春、雨水のころ⑤・・・古い教育
「昭和が染み付いている我々大人が子供たちにできることは、
古い価値観で作り上げられた枠にはめようとすることではなく、
自分たちの中にあるエネルギーが本来の光を放てるように、
自分の想いを信じて進んでいけばいいんだよというメッセージを伝え、
それを信じて見守ることではないかと思います。」
本当に、本当にこれしかないと思います。
そう思えない大人は、
もう黙っていたほうがいいです。
なぜか・・・
黙ることで見えることもあるからです。
子どもたちを取り巻く学校環境を見てみますと
いまだに、「ここまで上がってこんかい!」といわんばかりの
強者主体の指導や助言が多いことに驚きます。
私はそういうのを「古い教育」といって
子どもたちにも気にしないように励まします。
これを揶揄する大人もいます。
「そんな風に甘やかしてどうするんだ」とか
「社会がそうなってるんだからそうしないといけないだろう」とか
力む人がいますが、
私は自信をもって言います。
だから「古い」んですよと・・・
私たちの希望は
「社会に子どもを合わせる」ことで生まれるのではなく
私たちが生きやすいように
生きていってもいいように
こういう私だけど
そういうあなただけど
「生きていていいですよ」といい合える
世の中をつくることなのです。
いのちからの見える世の中が間違っていれば
いのちをかえるのではなく、世の中を変えるべきなのです。
それを間違ってきた「昭和」「平成」でもあるのです。
大人よ、目覚めなさい。
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春、雨水のころ④・・・いのちと向き合う自覚
森羅万象、どこにいても
すべていのちと向き合っています。
そのことをすぐに忘れるから、
開口一番、否定の言葉が出たり
肯き(うなずき)を忘れたり
共感を忘れるのです。
先日、ある小児科医の先生のブログを見ました。
とても素晴らしい内容でした。
➡共感するということ
組織・・・
とくに近代に形成された組織の一番の問題点は、
人間の一番の良さである この「共感すること」が
発揮されにくいという事です。
個人的には共感できても
組織の存続やルール尊守のために
次の行動が「強者擁護」「組織保身」へと変わってしまうのです。
共感するということは、
ただそれだけで人助けになるということ・・・
特に、痛みへの共感は、
時にいのちさえも救うこと・・・
大きな組織にいる人・・・
権力を持つ側にいる人・・・
そういうことを肝に銘じて
ひとと、いのちと向き合ってください・・・
よろしくお願いします。
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春、雨水のころ③・・・騙されないための予備知識
選ぶ情報も、行動も変わってきます。
そういう意味では、
それによってつくられるそれぞれの人生は
偏好の集まりです。
でも、私は大いにそれでいいと思うのです。
つまり、自分のいのちをどう遣いたいか?ということだからです。
いつの世も、何が正しいかなんて誰にもわかりません。
そんな実験を隈なくするほど、時間も資金もありません。
要は先に、
何が好きなのか?
何が自分らしいのか?
それを決めるだけです。
そして、それにできる限り忠実に好きに生きたらいいのです。
私のブログも、そういう「偏好の集まり」です。
今日は、「騙されないための予備知識」・・・
そうタイトルしていますが、
それも皆さんの判断でご自由にどうぞという感じです。
人間は不思議な生き物です。
合わせることで苦しむときもあれば、
合わさることで至福の喜びになることもあります。
そのどちらもが、私たちの姿です。
山本太郎議員「5年間の安倍政権の間に、社会保障費3兆4500億円削っていたという話なんです。(消費税を使って)社会保障の充実・安定化?一体、何の話か分かりませんね。使うと約束したお金も使わず、社会保障費も削っている」 pic.twitter.com/XjjingJ6Fm
— 日本社会の不都合な真実 (@japanesetruth) 2019年2月19日
●末期ガンを克服する方法!ムラキテルミさんの話「肝臓ガンが13ヶ月で消えてしまった方法。」石原結實先生の「食べない健康法」について・・
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春、雨水のころ②・・・漢字侵略への抵抗
それは紛れもない事実です。
ただ、今の歴史が教えているように
古代日本には文字がなく、
日本に漢字が伝わって、それがもとで初めて
ひらがなやカタカナが生まれたとされる今の歴史には
少し疑問があります。


表を見ると
何やらごり押しの文字もあります(笑)
実は日本には、漢字伝来以前にも文字があります。
神代文字です。
①阿比留(あびる)字草体

②阿波字(アハモジ)

③出雲字(イヅモモジ)

④日文四十七言

⑤縦体阿比留字

もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
④と⑤はハングル文字に似ています。
ハングル文字

もちろんハングル文字は、
1446年に李氏朝鮮第4代国王の世宗が公布した文字ですから
時代はずっと先になります。
しかし、
日本と韓国の中間地点にある
対馬の氏族「阿比留氏」が使っていた文字(阿比留字)が
韓国のハングル文字と似ているのは
明らかに古代より文字の交流があったと考えるのが自然でしょう。
古代朝鮮の高句麗(紀元前1世紀頃 - 668年)を舞台にした
韓国歴史ドラマ「朱蒙」にも文字が出ていましたが、
これら神代文字にとても似ていました。
しかも漢や各部族によって違うのです。
世宗が文字を発明したのは
中国の漢字支配から
朝鮮を独立させるためなので
古代朝鮮の文字を参考にしたのは
自然の発想です。
ちなみに、この文字の歴史を見ても
日本が、単一民族の国というのは
不自然と言わざるを得ないでしょう・・・
漢字をきれいに書く「書道」を大成したのは王 羲之(おう ぎし)。
300年初頭に活躍した書家です。
そして、日本はそのころおそらく
中国・韓国・古代日本の神代文字と
それぞれ入り混じった文字が使われていたと想像できます。
朝鮮が漢字支配されていったように、
このころ日本も漢字支配の波が押し寄せていたと思います。
日本の官僚になるには、漢文が読めないといけませんでした。
それは、伝来する重要な文書がすべて漢文だったからです。
しかし、それは本当に
自然な文化交流としての漢字伝来だったのでしょうか・・
つまり、漢文が読めて、書けて「凄い・賢い」というよりは
朝鮮や日本の古代文字が抑えられ(禁止され)
漢文支配がはじまったためという事ではないでしょうか。
それを如実に表しているのが、
古事記を編纂した太安万侶(700年初頭から中期に活躍)の書です。

