・・・果てしない不正
「ゴミ捨て」場か!?トンネル天井からズボンがだらり
2005~10年コンクリートがいっせい崩壊の悪夢
第7章 ”木装”だけでコンクリマンションが安全に
「木装」大作戦 マンション・校舎よ、木の香りで甦れ
こんなに簡単 見よ!木装マンション誕生
腐る、倒れる・・・・・無謀なハウスメーカー
中国の森に学べ 日本の林業は間違っていた
木装リフォーム、ポイントは結露の防止と通気
古民家再生マンション 故郷の我が家を丸ごと室内に
コンクリートにベタ敷床は危険だ
古民家の再発見 いまや住まいも「和」に向かう時代
大手ハウスメーカーに明日はくるのか
第8章 森林王国・日本には木造校舎、木装オフィスを
悠木の里 熊本の小国町が発信する”木材革命”
新たな挑戦 三角型”トラス工法”を世に問う
巨大木造”小国ドーム” 日本初の空間の圧巻
創意と遊び心 続々と生まれる木の公共建築群
木と土と草屋根 自然体の健康な家造りをめざす
浄法寺町舎 コンクリート造りのコスト3分の1で完成
木造6階建てオフィスビル構想
第9章 木の香る校舎で子どもに笑顔が甦った
コンクリート化の間違い 文部科学省、大いに反省す
「積極的に木材使用を」 よみがえれ!木の校舎
「温かいよ!」 不思議の国のアリスのような小学校
学校を丸ごと木装でインフルエンザにかかる子が激減
「疲れにくいです」 保母さんも笑顔、木の保育園
第10章 さらばコンクリ列島、緑・水・木あふれる日本を
緑と木のさしさがなければ、人は生きていけない
木造がムリなら、せめて木装校舎、木装オフィスを!
「緑」を見ると脳波までもくつろぐ
空気さらり 舌をまく木の調湿性
木造にしたらリウマチが治った、アトピーもすべすべ
目次を読んだだけでも、何となく理解できる。
そして、レポートもある。
➡世界は急速に木造建築へ
学校がなぜコンクリートなのか?
安くて、工期も短くて、丈夫なら
誰も文句は言わないのに
そうなっていないのは、ここにも利権が働いているのだろう・・・
日本全国、まずは小学校から木造校舎にして
衰退の一途をたどる林業とその担い手の大きな一助にしてはどうだろうか・・・
これからは、AIやIOT産業でなく「林業だ!」と
木造バブルがうまれ、林業を目指す若者が増えるやもしれない・・・
日本の環境が破壊されているといっても
まだまだ豊かな森林が残っている。
日本になぜ森という豊かな自然を与えられてるのか?
それは、使いなさいという神様からのギフトだからだ。
使うことで人が生かされる・・・
そう神様は言っているのだ。
実に自然な流れだ。
なぜそれにわざわざ逆らわなければならないのか・・・
WOODJOBバブル!
いいではないか・・・!
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
tag : 森 木造 WOODJOB コンクリート住宅は9年早死にする