これは、太安万侶は伊勢神宮に奉納した書とされています。
私が初めてこの書を見た時、漢字表記の名前を見て、
なんてバランスの悪い、へたくそな字なんだと思いました(笑)
何やら、まだ漢字に慣れていない、いまでいうと
小学生の子のおぼつかない書道のような文字だ・・・と感じました。
しかも本文は、古代神代文字と阿比留字(古朝鮮の流れ)の混合・・・
まるで、日本、朝鮮、中国に対して
それぞれ無理やり気を遣ったかのような書です。
書道が大成されたのは、300年初頭・・・
王 羲之(おう ぎし)によります。
とめ・はね・はらいという、書道の基本を打ち立てた人です。
それから400年もたっているのに、
何と不自然な漢字でしょう。
もし漢字を心から崇拝し、
日本に欠かせない文化という認識が官僚にあれば、
もっと書を鍛錬するのではないだろうか・・・
当時、古事記を編纂するほどの高級文官がこんな汚い字を書くだろうか・・・
そういう疑問が起こりました。
これは、勝手な想像ですが
古代からの口頭文化、古代文字文化の日本が、
漢字を強要されたために起きたちぐはぐさなのでは・・・と思います。
物部尾輿(500年代半ば)などは、漢字への抵抗なのか
一切漢字を書いていない奉納文を残しています。
☟

文字はその民族にとってはいのちと言っても過言ではありません。
文字を奪われることは、民族の滅亡を意味します。
漢字伝来ののちにうまれたひらがな・カタカナは、
そういった意味では、日本のアイデンティティを
中国の漢字支配から取り戻す大きな抵抗だったのかもしれません。
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春、雨水のころ①・・・漢字の功罪
その雨水にふさわしく、朝から初春の雨が降っています。
けっして暖かいとはいえませんが、
それでも、真冬の雨とは少し違う慈悲を感じます。
春、一斉に芽吹こうと地面で待ち構えている植物たち・・・
硬かった土が少しずつ柔らかくなり、
その隙間にしみいるように水を届けている・・・
雨水とは・・・
2月19日頃(2019年は2月19日)。および啓蟄までの期間。
太陽黄径330度
立春から数えて15日目ごろ。
空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味。
草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。
春一番が吹くのもこの頃です。
しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く、大雪が降ったりもします。
三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていきます。
地方によっても違うようですが、
この日に雛人形を飾ると良縁に恵まれるといわれています。
今日は雨なので、イメージしやすいですが
「雨水」(うすい)とはまた耳慣れない言葉です。
でも、何となく ゆるんで、しみ込んで・・・と
春らしい言葉という事は伝わります。
漢字とは不思議なもので、
さすがは太古の黄河文明(BC7000年~BC5000年)から
使われている文字だけあって、
その形・音・義が深く人類に浸透している言葉です。
よくご相談の方で
そこにいらっしゃらない方のご相談をさせていただくとき
お名前を書いていただくことがあります。
それを観させていただくと
書かれた人の書体、
その方の名前の漢字、
そして音が、何か見えない糸のようなものでつながって
現在の事象や過去世の一部が入ってきます。
それを何度か繰り返すうちに
赤ちゃんの名付け方のコツは、
漢字の画数ではなく、「音」にあることに気が付いたのですが、
これはちょっと横道にそれるのでここまでとし、
話を元に戻します。
つまり、漢字というのは、ほぼ一万年という
人類の長い歳月のデータがその文字に記録されているわけです。
データとは、文字通りビックデータです。
行為や感情、空間や因果関係・・・
あらゆるデータがひとつの漢字に長年蓄積されていて
現代のわれわれは、それを見ただけで
「なんとなく」雰囲気がわかってしまうということです。
今回の「雨水」(=うすい)も
その漢字の形・音・義が、受け手の感情と絡み合って
見る者を共通のひとつの感覚に落ち着かせる・・・
以前は、中国、韓国、日本で漢字が使われていましたが
20世紀にはいると、中国語と日本語以外、
表記はほぼ廃止されていきます。
しかし、今も15億人が使用しています。
考えていれば不思議なことです。
ほぼ東アジアの一部分(空間)でしか使われていない漢字が
ここまで共有感をもたらすのは、
おそらく長い年月、人類が使い続けたためだと思います。
時間と空間は、一つの共通の事象(結果)を感じさせる
重要な要因であるからでしょう。
そういう意味で、漢字は素晴らし文字と言えます。
ただ、中国の場合は、現在「一帯一路」構想のように
それを「中華思想」という政治的・経済的な圧力として
少数民族に漢字を強要します。
それでは、情緒も何もあったものではなく
哀しい限りですが・・・
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